成田用水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/17 07:04 UTC 版)
成田用水(なりたようすい)は、成田国際空港周辺の市町の農地に利根川から取水した水を供給する千葉県の用水である。
注釈
- ^ 通水量を調整するための水槽[1]
- ^ 戦後、GHQから派遣された土壌学者が"アンドソイル/アンドソル"(暗土 soil)として欧米では見られない不良土として紹介していた[3]。
- ^ 当時においては住民参加の概念自体が普及していなかった[4]。
- ^ 成田用水を受け入れた地区の一つである菱田地区は、かつて反対同盟最強の拠点と呼ばれるほど、反対派の中心地であったが、成田用水受け入れ後は、逆に機動隊によって空港反対派から守られるようになった。当地区の農家は軒並み「中核派立入禁止」の看板を掲げ、過去には機動隊と渡り合っていた元婦人行動隊の女性が、機動隊員にお茶を淹れるという奇妙な光景が生まれた。そのことが、さらに反対活動を続ける者たちからの不興を買った[9][10]。
出典
- ^ a b c d “成田用水事業”. www.water.go.jp. 独立行政法人水資源機構. 2019年9月17日閲覧。
- ^ 福田 2001, pp. 34–35.
- ^ 福田 2001, p. 57.
- ^ 『世界大百科事典』 12巻(改訂新版)、平凡社、2007年9月1日、577頁。"市民参加は昭和40年代後半以降急速に日本に普及した新しい概念であり、その意味内容はいまだ確定したとはいいきれない(中略)これに対して住民参加はもっと特殊現代的な新しい現象である。ここにいう住民参加の意義と課題とを、その典型的な姿において理解しようとするなら、国際空港反対運動とか清掃工場建設反対運動といった対抗型の住民運動のことを念頭において考えてみるとよい。(中略)公共公益施設が大規模化し、これらの施設が周辺地域に直接間接に及ぼす被害が拡大してきているのである。"。
- ^ a b 原口和久『成田空港365日』崙書房、2000年、211頁。
- ^ 伊藤, 睦; 加藤, 泰輔; 島, 寛征; 石毛, 博道 (2017). 三里塚燃ゆ. 平原社. pp. 86-89. ISBN 978-4938391607
- ^ 公安調査庁 1993, pp. 50–51.
- ^ a b 公安調査庁 1993, pp. 61–64.
- ^ 福田 2001, p. 282.
- ^ 佐藤文生『日本の航空戦略―21世紀のエアポート』サイマル出版会、1985年、114・112頁
- ^ “地元負担減「国に要請」 森田知事 更新急務の成田用水視察 【成田空港 機能強化】”. 千葉日報. (2018年7月18日) 2018年7月19日閲覧。
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