ぶん‐すう【分数】
分数
分数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 05:35 UTC 版)
分数(ぶんすう、英: fraction[注 1])とは、2つの数の間の割り算の商を表す数の記法である。例えば a を b (≠ 0) で割った商 a ÷ b は分数を用いて a/b と表せる。
注釈
- ^ fraction は小数を指すことがある。例えば decimal fraction は整数の分子と 10 の冪の分母を持つ分数と十進法の小数のいずれも指し、fractional part は実数の小数部を表す。従って、厳密には分数と fraction は同義ではない。
- ^ f と g を多項式関数とし、分数 f/g を 有理関数と見た場合、g(x) = 0 となる点では f/g が定義されていないことに注意。例えば f(x) = (x − 1)(x − 2)2, g(x) = (x + 3)(x − 2)2 の場合、f/g(x) = x − 1/x + 3 と書くと一見、x = 2 の場合も定義されているように見えるが、g(2) = 0 のため f/g は未定義である。
- ^ 0 の逆数は存在しない(ゼロ除算を参照)。
出典
分 (数)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 04:48 UTC 版)
数の単位としての分(ぶ、ぶん、ふん)は、十分の一 (1⁄10) を表す。分は尺貫法など、日本や中国などにおいて、分量単位としても用いられる。割と共に使われることに起因して、分が百分の一 (1⁄100) を表す単位であるとの誤解が多い(#百分の一を意味するとの誤解)。
注釈
出典
- ^ 岩波新漢和辞典、p.146、岩波書店、第2刷、1995年4月13日発行、ISBN 4-00-080080-9
- ^ 白川静:常用字解、p.564、平凡社、初版第5刷、2004年3月1日発行、ISBN 4-582-12805-X
- ^ 小泉(1989), p. 233 分(長さの単位) 人の身体部分に出た単位またはその分割量ではなく、ものを分かつという義から出たもの
- ^ a b 二村(2002), p.289
- ^ 小泉(1974), p.345「さらに銭の十分の一を「分」ということになったが、この分は質量単位に限らず、一般に十分の一を表わす字である。」
- ^ 小泉(1974), p.259「銭以下は、分、厘、毫と十進法を取るのである。この方式もいつか日本に入った。
- ^ 計量単位令、別表第6 この表に掲げられているもの。「もんめ」のみが「真珠の質量の計量」の場合に限って認められるが、「分」は認められていない。
- ^ 小数各位の呼称名について (2), p17 - 23
- ^ 二村(2002), p.289 長さ 尺貫法による単位. 寸の10分の1.
- ^ 石川英輔「ニッポンのサイズ図鑑」、p.33、ISBN 978-4-4730-4367-2、(株)淡交社
- ^ 小泉(1989), p. 233
- ^ 小泉(1989), p. 233 八分の一インチの日本的呼称。ねじなどの寸法に用いた。「四分ねじ」など。幕末から輸入された機械類がフート、インチ系で、八分の一インチ、十六分の一インチなどが単位として用いられていたからである。八分の一インチは三・一八ミリで、一分に近い。
- ^ 二村(2002), p.289 また, 正しい使い方ではないが, 町工場などで1/8インチを分とよぶことがある. すなわち, 1/8インチは3 mm強であるから, ほぼ1分に近いところから出たよび名であろう.
- ^ 二村(2002), p.289 質量 日本固有の貫系の質量単位. 匁の10分の1をいう.
- ^ 小泉(1989), p.118
- ^ 小泉(1974), p.190-191
- ^ 小泉(1989), p.278
- ^ 東京大学地震研究所(1987), p.173
- ^ 国立天文台, 暦Wiki, 不定時法
- ^ 東京大学地震研究所(1987), p.33
- ^ 保柳睦美, 1977, 江戸時代の時刻と現代の時刻, 地学雑誌, 86巻, 5号, p.273-284
- ^ 理科年表(2023), p.30 東京における夜明と日暮の時刻が5日ごとに掲載されており、これから計算できる。
- ^ 三上(1996), p.85
- ^ 小泉(1989), p. 236 分(ふん)(五):比率・利率では一割の十分の一で「ぶ」と読む。
- ^ 小数各位の呼称名について (2), p27~
- ^ 大修館書店による「漢字文化資料館」において、「ややこしいのですが、この表は、実際の数字を表す場合の表で、割合を表すときには、10分の1に「割」が割って入って、後は1桁ずつ繰り下がるそうです。」という勘違いに基づく解説がなされている。漢字で数を表す時、10分の1は割、100分の1は分、1000分の1は厘となりますが、もっと小さい数を表す漢字には、どのようなものがありますか? 漢字Q&A、漢字文化資料館
- ^ 「分」は十分の一? 百分の一? 玉城武生、2020-07-29
- ^ 小泉(1989), p. 233 一両の四分の一を分とするのは周代の薬法に由来するものと考えられる。中国度量衡史によれば、梁の「陶宏景別録」に「分剤の法、(中略)、四分成一両」とある
- ^ 三上(1996), p.56
- 1 分 (数)とは
- 2 分 (数)の概要
