舞台、世界観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/25 02:19 UTC 版)
ゲームで語られている内容をまとめているが、一部『Tick! Tack!』『Really? Really!』で判明した内容も含んでいる。神界と魔界の関係など、『SHUFFLE! Essence+』や続編である『SHUFFLE!エピソード2』で新たに加えられた設定もある。 神界(しんかい) 神族が住む、「魔法」によって支配された世界。王政で、現在の神王はユーストマ。貴族階級が存在する。魔法が発達しているため、科学については遅れている。 神族の外見は人間とほとんど変わらないが、長い耳が特徴である。神族は魔力を持っており、魔法を使うことができる。魔法は攻撃系よりも回復系のほうが得意とするものが多い。魔力の大きさや使える魔法は、その人の能力により異なっている。神王の配下には修繕魔法部隊が存在し、建物が全壊しても元通りにすることができる。言葉は人間と異なるが、テレパシー系の翻訳呪文で通じる。 神族は元々女性が中心であった。現在でも男性は全体の3割程度と少ないこともあり、一夫多妻制である。神界に籍を移し、神界で結婚式を挙げれば、神族でなくても複数の妻を持つことができる。そのためか神界では、一人の男の人を好きになった女の子は友達同士になり、喧嘩することは滅多にない。また神族にとって、キスは死ぬまで一緒にいる人に捧げるという誓約である。 魔界(まかい) 魔族や魔物が住む、「魔法」によって支配された世界。王政で、現在の魔王はフォーベシイ。貴族階級が存在する。魔法が発達しているため、科学については遅れている。一夫一妻制。 魔族の外見は人間とほとんど変わらないが、神族よりさらに長くとがった耳が特徴である。魔族は魔力を持っており、魔法を使うことができる。魔法は回復系よりも攻撃系の方が得意とするものが多い。魔力の大きさや使える魔法は、その人の能力により異なっている。言葉は人間と異なるが、テレパシー系の翻訳呪文で通じる。 魔界は三世界の中でもっとも自然が多く残されている。星空はあるが、人間界とは全く違っている。また日付こそ異なるが、一日や時間の概念は人間界と同じである(神界も同様と思われるが、それを示唆する記述は今のところない)。また、続編であるエピソード2の木下きららの説明によれば、開門の際に醤油などの人間界の調味料も魔界へ輸入され、魔族好みの味(醤油の場合はやや甘口)にアレンジされて普及している。 人間界(にんげんかい) 人間(人族〈ひとぞく・じんぞく〉と記述されている箇所もある)が住む、「物理法則」によって支配された世界。人間界(人界〈じんかい〉と記述されている箇所もある)を統一する「王」は存在しない。人間は魔力をほとんど持ち合わせておらず、「魔法」を使うことはできない。ただし10年前の「開門」以降に「錬金術」が発生し、魔法具と呼ばれる道具を使うことによって魔法に似た効果の術を使う事が可能になった。また「魔法」や「錬金術」に関する新しい法律も施行された。地域によっても異なるが、基本的には一夫一妻制。 門(もん) 人間界と神界・魔界をつなぐ巨大な門。古くからある遺跡であり、誰が作ったのかは不明。神族と魔族の共同研究により10年前に開かれ、三世界がつながった。この出来事を「開門」と呼ぶ。10年前の「開門」は実験段階であったため限界に達し、3年後に1度閉じられた。そして昨年の12月、門は再び開き、三世界は恒久的に繋がった。 三世界の関係(さんせかいのかんけい) かつて神族と魔族は戦争を繰り返したこともあり、住む世界を分断して最低限の交流しか持たなかった。しかし神王ユーストマと魔王フォーベシイは即位前から友人同士として付き合っていた。そしてユーストマと、フォーベシイの妹サイネリアが結婚した1年後、神界と魔界は平和条約を結んだ。しかし神族と魔族の結婚は、ユーストマとサイネリア以後、一度も受理されていない。 「開門」まで人間は神界・魔界の存在や「魔法」を知らなかった。ただし、時空間の歪曲に巻き込まれ、人間が他世界へ行くことは昔からあった。いわゆる「神隠し」である。 「開門」後、「三世界平和協定」が結ばれた。全種族平等であり、どの種族も今いる世界の法律に従う必要がある。 