単名数・複名数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 04:53 UTC 版)
単位をもってある値を表す場合、15ミリメートル、1.5リットルのように1つの単位のみで表したものを単名数(たんめいすう)という。それに対して、1センチメートル5ミリメートル、1リットル5デシリットルのように2つ以上の単位を使って表したものを複名数(ふくめいすう)または諸等数(しょとうすう)という。 メートル法では小数を用いて単名数で表すことが多い。しかし、学校教育では、小数を学習する前は複名数を用いて教えている。また、時間については1.75時間ではなく「1時間45分」のように複名数を用いるのが普通であるし、15ミリメートルのことを「1センチ5ミリ」のように言うことは大人でもよくある。単名数は数値を簡単に表せ、計算しやすい(複名数では換算をする必要がある)のに対し、複名数はその値を具体的に理解しやすいという特性がある。 メートル法以外の伝統的な単位系では、例えば1尺2寸5分、1ヤード2フィート5インチのように複名数が使われる。 SI文書においては、「一つの表現において,単位は一回だけしか用いてはならない」と、複名数ではなく単名数を使用することと規定している。
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