前 - 菜とは? わかりやすく解説

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ぜん‐さい【前菜】

読み方:ぜんさい

料理で、正式の献立コース前に出す軽い料理西洋料理ではオードブルロシア料理ではザクースカ中国料理では前菜(チェンツァイ)という。日本料理で通し突き出しなどがこれにあたる


前菜―熊の縫いぐるみ

作者サカノヨシキ

収載図書LOVE DISHES
出版社ルネッサンスブックス
刊行年月2006.5


オードブル

(前 - 菜 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 21:32 UTC 版)

フランスにおける典型的なオードブル

オードブルフランス語: hors-d'œuvre  発音[ヘルプ/ファイル] オルドゥーヴル)とは、フルコーススープの前に出される最初の料理を意味する。直訳するとフランス語で『番外の作品』即ち「メインではない料理」となる。食欲をそそることが目的であるため、量が少なく、塩分や酸味がやや強めのことが多い。

伝統的な西洋料理(コース料理)以外一般では「前菜」「アペタイザー英語: Appetizer)」という。ただし、アペタイザーは前菜や食前酒など、主菜の前に提供されるサービス一切を指す言葉であり、英語圏においても、コース料理等の前菜は「オードブル」と呼ぶのが普通である。

初期のフランス料理ではコースの最初ではなく、日本で言う「お通し」のような物であった。

米国でのオードブル

客の到着から食事の準備までが長時間(カクテルパーティー等)の場合にオードブルが振る舞われ、食事を待つ間、客をもてなす。 レセプションやカクテルパーティーなど略式のイベントでは、立食式オードブルのみが出されることもある。

オードブルは着席式の食事の一部としてテーブルで出されることも、着席式の食事の前に出されることもある。オードブルには、ウェイターによって席に運ばれる「テーブルオードブル」または、「バトラー(執事)スタイル」がある。

メインコースの前に出された料理はすべてオードブルといえるが、一般にはオードブルという呼称は調理された小品に限定され、クルディテ(ディップを添えた生野菜盛り合わせ、 Crudités)、チーズ果物はオードブルとは呼ばない。例えば、マスカルポーネ添えプロシュット包みのイチジクは「オードブル」であるが、大皿に盛りつけたイチジクはオードブルではない。

ケータリングされるオードブルには、冷凍されたものと新鮮な手作りのものの両方が含まれる。 一般に、新鮮な手作りのオードブルはより香り高く美しく、高価である。

オードブルよりも大きめの前菜やコース料理の中の最初の品は、北米以外ではアントレと呼ばれる。

米国で一般的なオードブルには以下のものがある。

日本でのオードブル、前菜

大饗(だいきょう)料理では、台盤とよばれるテーブルに、多くの料理が並べられたとされる。

室町時代に確立したとされる有職料理では、「初箸および添」とよばれる「前菜」から料理が始まる。[1]

同じ室町時代からの本膳料理では、複数の料理をに乗せた単位で提供し、本膳を中心にした料理となっている。そのため本膳以外の、二の膳、三の膳、予(よ)の膳、五の膳などが、「オードブル」となる。[2][3]

懐石では、初めに折敷に汁物、向付と呼ばれる刺身の3品がまとめて提供される。初めに飯と汁とを食べると、酒も提供され、それから向付を食べるように順番がある。[3]この「向付」が「前菜」に近い。

会席料理では、「先付」と呼ばれる「前菜」から料理が提供される場合が多い。[3]

居酒屋などでは、「先付」、「お通し」、「突き出し」などと呼ばれる「オードブル」や「前菜」が提供される。[3]

日本では、パーティなどで出される、酒のつまみや軽食類を盛り合わせたものを指して、オードブルという。仕出しのオードブル容器は円形で中央に器があり、そこから放射状に6つから7つ程度に仕分けられて各仕切りに皿が配置されるもので、プラスチック製のものはサークルトレーともいう。

その他の国でのオードブル

脚注

  1. ^ 『四季日本の料理 秋』講談社 ISBN 4-06-267453-X
  2. ^ 広辞苑第5版
  3. ^ a b c d 『四季日本の料理 春』講談社 ISBN 4-06-267451-3

関連項目


前菜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 02:35 UTC 版)

ローマの料理」の記事における「前菜」の解説

食事のこの部分は、gustatio またはpromulsis と呼ばれ軽く食欲をそそる料理からなる通常の飲み物は、ワイン蜂蜜混ぜたmulsum である。卵(ほとんどのは鶏卵であるが、ガチョウ特別な場合クジャクの卵)が重要な役割を果たす。他の主な前菜はサラダ野菜である。大規模な祝宴では、複数の前菜が次々と出される通常のサラダ野菜次の通りである: ソラマメヒヨコマメエンドウ、およびルピナスといったpuls、これらは農民鍛冶屋、および剣闘士のみが好む;エジプトから輸入したレンズマメ上流階級好んだ。 数種のキャベツが酢と一緒に食べられた。ケール硝酸カリウム調理されフダンソウは緑と白の両方部分使用された。 多く低木雑草が、すりつぶし調理され、強いスパイス加えられた。例えば、ニワトコゼニアオイ (mallow) 、アカザ (orache) 、フェヌグリークイラクサ、およびスイバである。 果物オリーブチコリカルドンゼニアオイブロッコリーアスパラガスアーティチョークリーキニンジンや、カブパースニップビートエンドウ、グリーンビーンズ、ラディッシュカリフラワーレタス、および畑野タマネギスカッシュキュウリフェンネルメロンケッパー、およびクレス酢漬けは、acetariaと呼ばれ食欲増進する考えられていた。ホウレンソウ9世紀まで知られなかった。 他の前菜は次の通りである: ヤマドリタケ (Boletus) 、ハラタケ (Agaricus campestris) 、セイヨウショウロのようなキノコ 煮て塩味をつけたカタツムリ、生または調理した貝類ウニ小魚 共和政期の後、軽い肉料理が前菜に出されるようになった一例ヤマネ (dormouse) で、gliaria と呼ばれる粘土のつぼの特別な巣箱で太るまで育てられるツグミのような小鳥もまた出された。

※この「前菜」の解説は、「ローマの料理」の解説の一部です。
「前菜」を含む「ローマの料理」の記事については、「ローマの料理」の概要を参照ください。

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