倍量・分量単位
倍量・分量単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 03:22 UTC 版)
倍量・分量単位を、SI単位と同様に、単位記号「eV」にSI接頭辞を付けて表現する(SI併用単位#SI接頭辞と組み合わせることができる単位)。分量単位は、meV、μeV であり、倍量単位は、keV(ケブ)、MeV(メブ)、GeV(ジェブ)(米 BeV: ベヴ)、TeV(テブ)、PeV(ペブ)、EeV、ZeV である。倍量単位の後の括弧内の表記は慣習的な発音である。「ブ」の代わりに「ヴ」と発音する場合もある。 物性物理学分野では数 meV – 数 eV(もっと大きい場合もある)の範囲の議論が多く(1 meVが約10 Kに相当する)、高エネルギー物理学の分野では数 MeV – 数 GeV(あるいはそれ以上)の範囲の議論が多い。 宇宙物理学では、超新星の爆発などにより銀河系の中からやってくる宇宙線がTeV – PeVオーダー。また、銀河系の外の未知の起源によりあらゆる方向からやってきている宇宙線は、1粒が毎秒電球1個のエネルギーという超強力なZeVオーダーという。
※この「倍量・分量単位」の解説は、「電子ボルト」の解説の一部です。
「倍量・分量単位」を含む「電子ボルト」の記事については、「電子ボルト」の概要を参照ください。
倍量・分量単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 15:54 UTC 版)
リットルは非SI単位であるが、国際単位系の規定でも計量法の規定でもSI接頭語を付加することができる。 倍量名称記号SI単位 分量名称記号SI単位100 L リットル L 103 cm3(1 dm3) 101 L デカリットル daL 104 cm3(101 dm3) 10−1 L デシリットル dL 102 cm3 102 L ヘクトリットル hL 105 cm3(102 dm3) 10−2 L センチリットル cL 101 cm3 103 L キロリットル kL 1 m3 10−3 L ミリリットル mL 1 cm3 106 L メガリットル ML 103 m3(1 dam3) 10−6 L マイクロリットル µL 1 mm3 109 L ギガリットル GL 106 m3(1 hm3) 10−9 L ナノリットル nL 106 µm3 1012 L テラリットル TL 1 km3 10−12 L ピコリットル pL 103 µm3 1015 L ペタリットル PL 103 km3 10−15 L フェムトリットル fL 1 µm3 1018 L エクサリットル EL 106 km3 10−18 L アトリットル aL 106 nm3 1021 L ゼタリットル ZL 1 Mm3 10−21 L ゼプトリットル zL 103 nm3 1024 L ヨタリットル YL 103 Mm3 10−24 L ヨクトリットル yL 1 nm3 分量単位としては、日本の日常生活では1000分の1リットルであるミリリットル (mL) がよく使われ、これは、立方センチメートル (cm3) に等しい。この二者は混用されることもあるが、製品の種別や場合によっては片方のみがもっぱら使われる。液状の医薬品や化粧品,調理のレシピではミリリットルが用いられ、内燃機関の容積を細かく記述する際は立方センチメートルが用いられる(大まかに記述する際はリットルを用いる)。なお、立方センチメートル (cm3) のことを cc(立方センチメートル:フランス語: centimètre cubeの略)とも表記することがあるが、SIでは使用を認めておらず、いくつかの理由から、使わないほうがよい(「立方センチメートル#cc」を参照)。 日本では、10分の1リットルであるデシリットル (dL) は、実生活ではあまり使われていない。しかし小学校2年生の算数の教科書で教えられている。これは水筒(0.8 L程度)やペットボトル(0.5 L程度)の体積を示して体積(「かさ」としている。)の単位を教えるのであるが、小学校2年生の段階では、小数点を習っていないため、0.8 L、0.5 L とは教えず、8 dL、5 dL として教えるためである。 この単位は、主として豆や穀類を小売りする際に用いられている(2005年9月現在)。計量法の施行により、従来使われてきた尺貫法ベースの計量単位が商取引に使えなくなったため、1合(約 1.8039 デシリットル)に比較的近い2デシリットルを販売の基準としている(写真参照)。また、血糖値の単位として mg/dL(ミリグラム毎デシリットル)が用いられる。一方、ヨーロッパでは100分の1リットル (10 cm3) であるセンチリットル (cL) が、飲料の容量などによく使われる。 