渡辺中学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 07:08 UTC 版)
東京都豊島区にあるヒナ達が通う区立中学校。 三嶋 瞳(みしま ひとみ) 声 - 本渡楓 ヒナが通う中学校の同級生。席が隣同士のためクラスメイトからヒナの世話係にされた。新田以上の巻き込まれ体質で、ヒナのせいで校内はおろか校外においても、様々なトラブルに巻き込まれる。几帳面な上、断れない性格で、本人は「どこにでもいる普通の女の子」と考えているが、何事も器用にこなしてしまう呑みこみの速さと順応性を持ち、詩子の強引な誘いもあって、中学生にもかかわらずバー「Little Song」で深夜にバーテンダーとして働くことになる。しかもその才能はすぐに詩子を超え、バーでの力関係を逆転させてしまった。その後も詩子の策略によって、親元を離れて高級マンションで一人暮らしをするハメになり、バーの常連の依頼で様々な仕事を掛け持ちそのつながりで大きな人脈を作っていくことになる。運動は苦手なはずだが、アメリカ陸軍の訓練をこなすほどの体力が身についてしまう。英語が話せるが、アメリカ陸軍式の汚いスラング混じりの英語を覚えてしまった。 偶然が重なったことでアンズとも知り合い、友達になったが、ヒナとアンズの素性にまでは気づいていない。また知り合いに対して悪意無く無自覚に辛辣な発言をして、まわりに突っ込まれることや、人を落ちこませることがある。世話好きな気性の新田からは「可愛げが無い」と物足りなさを感じられており、起業後に仕事で鉢合わせしたことがキッカケでライバル意識を持たれる様になる。スキー合宿で遭難した際にヒナの力のことを知る(キャバクラでヒナが手を使わずにシャンパンタワーを作るのを見ているが、手品だと思っていた)。 単行本10巻において真岳高校に進学する一方、会社社長も務めている。本人は会社を起業するので進学する気はなかったが、担任松谷が自分のクラスから推薦される生徒(当初は倉敷だけ)が増えれば評価が増えると考え勝手に真岳高校への推薦を決められる。中学入学以来、身長(146センチメートル)は伸びていない。バーの常連達から一定の年齢で成長が止まる遺伝子疾患だと思われていた。父親の帰国を機会に実家に戻る。 ハルから自分の未来を聞かされ、その内容に強い責任を感じている。そして、未来を変える為に自身の経歴詐称を公表して会社を辞めて海外へと逃げるが、ひょんなことからアメリカの通信会社のCEOに転身してしまう。 このままでは未来を変えることが出来ないと、新田に相談するが新田が煮え切らない態度だったので、自分が超人会と知り合ったのもCEOになっている今の状況も新田と会ったせいであることに気付き、新田が責任を放棄している態度に激怒した。新田に協力させるため新田の会社に対して様々の妨害を行ったうえに、最終的に新田の心の拠り所にしているアンズに出資の話を出し徹底的に追い詰めたことで、新田を未来を変える協力をする忠実なる下僕にしたが、瞳自身はそこまでは求めていなかった。その後新田に瞳が日本で手掛けた事業をそのまま受け継がせた。 松谷 翼(まつたに つばさ) 声 - 野島健児 ヒナ達のクラス担任の男性教諭。相沢曰く「まともそうでまともじゃない」。詩子の店の常連として通っているが、瞳については自身の責任問題になることと作るカクテルの上手さから別人と結論付けた。また学年主任に昇進することに執着するあまり、やはり責任問題を恐れてヒナのいじめの現場らしきものを見ても「新田にいじめをする能力はない」と結論づけ、事実を確認しないで(実際に勘違いだったが)見ぬ振りをするなど、教師としての資質に問題がある。少々マザコン気味である。ヒナ達が中学卒業後も稀に登場している。 相沢 さよ(あいざわ さよ) 声 - 小松未可子 ヒナの同級生。瞳の友達で眼鏡をかけた女子。座席は瞳の前。冷めた性格で歯に衣着せぬ言動と冷静なツッコミをすることが多く、自分が直接被害を受けないトラブルなどは傍観者的に楽しむ傾向がある。