制御機構とは? わかりやすく解説

制御機構

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:33 UTC 版)

方向指示器」の記事における「制御機構」の解説

方向指示器スイッチオン点灯するのみのほかの灯火異なりランプ一定の点滅速度制御する機構組み込まれている。点滅速度は、日本アメリカ法令では「毎分60 - 120回で一定」と定められその他の国や地域においても同様に欧州中心とした標準化委員会定め規格採用されている。また、安全性の問題から完全に同期する必要があり(点滅時期がずれると、仮現運動知覚(apparent motion perception)により幻惑されおそれがある)、すべてのランプ一つの制御機構によって制御されるのが通常である。一部例外としてバッテリーレス仕様オートバイでは、全てのランプ同時に点灯させるだけの電力供給できない場合がある[要出典]ので、ランプ前後交互に駆動される仕組みをとるものがある。 点滅制御する装置にはリレー(ターンシグナルリレー)が古くから利用されている。方向指示スイッチハザードスイッチリレー通電すると、ランプ電流を流す回路一定間隔通電切断繰り返しランプ点滅する古くから利用される方式としてはサーマルリレー採用されてきたが、電子部品発達に伴いコンデンサ半導体利用したリレー利用されるようになった。さらに、高度に電子化された現在の自動車においてはコンピュータ制御される例もある。 サーマルリレーサーモスタット使用される物と同様のバイメタル利用する方式で、バイメタルのほかにヒータ備えている。バイメタル熱膨張率異な2種類金属貼り合わせ接点金具で、ヒータによって熱が加えられるよう配置されている。待機状態ではバイメタル接点通電状態にあり、リレー通電するとランプヒータ電流を流す主回路通電する。ヒータ発熱することで、やがてバイメタル変形してバイメタル接点離れて主回路切断される。熱を受けなくなったバイメタル時間の経過とともに元の形状戻り再び主回路閉じる。これを繰り返すことで主回路開閉繰り返しランプ点滅するバイメタル金属物性利用しているので耐久性富み特性変化しにくい[独自研究?](=点滅周期安定している)ため[独自研究?]この方式は長年主流であったヒータ部については加熱/冷却繰り返されるため安定性の高い金属[独自研究?]が採用され、これが部品比較高価としていた[要出典]。コンデンサ抵抗による発振回路利用したリレー使用されるうになるが、キャパシタ容量劣化による点滅周期変化起きやすく、寿命の点ではバイメタル方式の方が優れていた[独自研究?]。タイマICなどの半導体素子制御による電子式トランジスタ式)リレー登場して以降も、自動車用はほかの用途半導体リレー異なり主回路開閉には機械式リレー利用している。 近年では、主回路開閉もパワートランジスタ素子で行う電子式リレー採用されるようになった方向指示器操作回数が多い路線バスでは、リレー接点不良による方向指示器故障避け観点から、1980年代半ばから電子式リレー一部事業者採用されている[要出典]。電子式リレー点滅精度が最も安定しており、部品単価抑えられる室内灯やドアロックなど他の電装品制御するコンピュータユニットを備えた車種では、方向指示器点滅制御をコンピュータユニットに統合する場合ある 日本やアメリカEU法令規格では、方向指示器ランプ切れなどが発生した場合運転者通知するように定められていて、制御回路このため機能も持つ。方向指示器の各ランプ並列接続されており、1つランプで球切れなどにより電気流れない状態になっても他のランプ点灯点滅)できるようになっている一方でリレー流れ電流量が変わるため、リレー動作変化する。あるいは、電子式であれば電流検出抵抗により電流値変化検出し制御変える。これにより、方向指示器点滅速度速くしたり、点滅せずに連続点灯の状態にすることで異常を知らせるようになっているハザードスイッチ回路運転者操作以外にも、カーアラームリモコンドアロックなどの応答表示するアンサーバック機能として、あるいはエアバッグなどの衝突安全装備連動したり、急ブレーキ時の車両減速度に応じて自動的に制御される場合もある。これらの機能利用される制御回路方向指示器回路とは別に設置されアンサーバック機能故障して方向指示器動作影響与えない配慮がされている。