生化学、塗装・印刷など微量の液体を扱う分野では、マイクロリットル (µL)、ナノリットル (nL)、ピコリットル (pL)、フェムトリットル (fL)、アトリットル (aL) も使われる。立方ミリメートル (mm3)、立方マイクロメートル (µm3) 等は、単位の間が9桁も開いていて使いづらいからである。これより小さなSI接頭語を付けた単位であるゼプトリットル (zL) やヨクトリットル (yL) といった単位も一応は考えられるが、実際に用いられた例はない。 倍量単位としてはリットルの1000倍であるキロリットル (kL) もよく使われ、1立方メートル (m3) に等しい。これより大きなSI接頭語をつけることも許されているが、実用上メガリットル (ML) 以上はほとんど使われない。また10倍および100倍を表すSI接頭語であるデカおよびヘクトを付けた、デカリットル (daL) およびヘクトリットル (hL) といった単位も一応は考えられ、後述のようにこれらを表す和製漢字も作られたが、これらも現実的には用いられていない。
※この「倍量・分量単位」の解説は、「リットル」の解説の一部です。
「倍量・分量単位」を含む「リットル」の記事については、「リットル」の概要を参照ください。
倍量・分量単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 22:58 UTC 版)
ヘルツの倍量・分量単位は、以下の通りである。分量単位は、定義はできるが実用されることは稀である。 ヘルツ (Hz) の倍量・分量単位分量 倍量値記号名称値記号名称10−1 Hz dHz デシヘルツ 101 Hz daHz デカヘルツ 10−2 Hz cHz センチヘルツ 102 Hz hHz ヘクトヘルツ 10−3 Hz mHz ミリヘルツ 103 Hz kHz キロヘルツ 10−6 Hz µHz マイクロヘルツ 106 Hz MHz メガヘルツ 10−9 Hz nHz ナノヘルツ 109 Hz GHz ギガヘルツ 10−12 Hz pHz ピコヘルツ 1012 Hz THz テラヘルツ 10−15 Hz fHz フェムトヘルツ 1015 Hz PHz ペタヘルツ 10−18 Hz aHz アトヘルツ 1018 Hz EHz エクサヘルツ 10−21 Hz zHz ゼプトヘルツ 1021 Hz ZHz ゼタヘルツ 10−24 Hz yHz ヨクトヘルツ 1024 Hz YHz ヨタヘルツ よく使われる単位を太字で示す
※この「倍量・分量単位」の解説は、「ヘルツ」の解説の一部です。
「倍量・分量単位」を含む「ヘルツ」の記事については、「ヘルツ」の概要を参照ください。
倍量・分量単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 17:55 UTC 版)
オーム (Ω) の倍量・分量単位分量 倍量値記号名称値記号名称10−1 Ω dΩ デシオーム 101 Ω daΩ デカオーム 10−2 Ω cΩ センチオーム 102 Ω hΩ ヘクトオーム 10−3 Ω mΩ ミリオーム 103 Ω kΩ キロオーム 10−6 Ω µΩ マイクロオーム 106 Ω MΩ メガオーム 10−9 Ω nΩ ナノオーム 109 Ω GΩ ギガオーム 10−12 Ω pΩ ピコオーム 1012 Ω TΩ テラオーム 10−15 Ω fΩ フェムトオーム 1015 Ω PΩ ペタオーム 10−18 Ω aΩ アトオーム 1018 Ω EΩ エクサオーム 10−21 Ω zΩ ゼプトオーム 1021 Ω ZΩ ゼタオーム 10−24 Ω yΩ ヨクトオーム 1024 Ω YΩ ヨタオーム よく使われる単位を太字で示す 電気・電子の分野で一般的に用いられる倍量・分量単位は、マイクロオーム、ミリオーム、キロオーム、メガオーム、ギガオームである。英語圏において、キロオーム (kiloohm)、メガオーム (megaohm) について接頭辞の最後の母音が欠落した「キルオーム」(kilohm)、「メグオーム」(megohm) の形で表記・発音されることがあり、NISTはこれらを容認している。同様に、ギガオーム (gigaohm) についても非公式に「ギグオーム」(gigohm)と表記・発音されることがある。 日本においては、かつてはメグオームの読みが使われていたが、若年の技術者を中心にメガオームという読みが広まっており、年配の技術者がこれを誤りと指摘する場面がしばしば見られる。法令では、「メガオーム」という正式な表記が、電気通信事業法などにある。
※この「倍量・分量単位」の解説は、「オーム」の解説の一部です。
「倍量・分量単位」を含む「オーム」の記事については、「オーム」の概要を参照ください。
- 倍量・分量単位のページへのリンク