中江用水
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疏水の概要 | |||||
■疏水の所在 新潟県上越市を中心とする周辺地域(約2,200ha) ■所在地域の概要 新潟県の南西部に位置する上越市。新潟県第3の都市で人口21万人。海に山になりわいと文化あふれる共生都市である。 ■疏水の概要・特徴 中江用水は、江戸時代に高田藩首席家老小栗美作がこの中心となり、当時日本一の事業家河村瑞軒を江戸から招いて顧問とし、郡奉行長尾小右衛門を普請奉行として工事を監督させるとともに、野尻湖・苗名滝を視察し延宝2年(1674)工事に着手し、5年の歳月をかけて同6年に完成したのである。中江用水は、藩営事業として施工しただけでなく、その維持管理についても公費で賄われていた。 中江用水路は明治期に自営の補修工事が施されたが、大正時代に入り県営事業が制度化されると、改築の必要性が叫ばれていた掛樋の底樋への改築が相次いで行われた。しかし、水路は土水路で漏水が多く、護岸は欠壊などで荒廃していたため、昭和19年(1944)「県営中江用水改良事業」として着工された。しかし、戦時中のためセメントが極度に不足しているうえ、インフレにより工事が進捗せず、昭和27年(1952)にようやく完了した。この工事は大熊川から重川までの6,997mを野面石積護岸として改修された。 その後、昭和26年(1951)干ばつの際、各土地改良区がダムによる貯溜水確保以外にないとして、ダム建設を推進し、最終的にダムはかんがい専用ダムとして整理され、昭和43年に国営関川農業水利事業が着工され、15年間にわたり笹ヶ峰ダムを築造、あわせて頭首工や中江用水などの水路を設置改修し、昭和58年(1983)に完了した。 |
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中江用水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 01:05 UTC 版)
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