柳北国とは? わかりやすく解説

柳北国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)

十二国」の記事における「柳北国」の解説

首都朔州芝草王宮宮。劉王は助露峰麒麟劉麒著名な法治国家であり、芳極国先王である仲韃もこの国を範として法を整備したが、芳とは異なり民を直接取り締まる法律よりも、むしろ法が公正・厳格に施行されることを目的とした体制整備重点置かれていた。この体制功を奏して厳正な法治体制の下で安定した治世120年間程続いていた。 しかし最近ではこれまでの法治体制を自ら崩すような政策続き地方にいくと公然と賄賂要求する官吏現れている。王と麒麟健在且つ法治体制破綻顕在化ていない段階であるが、天候不順虚海沿岸妖魔出没し始めるなど荒廃兆し現れ、政が荒れ前に国が荒れて沈もうとしており、巧国や戴国と同じように何か通常とは異な事態発生しているのではないか危惧されている。国が傾きだしてからは犯罪件数少しずつ増えており、国民多くはこれを以って国の治安悪くなったと不満の声を上げているが、それでもなお他国や劉王即位前と比べる犯罪件数少ない。 主要な産業林業石材鉱山玉泉もある。石材豊富なため、それを利用した地下室を持つ家が多く地下室同士つなげて地下街にしている街があり(天井てんせい)という吹き抜けから明かり空気確保するため、が多い北東部では地下室少ない)、地下街の方が地上より気温安定していて風雪妖魔来襲を凌げるため地上より地下の方が賑やか。そのため、この国では建物掛かる税金地下室広さ決められる地下室商売をすると更に税金取られる北東部以外では少なく、いい茛が少ない。麦の出来は悪い。 現在の平均的な市民ひと月収入は約五両。窃盗原則として杖刑百打に徒刑九十日ほど。黥面復活させる際に代わりとして大辟禁じた

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柳北国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 07:39 UTC 版)

十二国記の登場人物」の記事における「柳北国」の解説

助露峰(じょ ろほう) 現在の劉王。法治国家築いた賢君として治世120余年に及ぶ。近年施政興味を失くしたかのように振舞うようになり、国も傾きつつある。即位前は、地元では評判はいいが、中央にあまり知られていない地方官だった。 劉麒りゅうき国の麒麟昇山者ではなかった現王を選ぶのに20年かかった頑丘がんきゅう) #黄海参照瑛庚えいこう秋官司刑現代日本例えるなら裁判官に近い役職ついている。位は下大夫感情を表に出す事が少なく恵施との最初結婚うまくいかなかった。2番目の妻は清花(せいか)、その娘は理(りり、8歳)。五十目前地方官から州官へ抜擢されて昇仙。その時恵施の子供のうち長男長女成人し結婚していた為地上残りその後、普通の人として先立たれた)、未成年だった次男だけを引き取って仙籍入れた(後に次男州の州官となった)。清花とは恵施起こした詐欺事件醜聞責任取って一度職を辞し仙籍離れて蟄居していた時に知り合い結婚下野から3年後に国に呼び戻された。清花とは、外見においては彼女より二十歳年上見えるが、実年齢八十近い開きがある。 蒲月(ほげつ) 天官宮卿補、位は中士瑛庚の孫(瑛庚次男の子)だが、理からは実年齢の関係もあって「兄さま」と呼ばれ慕われている。 如翕じょきゅう典刑罪人の罪を明らかにし、刑法沿って罰を引き当てる現代日本検察官似た役割を担う。外見30代半ば率由(そつゆう) 司刺。三赦、三宥、三刺の法を司り、罪を減免する事情有無裁定する現代日本国選弁護人似た役割を担う。 淵雅(えんが) 国の太子。かつて大司徒地官長)を務め、現在は大司寇(秋官長)を務めている。一度決定したことは決し変えようとしない頑なな性格で、批判撤回受け付けず押し通そうとする。そのため、時流によって変化するような政治に対応できず、結論ありきの、現実無視した正論唱えて部下障害となることも多い。 後述狩獺の件について、瑛庚たちが「(淵雅発言にも)一理ある」と感じているように、全くの無能というわけではないのだが、実は「『自分意見』を持っていない(持つことができない)」というのが、彼に対す周囲の評である。父王が決定下すまでは決して『自分意見』を表明しようとせず、父王が下した決定を知ると、それが最初から『自分意見であったかのように振る舞ううになる。仮に父王が決定変更した場合には、公私問わず父親である劉王を妥協せず諌めようとするが、もともとが『自分意見』では無い上、父親よりも才覚がないため、成功した例はなかった。これらの言動根底には、名君評される父王への対抗心ある様子。それ故に『劉王以上の劉王』と陰であだ名されている。 狩獺しゅだつ姓名は何趣(かしゅ)で、狩獺通称三十前後痩せぎす中背黒髪黒目特徴のない男。金銭目的強盗殺人道州宿州均州において裁かれた(先の2度強盗致死だったが、均州では最初から強盗殺人目的であった)。均州裁かれた後に徒刑六年を終えて市井放たれ、わずか半年次の凶行に及び、以来ほぼ二年の間に十六件の事件起こし二十三人犠牲者出した犯行全て認めるが反省の意志は全く無く、自ら拘制よりは殺刑を望む。彼が起こした犯罪残虐さから「大辟死刑)を用いず」の国にありながら民の間から殺刑を望む声が高く、その声もあって司法官たちも彼の処罰決定難儀する。殺刑の停止復活のどちらにも一理あって結論は出なかったが、最終的に狩獺更生可能性があるかどうか焦点になる。そして結局狩獺自身更生拒む態度であったため、殺刑の適応やむを得ないとの決獄となる。 瑛庚は決獄に際して狩獺にとっては反社会的行為をあえて行うことや、更生拒むことが、何かに対す復讐あるらしい感じている。実際狩獺言動からは、国の黥面制度犯罪者への差別目的だと考えている様子見受けられる駿良(しゅんりょう) 首都芝草に住む八歳明るく元気な子供だった。芝草小店を営む夫婦息子を買いに行く際に持っていた、わずか十二銭のために狩獺扼殺された(殺害時、狩獺は懐に十分すぎるほどの大金所持しており、殺してまで奪う必要はどこにも無かった)。狩獺非難する人々偶像となっている。 恵施(けいし) 瑛庚最初の妻王宮60年近く暮らした後、「私は貴方が思うほど愚かじゃない」と最後に言い残して去っていった。瑛庚支援拒んで生活していたが、60年渉る地上との隔絶周囲との交流途絶えており生活に困窮し瑛庚の名前を出して金品騙し取る詐欺働き逮捕された。最初徒刑終えた後も、同様の犯行幾度となく繰り返した何度も同じ犯罪繰り返したのは、自分愚者扱いした瑛庚(と恵施考えている)への復讐という意味合いがあった様子である。

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