埃 (数)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 08:59 UTC 版)
謝察微『算経』や程大位『算法統宗』では「塵」までを大きな字で示し、「埃」以下は小さく記すのみである。現実には使われない。塵の1/10、渺の10倍
10−10
『塵劫記』(吉田光由 1627)は、塵(10−9 = 1⁄10億)の10−1(= 1⁄10)倍の 10−10(= 1⁄100億)とし、この値が広く知られている。なお、『塵劫記』に載っている小数は「埃」が最小である。国際単位系では0.1ナノまたは100ピコに相当する。
中国ではオングストローム(Å = 10−10 m)を「埃 (拼音: アイ)」と呼ぶことがあるが、これはオングストロームの音訳「埃格斯特朗 (拼音: )」または「埃格斯特勒母 (拼音: )」の略であり、数の「埃」と直接の関係はない。
10−24
中国の『算学啓蒙』(朱世傑 1299)[1]は、万万進に則っているので、埃は塵(万万進では 10−16 = 1⁄1京)の10−8(= 1⁄1億)倍の 10−24(= 1⁄1秭)とする。
なおこの文献を『算学啓蒙』ではなく『算法統宗』(程大位 1592)とする資料があるが[2][3]、誤りと思われる[注 1]。
脚注
注釈
- ^ 師尾潤「小数の名前」によると『算法統宗』の実際の記述と一致しない。
出典
「埃 (数)」の例文・使い方・用例・文例
- 私の部屋が汚かった理由は、床に服が散らかり、机には埃が積もっていたからだ。
- 機械の埃を掃除してください。
- 私は私の目の中に埃が入って痛い。
- 寝具も土埃で汚してしまいました。
- カーペットには埃を吸収するダストポケット効果があり、埃の飛散を防ぐ特長があるのだが、それが仇になった結果といえる。
- 風がベランダの埃を吹き飛ばした。
- 私の不在中に埃が机の上に積もっていた。
- 雨で埃がおさまった。
- それはすっかり埃で覆われていた。
- その埃っぽい小道は谷へと下って行く。
- そのはしごは埃と錆で覆われていた。
- どこを叩いても埃はでないよ.
- 部屋の隅は埃がたまりやすい.
- 車が通るたびに埃が立つ.
- この雨で埃がおさまった.
- その書類は彼の机の上に埃をかぶったまま放置された.
- 彼は叩けば埃が出る.
- 表はひどい埃だ
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