常西合口用水
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疏水の概要 | |||
■疏水の所在 富山市、延長13,000m 灌漑面積 3,300ha ■所在地域の概要 富山県の中央に位置する県都富山市、人口42万人 ■疏水の概要・特徴 常西合口用水は、常願寺川左岸の洪水対策を目的としオランダ人技師ヨハネス、デ、レイケの指揮の下に明治26年に完成した疏水です。当時、常願寺川左岸には12の取入れ口があり、そのため、水勢を左岸に導く結果となり、洪水の度に氾濫をくりかえすこととなりました。 そこで、左岸の取水口を安全な場所に合併し合口化する計画を提唱し、当時としては全国有数の合口用水が誕生しました。 その後、電源開発が進められ、更に富山市の上工用水道の原水としても利用されるようになり、地域に無くてはならない用水となりまし た。 |
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常西合口用水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/03 09:16 UTC 版)
常西合口用水 | |
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水系 | 一級水系 常願寺川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 13 km |
水源 | 常願寺川(富山市) |
河口・合流先 | 常願寺川(富山市) |
流域 | 富山県富山市 |
常西合口用水(じょうさいごうくちようすい)は、富山県富山市を流れる用水路。常願寺川左岸(西側)を並走する。農業用水のほか発電用や富山市の水道水源として利用されている。疎水百選に選定されている。
歴史
常願寺川の氾濫抑止と富山平野での農業振興用の灌漑用水としてヨハニス・デ・レーケの指導により1893年(明治26年)に完成した。延長13Km、灌漑面積3,300ha。現在では発電用途も担っている。用水に後に増設された北陸電力上滝発電所を取水口とし、大川寺公園のある丘陵地下を隧道で通り抜け、富山地方鉄道上滝線の大川寺駅脇で再び地上に現れ、富山県道15号線の下を潜り、常願寺川および富山県道174号線と並走する。
大川寺駅前には用水開削を記念した水神社が祀られ、河川沿道には桜並木が整備された常西用水プロムナード(常西公園)、殿様林緑地公園、富山霊園・西の番霊園、常願寺川第二・第三発電所などがあり、常西用水土地改良区で分岐し、一方は常願寺川へと戻り、もう一方は流杉浄水場を経て富山の市街地を流れる赤江川に注ぐ。特に常西用水プロムナードには富山市がエネルギー効率改善都市に選定されるきっかけの一つとなった水車によるマイクロ水力発電所がある。
固有名詞の分類
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