曽代用水とは? わかりやすく解説

曽代用水

曽代用水
用水路
曽代用水 疏水概要
疏水所在
岐阜県中央部位置し関市美濃市の2市にまたがる。

所在地域の概要
南北東海北陸自動車道縦走し、東西は、東海環状自動車道走り経済発展大きく寄与している人口122,000人を擁する 地である。

疏水概要・特徴
当用は、長良川河床低く本川からの取水出来ず、小渓谷からの渓流頼っていたため、毎年干ばつ被害を受け、収穫極めて少ないものであったこのような地域利水施設ができなかった理由としては、徳川幕府制度上げられる。その当時尾州中納言上州館林宰相領、旗本大島の采地竜泰寺領があって、各藩互いにけん制し、従党を組むことを予防したようである。そればかりでなく、階級制度厳しく権力天領住民旗本采地の順になっていて、各部落ごとに団結しその間にあきれつの絶えることのない社会情勢であったこのような時代では貧困にあえぐ住民を救うためとはいえ、数ヶにまたがる水利施設開設し広大な山林原野を開こんするような大計画は至難であった

曽代用水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 08:06 UTC 版)

曽代用水
延長 17 km
平均流量 -- m³/s
水源 長良川岐阜県
流域 岐阜県
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曽代用水(そだいようすい)は、岐阜県美濃市および関市を流れる用水である[1]

2015年世界かんがい施設遺産に登録[2]

地理

岐阜県美濃市曽代の長良川左岸から取水している[1]。曽代地区を縦断し、小倉山と長良川の間を流れ、美濃市役所の西側を通り、国道156号に沿って南下する。松森地区を通過し、東海北陸自動車道美濃ICの東を流れ、関市に入る。岐阜県道281号関美濃線に沿って南下する。下有知中学校の東を通過し、関市水の輪町付近で3つに分流する。1本は小瀬地区に、2本は関市街地方面に流れる。美濃市および関市の田畑を潤す重要な役割を果たしている。かっては板取川との合流地点付近(現在は「みちくさ館」)で取水が行なわれていたが、河川水位が低くなったため1934年に上流部(天神大橋付近)に取水部が付け替えられた。

歴史

長良川と併走する曽代用水

江戸時代前半までの下有知村(今の関市)周辺は、水の便が悪く、干ばつがたびたび起こっていた[1]。この地に移住してきた尾張藩の浪人喜田吉右衛門と林幽閑は、地元の豪農柴山伊兵衛と図り、長良川上流から下有知村まで用水を引く計画を立て、1663年(寛文3年)に役人の内諾を得た[1]。鏨と金槌を使う手作業の難工事が続き、多額の工事費がかかった。喜田と林は所持金が底をついてしまったため離脱したが、柴山は計画を推し進めた[1]1675年(延宝3年)まで10年近くの歳月を要して完成した。

喜田、林、柴山の3人の偉業をたたえて、関市下有知の地には井神社が建てられ、3人が祀られている[1][3]。毎年8月1日に例大祭が行われる。

2015年(平成27年)、その歴史的背景が評価され国際かんがい排水委員会による世界かんがい施設遺産として岐阜県で初めて登録、国際連合食糧農業機関による農業遺産「清流長良川の鮎」の構成資産に登録された。

流域の自治体

岐阜県
美濃市関市

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f 桑原信男「喜田吉右衛門外二氏の偉業 -曽代用水の開削-」『農業土木学会誌』第48巻第5号、農業農村工学会、1980年、 357-359頁、 doi:10.11408/jjsidre1965.48.5_357
  2. ^ 世界かんがい施設遺産”. 日本国 農林水産省 (2018年12月18日). 2019年5月1日閲覧。
  3. ^ 桑原信男「曽代用水」『農業土木学会誌』第48巻第5号、農業農村工学会、1980年、 補1-2頁、 doi:10.11408/jjsidre1965.48.5_plate1

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