偽り人
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入谷 蝙蝠(いりや かわほり) 「遺恨は残さず」がモットーの偽り人。17歳。一人称は「僕」。あどけなさを残した柔和な顔立ちの少年だが、目的のために他人を騙し利用して裏切るなど、狡猾で残忍な性格。内情を探るため「孤児之里」に入り込み、そこで出会った空を気に入って、よく一緒にいた。部下と共に里を襲い、和尚に致命傷を負わせ、空を仲間に誘うも断られ、彼を殺そうするも、空の「嘘」に騙され爆薬で部下と共に倒されたが、火傷で全身に包帯を巻いた姿で空の前に現れる。 元々は裕福な商人の子だったが、相手が空き巣だと知らずに家に人がいないと嘘をついてしまったせいで、空き巣と鉢合わせになった家族が皆殺しにされたという過去をもち、己への罪悪感から生きる方向を見失い偽り人となった。そのため、同じような過去を持つ空に対して狂気的な執着を見せており、空から向けられる敵意をまったく意に介さず友情を築くことを望む一方、嘘で人助けをする空の行動を否定し、空の周囲の人間に対しては嫌悪と殺意を剥き出しにしている。 戦闘能力はかなり高くまともに戦えば空でも勝負にならず一蹴するほどの実力の持ち主。全身に仕込んだ隠し武器で相手の虚をつく戦法を使い、その戦闘スタイルで鳥頭目さえも圧倒している。実はみなもと九十九以外の主要登場人物全員に重傷を負わせるなど殺す寸前まで追い詰めたことがあるとんでもない人物。黒羽を超える策略家で、相手に警戒心を与えず信用させて思うように操るほか、口車で短期間の内に大勢の手駒を作るなどしている。変装した黒羽に気づくなど洞察力も高い。再会した際に再び空を仲間に誘うも拒絶され、自分がここのつの宝を集めて空に渡すことで好かれようとしている。 嫁村に手下を引き連れ侵入し、紫陽花邸を爆破。さらに、空たちと戦い圧倒するも、邸の崩壊のため、一旦退く。都では御門暗殺を狙う廻天党に接触、戦力拡大に尽力し参謀の座に収まる。 御所で黒羽、際刃を殺害し、怒りに燃える烏頭目と戦闘。彼の戦力と空の頭脳による連携プレーに敗北し、最後の最後で今まで自分が散々否定してきた「いい嘘」の意味を理解した上で息を引き取る。 身長170,4cm 体重60,3kg。誕生日は5月6日。好きな食べ物は表向きでは飴玉、本音は激辛料理。好きなタイプは表向きでは気立てのいい優しい子、本音では頭が良く足手纏いにならない人間。血液型はAB型。 鎖蛇(さがら) 第三話に登場。町外れの廃屋に居座っている偽り人の一団の頭。武器は鎖分銅。部下に刀を扱う巻野、大きなオノを扱う大男などがいる(なぜか部下のほとんどはハゲ)彼らの間には「疑義勝負(ぎぎしょうぶ)」という脱退勝負があり、勝てば団から抜けることができる(ルールは座ったまま相手と向かい合い、互いの体に触れず、相手を席から立たすこと。どんな嘘をついても可。途中退場は認められない)が、その実態は裏切り者を粛清する処刑方法である。鎖蛇はこの勝負を33回したことがある。空はこの一団に襲われていた少女の兄を助けるために疑義勝負を受け勝利した。 蛆原(うじはら) 祈祷師を装って領主に近づき、病気を治すと取り入る偽り人。領主は信じているが実際は阿片を使って痛みをなくしているだけ。領主を幽閉し、鬼の面をつけた大勢の部下と共に、町を荒らしている。空と薬馬に追い詰められ領主を人質にとるが部下に変装して近づいた空に殴り倒される。 頭 撫子島の重罪人の偽り人を束ねている男。狸であるぽちを「子供」と形容している。その正体は撫子島に古くから住んでいる化け狸の生き残り。かつて、人間と共存しようとした仲間たちが騙されて殺されたことから人間を非常に嫌っている。死んだ人間に化けるとこで不老不死の薬があると騙して重罪人を従えていた。部下達を爆弾で海に落として殺すが、その後生き残った部下に撃たれる。空がぽちを任せられる人間だと分かった後、火薬を爆発させ島で起こった火事を消す。 七乾 瓢(ななほし ひさご) 導天を利用して金儲けをしていた偽り人。22歳。気取った態度で人を煙に巻くことが好きな性格。自らは前に出ずに人を使うタイプで普段は導天の一番弟子として振舞う。正体が露見した後は丸い形の眼鏡を掛け、冷酷かつ慇懃無礼な本性を現す。奇術を巧みに駆使し空の「嘘」に対抗、善戦するが、国境を越えて逃亡しようとしたところを空たちの「嘘」によって捕らえられ、最後は同心に拘束される。黒髪の女性と男性の、二人の家来を従えている。 身長177cm 体重68,7kg。誕生日は8月7日。好きな食べ物は芹。趣味は奇術で、嫌いなことは奇術のトリックを暴かれること。 竜尾 竜人(りゅうび たつひと) 狸の里を襲う偽り人。76歳(石化していた数十年は肉体は老いていない)。元々の名は「王禍竜人(おおが たつひと)」だったが九十九の能力から逃れるため名前を変えている。数十年前に猯とリリーをそそのかして里を襲撃し、九十九の両親含む多くの狸たちを殺害している。その時に九十九の能力によって石化されたが再び里に現れる。かつて軍師として戦場にいたが、その頃に何度も裏切りを経験したことで心も体もボロボロな状態で人間らしい感情がなく、走ることができず目もほとんど見えない。人を騙す狸でありながら自分を裏切り毒を飲ませた妻の姿で信頼を得ようとする猯を徹底的に傷つけ貶めようとする。狸の里を襲うのも猯の居場所を奪うため。 穂獏 銀(ほばく ぎん) 空の家族の仇。25歳。おおらかで心が広いが、大切にするのは仲間と決めた人間のみで、遊び感覚で人を殺す残忍な性格。空の家族を殺した時も自分が子供であることを利用するほど。尾張の地で英雄とあがめられているが、その立場を怪しまれて蛭子が調べている。 幻驢芭 金(まほろば きん) 銀の相棒。25歳。ド天然でマイペース。戦闘狂で戦って強くなることを至上として銀のやっていることにはほとんど興味がない。知力・戦闘共に天性の才能が有り、空、薬馬、烏頭目、蝶左の四人を一瞬で倒し、勘で銀の嘘をほとんど見破ることができる。銀から唯一仲間と認められている。名字は単行本にする際の手違いで幻驢芭から幻驢馬になっていた。ブログ上では幻驢芭でやっていくらしい。 鵺(ぬえ) 今よりも遥か昔、世を混乱に陥れた伝説の偽り人。『厄災の偽り人』と呼ばれている。その正体は「ここのつ」の物語に登場する神様。詳細は後述。
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偽り人(いつわりびと)
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泥棒・詐欺師・強盗、それら全てを極めし者の呼び名、または称号。忍び、騙し、倒して、奪う…最凶最悪の生業。
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