- 3 割合
- 4 漢字の旁
分数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:40 UTC 版)
掛け算は割り算を統合する。すなわち、「q で割る」という除法の計算を「q の逆数 1/q を掛ける」という操作とみなす。 x × (p / q) := (x × p) ÷ q. p q × r s := p × r q × s {\displaystyle {\frac {p}{q}}\times {\frac {r}{s}}:={\frac {p\times r}{q\times s}}} この定義は、割合の計算を考えることにより意味づけすることができる。
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分数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/19 03:10 UTC 版)
フランス語の分数は、他のヨーロッパ諸語と同様、分子に基数詞、分母に序数詞を用いる。ただし分母が 2, 3, 4 の時は特別の語を用いる。 数基数詞 (名詞句)1/2un demi/œ̃d.mi/ 1/3un tiers/œ̃.tjɛʁ/ 1/4un quart/œ̃.kaʁ/ 1/5un cinquième/œ̃.sɛ̃.kjɛm/ 分子と分母を続けて読むため、異なる分数が強勢でのみ区別されることがある。以下の表で、太字は強勢を表す。分子と分母を sur /syʁ/ でつなぐ言い方もある。 数基数詞 (名詞句)正式sur220/7deux-cent-vingt septièmes/dø.sɑ̃.vɛ̃.sɛ.tjɛm/ deux-cent-vingt sur sept/dø.sɑ̃.vɛ̃.syʁ.sɛt/ 200/27deux-cents vingt-septièmes/dø.sɑ̃.vɛ̃.sɛ.tjɛm/ deux-cents sur vingt-sept/dø.sɑ̃.syʁ.vɛ̃.sɛt/ 2/127deux cent-vingt-septièmes/dø.sɑ̃.vɛ̃.sɛ.tjɛm/ deux sur cent-vingt-sept/dø.syʁ.sɑ̃.vɛ̃.sɛt/
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分数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 23:56 UTC 版)
アラビア語における分数は文法上では名詞に分類され、それぞれの 1/n にあたる名詞は、その分母となる数詞の語根名詞形をとる。分子はその 1/n がいくつあるという数量表現をもって示される。たとえば 2/3 であれば 1/3 を意味する名詞は分母3のアラビア語である ثلاثة の語根 ثلث を双数形にした ثلثان であらわされ、 3/4 であれば分母4のアラビア語である أربعة の語根 ربع で 1/4 があらわされるため、この複数形 أرباع を用い、それが3つあるわけであるから ثلاثة أرباع と表現される。 このため、数学的にみればアラビア語における分数の表現は、つねに m(1/n) という数式をもってなされているといえる。また、文法的には、語根を基本形と解釈するのであれば、 1/10 を基準にし、整数はその派生形であるということもできる。ただし、 1/2 は「半分」を意味する نصف という語を用いる。 語根からなる単数形と、その複数形は次のような語形となる。なお、主格非限定を例示し、語末母音はダンマのタンウィーンであらわしてある。 語根1/n をあらわす名詞複数形単数形 分数表現はさまざまな場面で用いられ、たとえば日本語でも日常的によく使われる「1時間半」といった表現同様に ساعة ونصف のように使われる。また15分を1/4時間 ربع ساعة と、250グラムを1/4キロ ربع كيلو とあらわす。なお「ケーキを半分に分ける」というような場合、 نصف は双数形の نصفان (文法上は属格となるので実際の文章では نصفين の形をとる)を使う。これは、分けられたケーキは「半分」となったものが2つできるからである。 分数の分母は名詞として扱われるため、基数詞や序数詞とは異なり、つねに修飾される語と同じ性別が用いられる。また分子は分母の数量となるために基数詞となる。したがって性別の入れ替わりが起きる。 以下に分数の表を示す。3/3、4/4など、1と等しいもの、2/4、2/6など約分できるものが使われることは少ないが、文法上の表現として含めた。また、一般に分母が1となる表現を用いることはないが、参考までにこれも掲げる。 