飯福田寺とは? わかりやすく解説

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飯福田寺

読み方:イブタジ(ibutaji)

別名 伊勢山上飯福田寺

宗派 真言宗醍醐派

所在 三重県松阪市

本尊 役行者薬師如来

寺院名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

飯福田寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 12:58 UTC 版)

飯福田寺
庫裏
所在地 三重県松阪市飯福田町273
位置 北緯34度33分28秒 東経136度24分08秒 / 北緯34.55778度 東経136.40222度 / 34.55778; 136.40222座標: 北緯34度33分28秒 東経136度24分08秒 / 北緯34.55778度 東経136.40222度 / 34.55778; 136.40222
山号 国峯山
宗旨 真言宗
宗派 真言宗醍醐派
本尊 薬師如来
創建年 大宝元年(701年
別称 伊勢山上
札所等 三重四国八十八箇所 第73番
法人番号 4190005006730
飯福田寺
飯福田寺 (三重県)
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飯福田寺(いぶたじ)は、三重県松阪市飯福田町にある寺院。 伊勢山上(いせさんじょう)とも称される。 本尊は薬師如来。 寺域に広大な行場(霊場)を有する。

歴史

大宝元年(701年)、山の岩窟役小角が百日間修行を行ったことにより開創された。 寺領・五百石を受け北畠家祈祷寺として栄えるが、北畠家が滅亡し戦火によって寺は消失する。 天正11年(1583年)、織田信雄より寺領・百十五貫文を寄付され復興するが、織田家断絶と共に衰退。 さらに松坂城主・蒲生氏郷により、伽藍を解体し松坂城築城の材料に使用される。 近世になり津藩主・藤堂家の庇護を受け、伽藍は整備され、行場も補修された。 現在は多くの人々が修行巡拝参詣している。 1948年県立公園に指定、1953年県の名勝・史跡に指定された[1]

境内

  • 山門(仁王門)
  • 庫裏 - 行場への入山受付を行う。お守り類の頒布や朱印押印を行っている。部屋の一部は「伊勢山上 行者の宿」として一般客が宿泊できる。なお、以前は「ユースホステル伊勢山上」だった時期がある。
  • 無料休憩所

行場

元々は修験者山伏)のための霊場修行の場であるが、明治時代以降は一般人にも開放された。 行場は女人禁制のところが多いが、女性にも開放していた。 命の危険を伴うため、入山する場合は必ず寺の受付にて入山心得を聞き、入山名簿に記帳し、下山後報告しなければならない。革靴、サンダルでの入山は危険なので禁止されている。近年、クライミング用の道具を打ちつけて岩場を荒らす者がいる。

表行場

初めの難所である「油こぼし」と名づけられている20 m程度の切り立った岩場を鎖をつたって登らないとそれ以降の地点には進めない。「岩屋本堂」「鞍掛岩」などでは大きな岩を登り降りするが鎖がない箇所もあり、一歩間違えれば谷底に落ちる非常に危険なコースとなっている。「油こぼし」以外の難所には迂回路が整備されている。

距離約 4km、所要時間1時間半 - 2時間半。標高380 m。通過地点は以下である。

  • 油こぼし
  • 岩屋本堂 鐘掛 - 役小角が祀られている[注釈 1]
  • 抱付岩
  • 小天井
  • 大天井
  • 亀岩
  • 鞍掛岩
  • 蟻の戸渡り
  • 不動棚廻り
  • 小尻返し
  • 飛石
  • 平等岩
  • 元居ヶ原
  • 下向道

裏行場

距離約1.5 km、所要時間30分。通過地点は以下である。

  • 油こぼし
  • 達磨岩
  • 獅子ヶ鼻

事故

  • 2011年4月15日に1人で入山した無職男性(66)が翌日谷底で発見された。約60 m上にある行場の岩場から滑落したとみられる。[2]

年中行事

詳しい日程は公式ウェブサイトに記載されている。

寺宝

以下の寺宝がある。[1]

体験メニュー

以下の体験が可能である。2016年に民泊の認可がおりた[3]

アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 4月の戸開け式で開帳され、10月の戸閉め式まで拝観できる。

出典

関連項目

外部リンク



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