超人会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 07:08 UTC 版)
ヒナやアンズが所属していた組織。下述の「CENTRAL PARK(セントラルパーク)」のリーダー「山本アツシ」が瞳にコンサルティングを頼んだ末に出来た組織であり、超人フィットネスが母体となっている。研究所でヒナやアンズのような超能力者を人工的に生み出し、その力を利用してロック―ジョンを行おうとしていた。超能力者達は生活や教育面においてあまり人道的とは言えない処遇を受けていたようで、ヒナ達の発言や性格の変遷にそれらが現れている。ヒナ達が現代で生活している間に既に壊滅している。 アンズ 声 - 村川梨衣 ヒナを「処分」するために組織から派遣されてきた少女。ヒナと同じく念動力を使うがヒナには劣る。無表情なヒナとは異なり、表情豊かで喜怒哀楽がはっきりしている。転送直後は攻撃的で傍若無人な性格だったが、根は素直で心優しいため、人々との交流の中で徐々に性格が和らいでいった。長い髪をリボンで側頭部にまとめたサイドテールの髪型にしている。着るものには無頓着で、ラーメン屋で働くまでずっと特攻服を着ていた。「来々軒」で暮らしていた時代も、遊びや服に興味を示さない。生い立ちから他者から無条件で何かを貰うことに強い抵抗を感じている。 ヒナを追う中で暴走族「邪神龍」を壊滅させ、その総長から奪った特攻服をそのまま着用し、商店街で食い逃げ、万引きなどを行い大騒動を巻き起こすが、ついには新田の立ち会いのもとヒナと激突し敗れる。 勝負の結果としてヒナの処分を諦めることを了承しヒナとは和解したが、戻るための転送装置が故障して行き場を失い、ホームレス生活を送ることになった。 ホームレスになってからはやっさんやその仲間からホームレスとして生き抜く知恵を教わり、少しずつ人との繋がりやお金の大切さなどを学んでいった。ただし、極貧生活の影響で、金銭感覚は異常なままである。しかし単行本5巻において、寝ぐらにしていた公園が自治体の整理事業の対象になったため、仲間のホームレスたちとは別れる。その後、詩子の紹介で町内の中華料理店「来々軒」の林夫妻に引き取られることになり、店に住み込んで、出前などの手伝いをしながら暮らしている。またヒナの処分命令から戻らなかったため組織からは任務中に戦死したことにされており、完全に自由を手にすることができたが、組織にあまりにもあっさりと見限られたため自分の境遇に多少葛藤した。 林夫妻から養子の提案を受けるが、夫妻が店を閉店してしまうと知り、おじさんの味を継ぐべく屋台のラーメン屋とひとり暮らしを始める。けなげな暮らしぶりにすっかり感化された新田からはヒナよりも可愛がられるようになった。単行本14巻ではサブの入れ知恵に激怒した新田の過干渉ぶりに怒って彼を出禁にするが、のちに和解した。ラーメンの味にこだわりを見せ、日夜研究しているが、あまり成果は出ておらず新田に味の違いを気づかれなかった。 ネオセントラルパークでは超能力を使って哲二の動きを再現しベースを演奏している。 斑鳩 景(いかるが けい) 声 - 内山夕実 ヒナとアンズのいた組織の警備主任。戦闘技能を持つが超能力は使えない女性。基本的に敬語。昔はアンズ曰く「偉そうに命令していた」らしいが、暴走した際にヒナの首輪が壊れ、反抗した時に対処できなくなったので、完全にヒナに怯えて直接接触しようとしない。ヒナの調査に組織から派遣されたものの、調査は無駄と思って適当に済ませようとしたが、ヒナが一般常識(ただし、小学校低学年レベル)を身につけていることに驚き調査を続行する。また戦死したはずのアンズが生きていたことについてはあまり関心が無いようで、特に上に報告することもなく自分の身の振り方だけを心配している。わざわざペットショップで子犬を買ってくるなど、無駄に細かく同じような調査で時間がかかり持ってきた資金が尽きて日に日に貧乏になる生活に嫌気がさしてヒナに接触しアンケートで適当に答えさせて調査を終わらせるが、ヒナが転送装置を紛失していたので帰還できなかった。 生活のためスーパーで仕事を始めるが、スーパーの店長と親しくなり結婚して退職。マオのテレビ出演で再会した時に3児の母となり、さらに4人目を妊娠していることが発覚する。 アンズとマオの首輪を外すための断食に付き合う振りをして隠れて食事をとるなど、妊娠や乳児の母親であるという事情があるとはいえ、いい加減な性格も悪化している。 未来の関係者だがハルが過去に来ていることを知らなかったことと子育てで忙しいので事情は伝えられてない。 マオ 声 - 小澤亜李 斑鳩によって召喚された第3の超能力少女。ヒナ・アンズと同じく念動力を使い、二人とは面識がある。なぜか東南アジアの無人島に転送され、転送装置を紛失。そのまま無人島でサバイバル生活に陥るが、念動力で樹木からイカダを作り脱出、中国大陸へ上陸する。そこで気功少女として拳法道場の広告塔となる。CENTRAL PARKのアツシと出会ったことでヒナの所在を知り、日本へ渡る。無人島で生活していた際にヒナとアンズを模した人形を作り話しかけ(腹話術風に自分で返答している)さみしさを紛らわし、二人と再会した後も人形と会話する癖がついている。 日本で瞳の提案を受けてアツシたちと超人フィットネスを経営して成功する。宣伝のためテレビリポーターとしての活動も始め、テレビ番組で斑鳩との再会を果たすも、自分が大変だった時期に4人の子供を授かっている彼女に失望する。 仕事の繋がりで瞳に相談をしたことをキッカケに瞳を一方的に親友扱いし、瞳のスマホに293件のメッセージを送った際には「依存界のトップランナー」と呼ばれた。また、その場で瞳に相談できない時には幻覚の瞳と相談をし始め、周囲をざわつかせる。 ネオセントラルパークでは超能力を使って清丸の動きを再現しドラムを演奏している。
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