また策略家の一面もあり、ケンゴや貴志から瞳に不純異性交遊の疑いが掛けられた時には、言葉のトリックでじわじわと瞳を追い詰めていった。しかし、強気な性格に反し、運動は苦手のようで、体育の授業では異常な息切れを起こしていた。 単行本10巻において瞳と同じ高校に進学する。 下田 貴志(しもだ たかし) 声 - 近木裕哉 ヒナの同級生。学校内外でもケンゴとつるんでいることが多い。瞳に好意を寄せている模様だが、殴られるのをご褒美というなどマゾ気質を見せる。スキー合宿で遭難した際にヒナの力のことを知る。単行本10巻においてヒナと同じ高校に進学し同じクラスである。 中田 ケンゴ(なかた ケンゴ) 声 - 市川太一 ヒナの同級生で坊主頭の男子。学校内外でも貴志と一緒にいることが多い。スキー合宿で遭難した際にヒナの力のことを知る。単行本10巻においてヒナと同じ高校に進学し同じクラスである。 新庄 マミ(しんじょう マミ) 声 - 鈴木絵理 ヒナの同級生でオカルト雑誌やオカルト本などを愛読する少女。偶然、学校でヒナが超能力を使うところを見てしまい弟子入りをするが、一向に終わらない修行に嫌気が差したヒナが、いかにもマミが超能力を使えているかのように力を使ったため、自分が超能力少女になったと勘違いしてしまった。その後、クラスメイトの前で披露しようとするが失敗して2日間引きこもった。 母親には授業参観で最近娘が甘えてこなくなったことを寂しがられ、夕食のオムライスに「MAMILOVE」と書かれるなど溺愛されている。 単行本10巻においてヒナと同じ高校に進学し同じクラスである。クラスではボッチ。ヒナやケンゴ、貴志らを幽霊部員扱いで加えた超常現象同好会を発足させるが、いつも部員達はさっさと帰宅してしまうのでまともに活動出来ていない。 倉敷(くらしき) ヒナの同級生の女子。クラス委員長であり周りの皆からも「委員長」と呼ばれている。推薦による進学を狙い、常に先生からの印象を良くして内申点を稼ぐべく行動し、自分の得にならない話には一切関わらない。学芸会の劇においては委員長として全体を仕切り、シンデレラに配役されたヒナをフォローするなどして完成にこぎ着ける。その後当日の舞台中にヒナが転倒し頭を強打して気絶してしまい、劇を進行させることが困難になってしまうが、松谷から(劇を成功させれば)内申点アップをちらつかせる伝言を受け取ると、無理やり続行することを決断した。 単行本10巻において真岳高校に推薦で進学する。高校でも中学時代と同じく委員長となる。同じ高校である瞳やさよとは変わらず仲が良いようで、よく3人で過ごしている。異性を判断する基準として学歴と職種と収入を挙げて、さよをドン引きさせるなど、ドライな価値観にはさらに磨きがかかっている。単行本19巻のキャラクター設定によると、殺マスクと恋に落ちる予定だったが、話が長すぎてしまい、彼女の為に描く価値が無かったのでボツになった。 上記の様な性格が原因で出番が少なく、アニメ版にも登場しなかった。 前田 仁志(まえだ ひとし) 渡辺中学校の生徒で芦川組の内藤龍彦の実の息子。母子家庭で育つが、小さいころに別れた郷愁からか父親に会いたいという気持ちが強く、ヒナと共に組事務所まで直接乗り込んでいった。しかし内藤は以前息子との再会と称して騙されたことがあったため、本当の息子だと信用されず、そのショックから事務所を飛び出してしまった。後日、さよのアドバイスで電話してもオレオレ詐欺と思われて父親から金を請求される羽目となり、さらなるトラウマを負うこととなる。 瞳やさよと同じ真岳高校に進学後は、かなりのイケメンとして周囲の女子生徒に騒がれることとなる。一方で上記の騒動後もヒナとは一緒に遊ぶうちに明確に好意を抱き、想いを伝えるべく告白しようとするが、心配になり組員総出でデートを監視していた親父や父親である内藤の突然の乱入もあって失敗に終わった。
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