開戦編
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「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の記事における「開戦編」の解説
エドワウはシャアとの違いである瞳の色を誤魔化すため、眼病を理由にバイザーを着用する。ガルマとシャアはそれぞれ首席、次席で士官学校を卒業。准尉に任官する。 やがて連邦政府の監視ステーションの職務怠慢が原因で隕石が食糧生産区画に衝突、食糧という貴重な資源と人命が失われる。この事故を契機にサイド3市民の反連邦感情は顕在化して大規模なデモとなり、連邦軍はこれへの治安出動を目論むが、シャアはガルマら士官学生たちを扇動し挙兵させて連邦軍駐屯地を武力制圧する。この作戦時に級友の配慮でシャアは後にお馴染みとなるマスクを受け取る。後に暁の蜂起と呼ばれるこの事件はサイド3市民から歓喜をもって迎えられ、連邦軍に衝撃が走る。ガルマは蜂起のリーダーとして、サイド3市民から英雄と祭り上げられる。ガルマの責任は溺愛するデギンの計らいで不問に付されるが、学校長であるドズルは引責辞任し、共犯者のシャアは准尉から一兵卒に落とされた上に除隊処分となる。傷心のドズルは自らを拘束した女性士官候補生のゼナ・ミアを見初めてプロポーズ。彼女と家庭を持ち、やがて長女ミネバを授かる。 シャアは地球に渡り、ギアナ高地に建設中のジャブロー基地でモビルワーカーの作業員となる。シャアは既に独立戦争の切り札となる存在に気付いて、それに向けた準備を進めるのだった。やがてシャアは母国インドから連れて来られた不思議な能力を持つララァ・スンという少女と知り合う。出目を予知する能力でギャンブラーに雇われていたララァをシャアは保護し、サイド3に送る。 圧倒的な戦力を保持する連邦軍を相手に独立を勝ち取るには、革新的な戦術とそれを可能にする兵器とが必要だった。サイド3の科学者トレノフ・Y・ミノフスキーはレーダー波に干渉し、ミサイル等の誘導兵器を無効化するミノフスキー粒子を発見・実用化にこぎつける。粒子散布下においては事実上目視に頼る近接戦闘を余儀なくされ、そのための兵器として作業用のモビル・ワーカーを軍用化したモビル・スーツ(MS)をミノフスキー博士が技術顧問を務めるジオニック社が開発することになる。士官学校校長の傍らドズルは開発計画に携わることになり、不遇を託つランバ・ラルの抜擢を思いつく。ラルは後に黒い三連星と呼ばれることになるガイア、マッシュ、オルテガと共にテストパイロットとしてモビルスーツの実用化実験に参加する。ギレンは視察して兵器としての実用性を疑い予算カットを宣告するが、ミノフスキー博士の言葉で考えを改める。そして、表向きは存在しないダークコロニーにて行われる民間船舶の軍用艦化作業と並行し、モビルスーツの開発にも成功する。地球から帰還したシャアは地球でのモビルワーカー操縦経験と元下士官という肩書きでドズルに接近し、ラルや三連星に遅れて合流する。 一方、連邦側でもジオンが行うモビルスーツ開発計画は察知していた。アナハイム・エレクトロニクスのモビルスーツ開発部門にあたるRX計画担当技術社員であり、ミノフスキーの弟子テム・レイ部長は既にMSガンキャノンを開発し、連邦軍は月面基地に先行配備していた。やがて、軍事大国化していくジオンへの危機感を抱いたミノフスキーは、ジオンと袂を分かち連邦へ亡命することを決意する。博士の亡命を巡りキシリアも暗躍。この際に行われた史上初のモビルスーツ戦である月面スミス海の戦闘において、シャア、ラル、三連星の5人が搭乗するプロトタイプザクは圧倒的な機動性能を誇り、僅か5機で連邦のガンキャノン部隊12機を壊滅に追い込み、亡命に失敗したミノフスキー博士は死亡。テム・レイが手がけたガンキャノンは完膚なきまでに叩き潰されたものの、この戦闘を教訓として機動性能と火力を併せ持った新型機の構想を力説。これに応じた連邦軍制服組のトップであるゴップ大将は試作機開発に計画段階で頓挫しているサイド7の使用許可を出す。こうして本作の主役機となるガンダム開発計画(V作戦)は始動した。 テム・レイは妻のカマリアを地球に残し、一人息子のアムロ・レイを連れてサイド7に移住する。他方、シュウ・ヤシマは投機対象であるコロニー建設計画が遅々としている現状に業を煮やし、才媛として父の期待を受け秘書がわりの娘ミライ・ヤシマを連れ現場であるサイド7に移住する。軍事機密保持のため、民生用に偽装しているサイド7には彼らの他にも民間人が移住。アムロはお節介焼きの隣人フラウ・ボゥや、柔道少年のハヤト・コバヤシ、コンボイレーサーで不良少年のカイ・シデンらと知り合う。カイたちはハヤトや渋るアムロも連れ、建設中とされる区画に潜入。そこが軍用区画として使用され、アムロが軍属の子(厳密には誤解であるが、父のテムレイ博士がガンダム開発で軍に貢献していたため優遇を受ける)で自分たち純粋な民間人とは違うと見せつけられる。
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