算用数字による分数表記男性名詞に使われる形女性名詞に使われる形構文綴り単語ごとの性別綴り単語ごとの性別1/1 وحد 男 وحدة 女 ‐ 1/2 نصف 男 نصفة 女 半分 2/2 نصفان 男 ‐ 半分の双数形 3/2 ثلاثة أنصاف 男 < 女 ‐ 半分の複数形 < 3 4/2 أربعة أنصاف 男 < 女 ‐ 半分の複数形 < 4 1/3 ثلث 男 ثلثة 女 1/3 2/3 ثلثان 男 ‐ 1/3の双数形 3/3 ثلاثة أثلاث 男 < 女 ‐ 1/3の複数形 < 3 4/3 أربعة أثلاث 男 < 女 ‐ 1/3の複数形 < 4 1/4 ربع 男 ربعة 女 1/4 2/4 ربعان 男 ‐ 1/4の双数形 3/4 ثلاثة أرباع 男 < 女 ‐ 1/4の複数形 < 3 4/4 أربعة أرباع 男 < 女 ‐ 1/4の複数形 < 4 1/5 خمس 男 خمسة 女 1/5 2/5 خمسان 男 ‐ 1/5の双数形 3/5 ثلاثة أخماس 男 < 女 ‐ 1/5の複数形 < 3 4/5 أربعة أخماس 男 < 女 ‐ 1/5の複数形 < 4 5/5 خمسة أخماس 男 < 女 ‐ 1/5の複数形 < 5 1/6 سدس 男 سدسة 女 1/6 2/6 سدسان 男 ‐ 1/6の双数形 3/6 ثلاثة أسداس 男 < 女 ‐ 1/6の複数形 < 3 1/7 سبع 男 سبعة 女 1/7 2/7 سبعان 男 ‐ 1/7の双数形 3/7 ثلاثة أسباع 男 < 女 ‐ 1/7の複数形 < 3 1/8 ثمن 男 ثمنة 女 1/8 2/8 ثمنان 男 ‐ 1/8の双数形 3/8 ثلاثة أثمان 男 < 女 ‐ 1/8の複数形 < 3 1/9 تسع 男 تسعة 女 1/9 2/9 تسعان 男 ‐ 1/9の双数形 3/9 ثلاثة أتساع 男 < 女 ‐ 1/9の複数形 < 3 1/10 عشر 男 عشرة 女 1/10 2/10 عشران 男 ‐ 1/10の双数形 3/10 ثلاثة أعشار 男 < 女 ‐ 1/10の複数形 < 3 日本語でも1を越える分数をあらわすとき「ひとつと半分」のようにいうが、アラビア語でも同様であり、仮分数ではなく帯分数として表現することもできる。この場合、接続詞 و を用いて分数と基数をつなぐ。ただし修飾される名詞の数量が一過、すなわち1+(m(<n)/n)、もしくは二過、すなわち2+(m(<n)/n)であるときは名詞の単数形ないし双数形に接続詞 و を用いて分数を続ける。 表 話 編 歴 アラビア語 العربية 概説アラビア語 フスハー アーンミーヤ 文字(カテゴリ)アラビア文字 アラビア文字化小児経 ペルシア ウルドゥー シャームキー ウイグル(英語版) ジャーウィー オスマン インド数字 ا ب ت ث ج ح خ د ذ ر ز س ش ص ض ط ظ ع غ ف ق ك ل م ن ه و ي ة ء 書法クーフィー体 スィーニー体 スルス体 タアリーク体 ディーワーニ体 ナスタアリーク体 ナスフ体 ムハッカク体 ルクア体 文法(カテゴリ)文法 冠詞 数詞 発音 シャクル シャッダ マグリブ方言(英語版)アルジェリア方言 サハラ方言 ジジェル方言 チュニジア方言 モロッコ方言 ジュバラ方言 ハッサニア方言 リビア方言 シチリア方言 マルタ語 アラビア半島方言(英語版)湾岸方言 バーレーン方言 オマーン方言 ドファール方言 北イエメン方言 南イエメン方言 ハドラマウト方言 ナジュド方言 シフフ方言 ヒジャーズ方言 中央方言(カテゴリ)スーダン方言 エジプト方言 サイード方言 チャド方言 レバント方言(英語版)パレスチナ方言 ヨルダン方言 シリア方言 北シリア方言 レバノン方言 東部方言(カテゴリ)イラク方言 キプロス方言 フーゼスターン方言 中央アジア方言 その他の方言(カテゴリ)アル・アンダルス=アラビア語 ユダヤ・アラビア語群 斜字体 は消滅した方言
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分数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 07:00 UTC 版)
中国では古くから小数が発達したため、分数の数詞は少なく、単独の字としては「半」しかない。古くは以下の語が使われた。 数数詞1⁄2半、中半 1⁄3少半、小半 2⁄3太半、大半 1⁄4弱半 3⁄4強半 一般には、分母と分子の間に「分之」を入れる。3⁄4 は「四分之三」である。現代日本語では「分の」と書く。現代と異なり、「分」の直後に単位を置いて、3⁄4 寸を「四分寸之三」と呼んだ。
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分数
出典:『Wiktionary』 (2021/06/25 13:33 UTC 版)
名詞1
発音(?)
東京アクセント
- (東京) ぶんすう [bùńsúꜜù] (中高型 – [3])
- IPA(?): [bɯ̟̃ᵝɰ̃sɨᵝː]
関連語
訳語
名詞2
「分数」の例文・使い方・用例・文例
- 常分数.
- 複分数.
- 真[仮]分数.
- 分数式.
- 【数学】 部分分数.
- すべての分数の無限集合はすべての整数の無限集合に対応させることができる.
- 分数を除ける
- 分数を去る
- 分数から小数への変化
- ある一定の圧力で温度の一単位変化あたりの長さ、面積または容積の分数変化
- 整数は、分数でない数である
- 整数や分数
- 分数の被除数
- 分数の除数
- 2つもしくはそれ以上の分数の分母の公倍数である整数
- 分子が分母より大きい分数
- 分子が分母より小さい分数
- 分子や分母が分数である分数
- 分母が10の累乗である真分数
- 分子が整数で分母が整数と分数の和である分数で、その分母の分数の分子は整数で分母は整数と分数の和で…と続く分数
分数と同じ種類の言葉
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