古の世界
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「Horizon Zero Dawn」の記事における「古の世界」の解説
ホロ技術 旧人類が使用していた技術。ARとホログラフィーを合わせたようなもので、フォーカスを通して見ることでホログラフが浮かび上がり、それに触れることでゲートの解放などの操作ができる。ホロによる施錠はホロロックと呼ばれる。 ファロ・オートソリューション(FAS) アメリカの多国籍企業。あらゆるジャンルのロボットの製造を手がけ、軍事および防衛分野を基幹事業としていた。 2033年にテオドール・“テッド”・ファロによって創業され、当初は複数の先進的なロボットを試作開発して注目を集めたものの、当時の業界大手が支配する市場への参入には失敗した。その後、2038年に発売した浮遊型パーソナルサービター「@lfred」シリーズが驚異的な売上を記録したことでFASは初めてフォーチュンの50位以内に入った。2040年台にはエリザベト・ソベック率いる同社の環境改善事業が業界1位に躍り出たことで、収益が3倍に増加した。2049年には世界各地での無公害化と気候改善の実績により、FASに対する全世界の支持率が90%を突破し、テッド・ファロは「世界を救った男」として称えられた。しかし、FASの評価額を世界一たらしめたのは2040年台終盤に同社が軍事産業分野で頭角を現したためであり、株式の時価総額は最高で23兆米ドルを記録していた。2055年には自動化軍用プラットホーム市場の占有率が61%となり、計353の国家・超国家組織・企業体と契約を締結していた。2063年の時点でFASは10年連続で収入・利益の両方でフォーチュンの1位にランク付けされており、世界記録になったと設定されている。 スワーム FASによる自律型完全自動兵器の軍団。「チャリオット・ライン」「平和維持機」とも呼ばれていた。他の機械を支配する強力な電子戦機能や生物資源を燃料に変換するバイオマス転換機構、自己複製すら可能な自動修復機能など当時でも破格の性能を有し、兵器の無人化が進む世界中の軍や企業で採用されていた。後述の災禍が本格する以前の段階でも、絶滅危惧種のイルカや果樹園を勝手に燃料とするなど動作不良の片鱗を見せていた。 当初は有機体を液状化するまで破砕して燃料化していたようだが、作中では何らかの機能によって周辺にある草木を分解してから吸収している。 ファロの災禍 旧人類を滅ぼしたスワームの暴走事故。東南アジアでの異常行動を皮切りに指揮管制システムが崩壊し、命令途絶を緊急事態と判断したスワームが自己複製機能による戦力増強とバイオマス転換機能による燃料弾薬の「現地調達」を開始し、人間を含む生物資源を無差別に食い尽くし始めた。停止コードには反応せずクラッキングによる緊急停止を試みるも、ソフトウェアにはファロの意向で非常アクセス用のバックドアまで排除した上で軍用以上の強力な暗号化が施されていたため失敗。人類は軍事行動による阻止を試みるが主力の無人兵器は電子戦機能で制御を奪われ、有人兵器や歩兵部隊はある程度の戦果は出すも破壊する以上のスピードでスワーム達が自己複製していく為、状況は全く好転しなかった。資源減少による食糧難、酸素の減少に大気圏の消滅まで引き起こし最終的に旧人類の滅亡を招いた。 プロジェクト:ゼロ・ドーン 「ファロの災禍」への対策としてエリザベト・ソベック博士が行った計画。世界にはスワームを停止させる計画と公表されていたが、実際は完全自動テラフォーミングシステムの開発。 誤作動発覚から16ヶ月で地球上の動植物はスワームに食い尽くされ、暗号解読が完了する50年後にスワームを停止させたとしても、岩の塊と化した地球環境が回復するまで旧人類を存続させる事は不可能と結論付けられた。そこで、スワームの機能停止から自然環境の再生、そして人間を含めた動植物の復活、文明の復興までを自己判断で遂行できる高度なAIを作り出し後を託す事ととなった。 カージャの領地にある「導きの塔」は副次機能である「ミネルヴァ」によって解読・生成されたスワーム停止プログラムを送信するため、同じく副次機能である「ヘファイストス」によって作り出された通信設備である。 関係者は各分野の最高責任者をアルファ、それをサポートするメンバーをベータとして、世界中から様々な分野の有識者を招集している。この際計画の真の内容を説明し、参画が拒否された場合は外界と接触を許さず専用シェルターに移されて、そこで安全に生涯を終えることになる(希望すれば何人かは家族を同伴できる)。同じシェルター内での交流は許可されるものの、全員が不妊化処置を施される。 不屈の勝利作戦 合衆国統合参謀本部議長のヘレス将軍が立案した、プロジェクト:ゼロ・ドーン完了までの時間稼ぎを目的とする軍事作戦。ゼロ・ドーン関係者以外にはスワームを一掃する超兵器開発の為の時間稼ぎと説明されていた。実際は前述の通り旧人類の生存を諦めた計画であった為、全滅前提の作戦であった。人的損害を度外視した遅滞戦術により「市民を肉挽き機に掛ける」と表現される程の膨大な犠牲を出すも、ガイアの完成と主要施設の封鎖が完了するまでスワームの侵攻を遅らせる事に成功した。 オデッセイ計画 2040年代までに大幅な気候変動で居住可能地域が縮小するなど地球環境に深刻な損害が出たため、別の惑星に凍結受精卵などを輸送しようとしたテラフォーミング計画。先進国の共同プロジェクトとして進められたが、国家間の対立が原因で2057年に頓挫する。後にファー・ゼニスという実業家集団により計画が再興され、ゼロ・ドーン計画と並行する形で進められていたが2065年に失敗したとされる。
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