多糖類とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 分子化学 > 多糖類 > 多糖類の意味・解説 

たとう‐るい〔タタウ‐〕【多糖類】

読み方:たとうるい

加水分解によって2分子上の単糖類生じ糖類狭義にはセルロースでんぷんグリコーゲンなど高分子の糖をいう。


多糖類(たとうるい)

澱粉セルロースのように加水分解する多数単糖類になるもの。

多糖類


多糖

(多糖類 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 08:26 UTC 版)

多糖(たとう、英語: polysaccharide)あるいはポリサッカライドとは、グリコシド結合によって多数の単糖分子が重合した高分子化合物の総称である。

多糖(デンプンなど)は、構成単位となる単糖(グルコースなど)とは異なる性質を示す。広義としては、単糖に対し、複数個(2分子以上)の単糖が結合したを含むこともある。

概要

一般に、多糖は常温固体であり、親水性吸着しやすい)を持っている。しかし、物性は様々であり、水に不溶性のもの(セルロースキチンなど)、加熱すれば溶けたりゲルを作るもの(デンプングリコーゲンアガロースペクチンなど)などがある。

いずれも生物による生合成産物として得られ、構造多糖(植物細胞壁にあるセルロースやペクチン、節足動物菌類外骨格にあるキチン、藻類の細胞にあるアガロース(寒天)やカラギーナン)、エネルギー貯蔵物質(デンプン、グリコーゲン)、あるいは微生物が分泌するゲル状物質(キサンタンガム)などとして存在する。

動物はデンプンを消化し(一部はセルロースなども消化する)エネルギー源とする。しかし消化されない多糖も多く、これらは食物繊維として扱われる。

ゲル状の多糖は、食品または食品添加物増粘安定剤)として用いられることがある。

その他、工業的には、繊維製紙化粧品歯磨剤等の日用品、接着剤(糊)、医療など広い範囲に利用される重要な物質群である。

例えば、セルロースの水酸基を修飾したニトロセルロースアセチルセルロース(セルロースアセテート)などは古くから樹脂として利用されてきた。さらに、他の多糖も誘導体化することによって、熱可塑性樹脂バイオプラスチック)として利用できる。

おもな多糖類

関連項目

外部リンク


多糖類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 02:23 UTC 版)

がん免疫療法」の記事における「多糖類」の解説

薬用英語版)からは多糖類を始めとする免疫賦活作用有し抗がん作用持ち得る化合物いくつか見付かっている。例えば、レンチナンなどのβ-グルカン実験ではマクロファージNK細胞T細胞免疫系サイトカイン賦活し、免疫賦活剤英語版としての臨床試験実施されている。 アガリクスAgaricus subrufescens、しばしばAgaricus blazei と誤称される)、メシマコブ(Phellinus linteus )、シイタケLentinula edodes )、マイタケGrifola frondosa )、ヤマブシタケHericium erinaceus )は、β-グルカン産生するとして知られており、抗がん剤として可能性試験されている。

※この「多糖類」の解説は、「がん免疫療法」の解説の一部です。
「多糖類」を含む「がん免疫療法」の記事については、「がん免疫療法」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「多糖類」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「多糖類」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



多糖類と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「多糖類」の関連用語

多糖類のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



多糖類のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2025 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
日本酒日本酒
(c)Copyright 1999-2025 Japan Sake Brewers Association
イシハライシハラ
Copyright (C) 2025 Ishihara Co.,Ltd. All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの多糖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのがん免疫療法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS