NSWF(ナソエフ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 06:01 UTC 版)
「ウィッチブレイド (アニメ)」の記事における「NSWF(ナソエフ)」の解説
国家科学福祉財団(National Scientific Welfare Foundation)、通称「ナソエフ」。科学による人類の幸福と発展を目的とする国際的福祉財団であり、国内では西葛西に本部を置くほか、世界各国に支部を有する。現指導者はファーザーこと古水達興。国政にも大きな影響力を有しており、行政機関である児童福祉庁の発足に大きく寄与している。裏ではバイオ技術によってウィッチブレイドのコピーであるクローンブレイドを作成しており、同じく遺伝子操作によって人工的にウィッチブレイドの適合者「ネオジーン」を作り出している。なお児童福祉庁もネオジーンの素体を選ぶ隠れ蓑にしているとの噂もある。 古水達興(ふるみず たつおき) / ファーザー 声 - 小川真司 ナソエフ現理事長。周りからはファーザーと、尊敬と親しみを込めて呼ばれている。表向きは理知的で温厚な表情を見せているが、大震災以前よりウィッチブレイドを我が物にせんと欲し、玲奈を筆頭とするネオジーンたちにウィッチブレイド奪取を命じる。 故人である父親を「あらゆる面で完全な人間だった」として尊敬しているが、生まれつき生殖能力が不全であるため、自身を不完全と称し、そのように産んだ母親のことは恨んでいる。自身の遺伝子を使ってのネオジーンの開発と、さらなる近親交配による悍ましい研究を続けており、自らの細胞を組み込んだネオ・ジーンを母体(完全なる母親)とし、そこから生まれる子供を自分と同一存在と見なし、生殖能力のある「完全なる自分」を創造しようと画策している。ゆえに、ネオジーン達も道具としか見ていない。 しかし、自分の遺伝子しか使っていないため既に研究は行き詰まっており、それを不満に感じた研究員の西田に見限られる。新世代ネオジーンのまりあの裏切りによって身体を貫かれた際に、悲願であった完全なる母体が出現したことに息絶え絶えながら歓喜するが、かなり前から「(ネオジーンに)ファーザーの遺伝子を使用していない」ことを告げられると一転して錯乱。試験管内の遺伝子を飲み込みながら泣き喚き、そのままとどめを刺されて殺害された。なお、古水の死因は西田の根回しにより爆発事故として隠蔽工作された。 蘇峰玲奈(そほう れいな) 声 - 園崎未恵 年齢34歳。身長165cm。体重48kg。血液型はA型。スリーサイズはバスト85cm、ウエスト54cm、ヒップ84cm。 遺伝子を操作されたネオジーンの第一世代の一人であり、特に能力が高いことからレディと呼ばれる。表向きはナソエフ隷下の古水記念病院で法医学者として職務をこなす。ファーザーよりウィッチブレイドの奪取を命じられ、雅音と対峙する。 普段から人間的な感情を露わにせず、自己を含めて常に周りを客観的に観察・記録しており、ゆえに愛や母性を無意識に感じるものの「理解不能な感情」として捉えていた。 大震災以前に鷹山とウィッチブレイドの共同研究を行っていた頃、彼に「理解不能な感情」を抱いたことで関係を持ち、子供を身ごもる。その後ナソエフの任務を果たすためウィッチブレイドを持ち去り逃亡。逃亡中に自然分娩で女児を出産するが、大震災発生時に離れ離れになってしまう。以後はナソエフに復職しつつ、子供を捜していた。 なお、ネオジーンとしてはウイッチブレイドとの適合値が非常に高く、「唯一ウィッチブレイドに選ばれた正式な適合者」と目されていたが、その原因は「真の適合者である、梨穂子を妊娠中だったため」であった。実際にオリジナルウィッチブレイドを装着することはなく、また出産後は数値が下がり、適合者ではなくなっている。 その後、街で出会った梨穂子を娘であると直感し、DNA鑑定で梨穂子の実の母親であることを証明した後、雅音から梨穂子を引き取り、共同生活を始めた。すべてマニュアルじみた一般常識に沿っただけの生活だったが、それまで感じたことの無かった感情が芽生え始めていた。しかしそれも束の間、遺伝子上の娘に当たる新世代ネオジーンのまりあとの戦闘で敗北し、梨穂子の身を雅音に託し死亡した。 鷹山には「恋心」、梨穂子には「母性」を感じていたと思われる。死亡後の表情からもそれが伺える。 まりあ 声 - 水樹奈々 第二世代のネオジーンの中でも最も優れた存在。ファーザーのことを「お爺様」と呼ぶ。投げ縄にも似た輪っか状のアホ毛と、正面から見て左が赤、右が青く染まったツインテール、前髪はブロンドという特異なヘアスタイル特徴。肉体年齢16歳であるが、実際は誕生から5年程度しか経っていない。 能力の高さからファーザーからも目をかけられていたが、精神年齢は幼く、わがままで非常識。訓練中に練習相手を5人も撲殺しているが、罪の意識も感じていない。ぬいぐるみが好きという少女らしい一面も見せるが、ストレス発散のために当り散らして壊し、鬱憤を晴らす道具としても使っている。 