続編に当たるエピソード2のヒロインのリシアが主人公の相生頼人に語った内容によれば、三世界の交流が進んだことで、魔界育ちの人間や神界育ちの魔族など新たなルーツを持つ者が増えるなど、多様化・国際化が進む反面で、一部の人間が魔族や神族を対等ではなく人間より優れた存在として認識して必要以上に崇拝したり、彼らに対しコンプレックスを持ってしまったり、さらに効率的な労働力とみなす者もいるなど、必ずしも良い方向へ向かっているとは言い切れない状況にあり、文化の画一化を危惧して交流を最小限にすべきと唱える閉門主義者も一部存在している。 国立バーベナ学園(こくりつバーベナがくえん) 人間・神族・魔族が同じ場所で勉学に励むことを目的として、5年前に新しく作られた。通常の授業の他に、魔法についての知識や制御法を教える「魔法学」を教えている。また「世界史」では三世界の歴史について教えている。似たような学園は他の地域でも作られているが、最初に作られたのはバーベナであり、他学園のモデルともなっている。制服のデザインは全国的に人気が高い。国家予算をふんだんにつぎ込んだこともあり、敷地は広く、設備は新しい。 その一方で、未だに校内に焼却炉があり、体操服もブルマタイプを採用しているなど、旧態依然とした所がある。また本編の麻弓の話によれば多額の予算を注ぎ込んでいるにもかかわらず、プールに屋根は無く、梅雨の時期と被る6月や期末試験のある7月を避け、夏休みに入ってから(つまり8月)プール開きが行われる。その際の水着は自由。屋上は開放されており、学食の施設はかなり立派なものである。 現在の種族の割合は人間12:神族4:魔族3:ハーフ1。光陽町駅から徒歩15分程度の位置にある。芙蓉家は学園から徒歩15分のところにある。アニメでは学園はやや山側に位置している。 『SHUFFLE! Essence+』にて、敷地内に他の世界からの留学生を受け入れるための寮施設があることと、神界・魔界から年に5人だけ選出される奨学生制度があることが明らかになった。また、エピソード2の本編での解説によれば、40年後に発生した「大崩壊」では被害を免れ、その後魔法で建物が丸ごと光陽町から金剛町という名前の別の地方都市に移築されたことが明らかにされている。 校舎は、埼玉県の開智高校(今は中高一貫部)がモデルである。 名前は、花のバーベナから取られている。赤いバーベナの花言葉は「一致団結」「魔力」。 光陽町(こうようちょう) 稟たちが住む某県の町。町の中心地にある商店街は、5年前のバーベナ学園設立時、若者向けのショッピングゾーンとして整備された。通称木漏れ日通りと呼ばれる。雑誌で特集されるほど人気があり、休日は遠くから来る若者も多い。 稟たちが通っていた光陽学園(道路向かいには付属もある)、住宅街の外れにあり芝生と噴水を敷設した光陽公園、住宅街にあるブランコと砂場だけの緑公園などがある。 「町」の上に「市」が付くかどうかは不明。アニメ版では蒼空市光陽町となっている。 駅前は東京都立川市がモデル。光陽町駅のデザインは札幌駅(南口)がモデル、街の作りも北海道札幌市がモデルである。 名前は太陽の光を意味する「陽光」を入れ替えたもの。陽光は植物が生長するのに必要である。 喫茶フローラ 本作で何度か登場する喫茶店。木漏れ日通りの一角に位置する。カレハのバイト先でもある。かなり可愛いらしく、露出度がやや高めのデザインの制服を採用している。名前の由来は花の女神とされるフローラから。 シルキー 本作で登場するゲームセンター。商店街の中程に位置する。『SHUFFLE!Essence +』で外観と店名が明らかになった。デイジーのバイト先でもある。女性店員の制服はメイド服タイプの物を採用している。稟とプリムラが最初に出逢った場所でもあるが、アニメと本作では出逢った場所が異なる(本作では店頭・アニメ第2話では店内)。名前の由来は綿の英語訳のSilkから。 いなりや 町内にあるスーパーマーケット。稟とリシアンサスが再会した場所。本作では木漏れ日通りの一角に位置しているが、アニメ第一話では位置は不明。アニメ版ではいわゆるロードサイド店舗の形態に近い平屋の建物で、やや広めの駐車場がある。 私立ストレリチア女学院(しりつストレリチアじょがくいん) プロの技術者を招いての実践的な授業が特徴である名門校。全国から受験希望者が集まり、倍率も高い。ただし寮施設はない。光陽町からは電車で約30分のところにある。 名前のストレリチアは、ゴクラクチョウカ属の学名のカタカナ表記である。花言葉は「万能」「おしゃれな恋」「輝かしい未来」。
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