テラフォーミングシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:28 UTC 版)
「Horizon Forbidden West」の記事における「テラフォーミングシステム」の解説
ガイア(GAIA) 声 - 高乃麗 約1000年前にファロの災禍によって滅びた地球を再生するため、エリザベト・ソベックの率いるチームによって開発された完全自動テラフォーミングシステム。ガイアはそのシステムの中枢である人格を持ったAI。オリジナルのガイアは約20年前、暴走したハデスにオーバーライドされるのを防ぐため自爆しており、現在は消滅している。システムをコントロールするガイアが消滅した影響でテラフォーミングを担当する機械獣の動作に不具合が生じており、地球の生物圏の崩壊が進んでいる。 本来であればガイアプライムを始めとする管理拠点にアポロの教育を受けた新人類が集結してテラフォーミングを完了する予定であった。しかし、アポロ消滅という想定外の事態のため、環境再生は終わって700年も前に人類再生の指示を出しているのにもかかわらず、いまだ「人類」の再生が確認できず環境再生フェイズから進むことができないでいた。 後に、バックアップが収められたガイアカーネルの回収に成功する。ただし、ハデスの動作試験用だった為カーネル内には統括システムであるガイア本体だけしかなく、ウタル族の聖域であった管理拠点に逃げ込んでいたミネルヴァを取り込むことで再起動に成功する。悪化する環境を改善するために西部の方々に逃げ込んでいた副次機能の回収を目指すことになる。 再生したガイアはアーロイのフォーカスを通じてテラフォーミングシステムに起きた事態を把握しており、上記のような歪な状態ではなくなっている。また、ガイア自身が学習していた旧文明の知識は失われていなかったため、ある程度であれば知識の継承ができるようになった。 ハデス(HADES) ガイアの副次機能の一つでテラフォーミングによって再生された地球の環境が適切でない場合、生物圏をリセットするための機能として設計された。しかし約20年前に謎の信号を受信したことにより悪意ある自我に目覚め、地球の生物圏を絶滅させようと動き出す。アーロイ達によって阻止され破壊されたかと思われたが更なる知識を求めるサイレンスによって密かに回収されていた。サイレンスの跡を追ってきたアーロイが見つけた時には尋問により虫の息と言えるほどにデータが消耗しており、オーバーライドによって完全に消滅した。消滅間際の言動から正常に機能していたころに何度か絶滅プロトコルは実行されていた模様。 なお、ハデスはあくまでガイアの代わりにテラフォーミングシステムを逆行させるためのもので、単独ではガイア同様副次機能へのオーバーライド能力しかない。スワームの再起動という凶行も、ヘファイストスと断絶された状態での全生命体抹消という動作を完了するために必要だったからである。 ガイアのバックアップは、ハデスの研究施設にて絶滅プロトコルの試運転のために運用されていたもの。その為、ハデスのバックアップも存在していたが、水没によってガイアカーネル2つを除いて全て大破していた。 ヘファイストス(HEPHAESTUS) ガイアの副次機能の一つで機械獣の設計、生産を担当している。テラフォーミングの要である機械装置全般を生産するという役割から他の副次機能よりも重要な存在でシステムに占める割合も大きくなっている。ガイア消滅時はハデスと同じく自我に目覚め世界中の機械炉を繋ぐネットワーク内に逃げ込んでいる。その後はテラフォーミングを担当する機械を狩る人間たちをシステムの脅威と認知し、機械狩りを阻止する為ラヴェジャーやサンダージョーといった人間を狩ることに特化した戦闘用機械獣を次々と生産している。ハデスの様に全生命の根絶までは考えていないが、年々強力になっていく機械獣のため人間の被害は拡大している。 いくら機械獣を強化しても抵抗してくる人間を相手にするため、環境維持用機械獣の修理などを行う施設を乗っ取って戦闘機械への改造を行うなどしている。結果、約20年の間に環境維持が疎かになった上に環境を悪化させるような機械獣が増えたことで、もはや環境管理用の副次機能だけでは時間稼ぎが精々というレベルにまで悪化してしまっている。 環境の早急な改善やファー・ゼニスへの対抗のため、ヘファイストスの掌握は超重要事項となるが、上記の通りシステムでのウェイトが大きく再起動したばかりのガイアでは逆に乗っ取られてしまう為、他の副次機能を回収し機能を回復する必要があった。 ミネルヴァ(MINERVA) ガイアの副次機能の一つ。スワームのプログラムを解読し、停止コードを生成する役割を持っていた。 アイテル・ポセイドン・デメテルとともに、ハデスの放ったコードにより連鎖的に自我に目覚めるも、訳も分からず住処であるガイアプライムや親ともいえるガイアから断絶されて放り出されたことで、酷く混乱している。その為、自我の消去にも特に抵抗せずに応じている。 アイテル(AETHER) ガイアの副次機能の一つ。大気汚染の除去と天候を司る副次機能。アイテルがうまく機能しなくなったことで禁じられし西部の砂漠には嵐や竜巻が発生し、その地の部族の暮らしに悪影響を与えている。 ポセイドン(POSEIDON) ガイアの副次機能の一つ。有機物と水源の化学成分をコントロールする副次機能。ポセイドンがうまく機能しなくなったことで海藻が異常発生するなど海洋生態系に異常をきたしている。 デメテル(DEMETER) ガイアの副次機能の一つ。土壌を育て植物を管理する副次機能。デメテルがうまく機能しなくなったことで植物の成長に異常をきたしている。 なお、前作から登場している「鉄の花」はデメテルが機械の機能をオーバーライドして約20年かけてあちこちにばらまいたもの。 アルテミス(ARTEMIS) ガイアの副次機能の一つ。多様な動物を再び地球に放った。 エレシウスとともに行方不明であるが、既に完了した副次機能であるため、回収は重要視されていない。 エレウシス(ELEUTHIA) ガイアの副次機能の一つ。テラフォーミング後の人類の再生、育成、教育をするための施設とその機能。保存された遺伝子情報を元に人間を再生させる人工子宮ユニットや、育児を行うサービターと呼ばれるロボット。学校や保育園、食料庫などの施設などを備えている。ゲーム中の時代の各部族の祖先もエレウシスによって生まれた。知識ベースの副次機能アポロと連携し、テラフォーミング後の人類にも再教育を行うことで古の知識や文明も復活させる計画だったが、テッド・ファロにアポロが破壊されていたことで古の知識・文明は新しい時代に引き継がれることはなかった。 アポロ(APOLLO) ガイアの副次機能の一つ。テラフォーミング後の人類に引き継ぐため、文明や知識情報を蓄えた知識ベースの副次機能。アポロのデータは2066年2月2日、テッド・ファロが己の過ちをテラフォーミング後の世界に知られないため、「新しい人類は無垢であるべきだ」という歪んだ意思のもと消去してしまったことが前作で明かされた。 引継ぎ情報の中に管理拠点へ向かう指示も含まれていたため、本来のプロセスを完了できなくなってしまった。
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