不要な情報として母親に関する情報を知らされていなかったが、それゆえに母親へ過度な期待を抱いており、母に会うことを当初の望みとして動いていた。その後、ファーザーから情報を聞き出し、遺伝子上の母に当たる玲奈に会いに行くが、同じく彼女の娘である梨穂子(遺伝子上の姉に当たる)が傍にいたことで烈しい憎悪と殺意に支配され暴走し、母である玲奈を殺害。同時に自身も重傷を負い、行動不能になったところを西田に回収された。 それ以後、精神面が大きく変化。欲しい物は自分自身の力で手に入れるものだと考えるようになり、またネオジーンである自分達が選ばれた存在であると考えるようになった。同時に三色の髪を黒一色に染めた。疎ましく感じていたファーザーを殺害しナソエフの代表に就き、ウィッチブレイドを奪取せんと雅音に闘い挑んだが、雅音に母親である玲奈の幻影を見出し、そのまま貫かれ結晶化して消滅する。真に欲していたのは力ではなく、母親の愛であった。 西田りえ(にしだ りえ) 声 - 玉川紗己子 ナソエフの次世代クローンブレイド開発や、まりあらが所属する装着者候補育成機関の責任者。役職は主任。 まりあには多大なる期待を持っており、訓練中に他の候補生がその犠牲になろうとも、形式的にはたしなめるも、むしろ特別扱いして増長させている。研究のためなら倫理を簡単に踏み越えてしまう面があり、ファーザーと同じ、あるいはそれ以上にマッドサイエンティストとしての気が強い。 実は導示重工の和銅と通じており、報酬と引き換えに、今までナソエフの研究機関で得たクローンブレイド等に関する情報などを彼に漏らしている。さらに、ファーザーの遺伝子しか使用できないことに限界と不満を感じたことで、独断で新たなネオジーンの開発を画策。まりあに刺され死にかけていた古水に無情に告げた。 ファーザーの死後はまりあの元で働くが、まりあのやり方にも不満を感じており、必ずしも服従していたわけではなかった。最後は新たな形態に進化して力を奮っていたウィッチブレイドのデータ収集に夢中になり、ウィッチブレイドに引き寄せられて来たアイウェポンに車ごと轢かれ爆死した。 都築栞(つづき しおり) 声 - 伊藤静 玲奈の部下のネオジーン。設定年齢24歳。血液型はB型。快活な性格。着衣する服のせいで目立たないが、設定では雅音以上のバストサイズを誇る。ウエストは56cm、ヒップは86cm。身長は163cm。体重50kg。玲奈と共に雅音と対峙した。ウィッチブレイド発動時は青い装甲に三日月状のブレードを武器として使用する。 レズビアンであり、玲奈の使用済みのティーカップにキスするなど、玲奈に対し尊敬や愛情を超えた烈しい想いを一方的に抱いていた。他のクローンブレイド同様、変身時には好戦的・挑発的な言動が多い。 物語の進行に伴い、装着したクローンブレイドの影響によって精神が蝕まれ、自らの欲望を満たすために人を無差別に襲うなどして暴走を始めた。最終的には戦闘(殺人)本能を満たすために雅音たちを襲撃し圧倒するが、その最中に肉体が崩壊し砕け散った。その後の粉末状となった遺骸は瀬川によって回収され、玲奈に返還を要求されるが、鷹山に頑として拒否された。 ノーラ 声 - 弓場沙織 古水の秘書を務めるネオジーン。年齢27歳。身長180cm。体重55kg。血液型はAB型。知的で無表情。クローンブレイド変身時はベアークローのようなブレイドが主な武器。 6年前、玲奈によって強奪されたウィッチブレイドを回収するため、投入されたアイウェポンに対しネオジーンを率いてこれを迎え撃つ。このアイウェポンとネオジーンの衝突が引き金となってウィッチブレイドの眠っていた力が目覚め、大震災を引き起こしてしまった。 玲奈に代わりウィッチブレイド奪取の任を受け、梨穂子を誘拐しようとするが、梨穂子を守ろうとする玲奈と戦うことになり、圧倒され体を貫かれて結晶化し息絶えた。 あおい 声 - 小野涼子 まりあに忠誠を尽くし身の周りの世話をする、同世代のネオジーン。まりあには特に目を掛けられており、彼女がナソエフ新理事長に就任してからは秘書的な存在となる。 新理事長に就任したまりあの命で組織の掌握の妨げと成り得る第一世代のネオジーンの粛清を行う。続けてウィッチブレイド奪取のため、雅音に闘いを挑んむが、まりあが傷つけられたことに逆上し、激昂のあまり繰り出した乱雑な連続攻撃の隙を突かれて貫かれ絶命した。 あさぎ 声 - 渡辺明乃 まりあの命により、あおいが彼女たちが過去に所属していた養成機関から抜擢した姉妹。しかし忠誠を尽くす気は無く、なんとなく従っている。普段は気怠げで無口かつ、感情をあまり表に出さないが、実は毒舌家でまりあを「大人のふりした子供」と評するなど心の核心を抉る言葉を時折発するため、まりあやあおいにはかなり眉をひそめられていた。 まりあ・あおいと共にウィッチブレイド奪取に向かうが、ウィッチブレイドを求める理由を雅音に問われて答えられなかったまりあを嘲笑したため、彼女の逆鱗に触れ戦うことなく粛清された。
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