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制御機構

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 00:46 UTC 版)

ショックアブソーバー」の記事における「制御機構」の解説

減衰力ピストンバルブあるいはベースバルブの流路面積によって制御され流路面積小さけれ流体抵抗大きく減衰力が高い。逆に流路面積大きければ減衰力低くなるピストンバルブとベースバルブでは「オリフィス」「バルブ」「ポート」の3つの要素オイル経路構成されている。これらの要素変位速度に伴い独立して、または組み合せによって変位速度最適な減衰力となるように流路面積大きさ調整するオリフィス 常に一定の大きさ開いているオイル経路としてオリフィス呼ばれる隙間設けられている。ピストン動き始めや非常に遅い速度域(約0 - 0.10 m/sec[要出典])では、オイルオリフィスのみを経路として移動する。このとき流路面積一定であるが、オイル流速が高いほど抵抗大きくなる。すなわち変位速度が高いほど減衰力高くなる。このときの変位速度低速域と呼び減衰力特性オリフィス特性と呼ぶ。自動車オートバイショックアブソーバー場合オリフィス特性緩やかな路面起伏曲率大きな旋回などの際の特性深く関連するバルブ バルブ後述ポートを塞ぐように取り付けられている板状のばねである。変位速度低速もしくは変位停止しているとき、バルブポートを完全に塞いでいるが、変位速度一定の速度越えるとオイル圧力によってバルブ押し開けられオイル通り始める。変位速度増加するに従ってバルブ大きく変形しオイル経路が序々に拡大していく。この過渡期変位速度を中速域(約0.10 - 0.30 m/sec)と呼び減衰力特性バルブ特性(またはバルブ+ポート特性)と呼ぶ。バルブ特性曲率の高い旋回時などの特性深く関連するまた、バルブ通常片側にしか動かずピストン反対側に動く場合にはポート塞いだままとなる。例えば、複筒式ショックアブソーバーが縮むとき、ピストンバルブ閉じる。この場合オイル経路オリフィスのみとなる。 ポート ピストンバルブ、ベースバルブにはオイル通過する経路として、ポート呼ばれる穴が開けられている。変位速度一定以上になると前述バルブは完全に開きポート大きさによってオイル経路大きさ決定する。このポートのみによって減衰値が決定するピストン速度域を高速と言いその際減衰特性ポート特性と呼ぶ。ポート特性段差越えた場合などの、路面急激な変化時の性能深く関連するショックアブソーバースムーズに伸縮するためには、オリフィス特性バルブ特性およびバルブ特性ポート特性それぞれの移行点において減衰力連続的に変化する必要があるまた、バルブ特性ポート特性互いに密接な関係にあり、3つの特性をの1つだけ極端に高くしたり低くしたりすることが難しい。ショックアブソーバー全体特性3つの特性総合的にチューニングして決定されるが、一般に減衰力高めショックアブソーバー低速域でも固めであり、逆に低めショックアブソーバーでは高速域でも比較柔らかい基本的に理想的なダンパー微少ストローク域でも動き渋くなく適度なダンピング持ち、それがピストン速度上昇するにつれてダンピング力が増加するが、急激なショックなどではダンピング力を逃がすものであるが、通常の機構でこれを実現するのは難しい。 このため常用ストローク域にシリンダー外壁に溝を造る工夫がある(モンロー[要曖昧さ回避]センサトラック)。また走行条件に応じて減衰力特性変化させられるアダプティブショックアブソーバーが開発され電子制御によってポート開閉する機構など実用化されている(例としてトヨタ自動車TEMSなど)。多くダンパー軸が中空内部ポート開閉するロッドがあり、これを回転することで減衰力可変するようになっている。また磁性流体用いて磁力によってポート特性可変するマグネライド(英語版)などが実用化されている。

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