古の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 04:03 UTC 版)
エスナート郊外の英雄王の丘にある石碑で長く眠っていたが、シンクとクーベルが一緒に石碑に触れたことで封印が解けて古の眠りから目覚めた者たち。なお、石碑に関しては英雄王の子孫であるクーベルしか知らない。マキシマ兄妹(イスカとブリオッシュ)とは古くからの友人で、下記の3名にマキシマ兄妹を加えた5人のパーティは現在のフロニャルドの平和の礎を築いた伝説の勇者パーティであり、その英雄物語はフロニャルド全土で親しまれている。 アデライド・グランマニエ 声 - 喜多村英梨 二つ名は『英雄王アデル』。金髪、瞳が青い☆マークになっている女性で、クーベルの先祖。はるか昔にクラリフィエの勇者召喚に応えてフロニャルドにやってきた近代フロニャルド史における最初の召喚勇者であり、地球ではフランスの片田舎のワケありの貴族の娘だった。もともと地球人のため尻尾を持たず、耳もシンクたちと同じ人間耳である。語尾に「〜なのです」を付ける口癖がある。 世界が平和になったことに伴ってヴァレリアとともに眠りに就いていたが、ヴァレリアの封印解除に対し、クーベルやシンクの感情に呼応して再召喚される。魔王騒動が片付いた後で再び眠りに就こうとしたが石碑の故障で叶わず、エッシェンバッハ城に用意された部屋で暮らすことになる。 勇者たちと結んだネットワーク「ブレイブコネクト」で勇者たちと遠隔通信を行ったり、多人数を召喚・転送することができる。武器はパスティヤージュに伝わる拳銃型の伝承神器『グランマルス』と剣で、剣は巨大ハンマー(鎖鉄球)に変形可能。 「ユニオン・フェスタ」では自分が過去の人間であることを気にして参加をためらうが、公国のピンチに最終的にはヴァレリアからもらった仮面を着けてパスティヤージュの助っ人「英雄仮面」として参加する。正体を隠しての参加のはずが、シンクたちに名前で呼ばれてしまった上、さらに本人も上がったテンションのままに仮面を外し、素顔をさらしてしまう。 ヴァレリアに対しては鎖鉄球攻撃や眼つぶしをするなどしているが、基本的には非常に親しい関係であり、ミルヒオーレたちからその関係に興味を持たれている。また自分をフロニャルドに召喚したクラリフィエに対しては現在でも格別の感謝と尊敬の念を抱いており、『英雄王の立場も二つ名も彼女から預かっただけ』と言っている。 ヴァレリア・カルバドス 声 - 鳥海浩輔 二つ名は『魔王カルバドス』。銀髪の男性。クラリフィエの弟で、元はパスティヤージュ王国の第1王子。魔王を名乗っているが魔物の王というわけではなく、魔神の力を使うことに長けた古代英雄の一人。かつては「学士ヴァレリー」と呼ばれる魔物とフロニャルドの歴史を研究する学者であり、平和な世界でも魔物の研究や飼育をしやすくするため、自らを魔王と名乗るようになる。多彩な魔力を操る他、相手の輝力(ヴァレリアにとってご馳走)を一瞬にして吸い取り己の体内に吸収する能力を持つ。 クラリフィエの魔物退治に対して当初は否定的な立場だったが、後にその魔物に関する知識を求められてパーティに参加、英雄の一人に数えられる。クラリフィエの死後は、アデライドとともに英雄王の丘の石碑で眠りに就く。 女性の裸が大好きな筋金入りのスケベで、復活後は覗きにスカートめくりにとセクハラの限りを尽くす(ただし、身体に直接触れるような行為は一切しない)が、シンクたち3勇者の連携戦術に敗れ、最後はアデライドに止めを刺されて大人しくなる。彼もまた石碑の故障で、エッシェンバッハ城に用意された部屋で暮らすこととなる。 アデライドには頭が上がらず、多分に尻に敷かれているが、彼女に対して『結局一番可愛いのはお前』と言い切ったり、「ユニオン・フェスタ」では立場を気にして参加したいのを堪えている彼女に正体を隠すための仮面を提供するなど、親しい関係でもある(イスカ曰く『夫婦』)。スケベでお調子者ではあるが、魔物が討伐されて世界が平和になった後に起こるであろう人間同士の争いを憂慮するなど、思慮深い一面も持っている。魔物の研究をしているために禍太刀にも詳しく、魔物に変化した土地神や精霊などを元に戻すための封印などを考案している。 クラリフィエ・エインズ・パスティヤージュ 声 - 悠木碧 二つ名は『英雄姫』。故人。ヴァレリアの姉で、パスティヤージュ王国の女王。クーベルと非常によく似た容姿をしている。アデライドやヴァレリアからは『フィー』の愛称で呼ばれる。 魔物や凶暴な野生動物が跋扈し、国同士の交流もままならないフロニャルドの現状を憂い、魔物を討伐して人々が平和かつ安全に暮らせる世の中にするために自らが魔物退治をすることを決断。その手伝いをしてもらうためにアデライドを勇者召喚で地球から呼び寄せ、彼女とともに魔物退治の旅に出る。 英雄姫として魔物退治を進める一方で、『人と魔物との戦がなくなれば、次は人間同士での争いが起きるようになる』というヴァレリアの懸念を受け、大陸での人間同士の争いをなくして平和な形で問題を解決するための仕組み作りにも尽力。その仕組みは大陸協定委員会として、現在のフロニャルドに受け継がれている。 治療術と精霊術に長けており、アデライドらとともに英雄結晶や精霊結晶を開発する。だがそれゆえに魔物の瘴気の影響を受けやすく、魔物退治を続ける中で徐々に体を蝕まれていく。しかし自らの死期を悟ってもなお、自分が夢見た平和な世界の礎となるべく魔物退治に奔走。最後は病に倒れるが、アデライドに後のことを任せて『後悔はない』とつぶやきながら笑顔でこの世を去った。 アデライドやヴァレリアが眠っていた英雄王の丘は、もともとは彼女の墓所である。彼女の没後、パスティヤージュは王国制から公国制に移行し、彼女はパスティヤージュ王国最後の王となった。
※この「古の人物」の解説は、「DOG DAYS」の解説の一部です。
「古の人物」を含む「DOG DAYS」の記事については、「DOG DAYS」の概要を参照ください。
- 古の人物のページへのリンク