偽りの赤い血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/16 02:22 UTC 版)
猛毒に汚染された砂漠の奥にある廃工場、そこでGBを人間に「生体改造」している科学者が存在するという噂を聞きつけたレパ達は、その話に疑念を感じるレパと乗り気なリュイの間に不協和音が流れる中その工場に辿り着いた。 そこにはピグ=マーチスソンと名乗る博士とその親衛隊の元GB達がいた。そこはピグ博士の王国であり、彼は人間に生まれ変わることを希望するGB達に、大金かまたは体内で高価な秘薬である「ベリル」と呼ばれる結石を育てることを条件に受け付けているのであった。 人間社会に紛れ込み、GBのための独立運動をするためには彼にすがって人間化手術を受けるべきだと力説するリュイに折れ、手術台に上がるレパとリュイだが、土壇場でピグ博士がイフェをハーレムに入れること、ベリルの抽出には絶大な苦痛があること、実際にはベリル育てのGBはほとんど死んでしまい金儲けの手段に過ぎないことを明かし、レパ達は自分達が恐るべき地獄の罠にはまったことを悟る。 しかしその時、地下病室で監禁されていたGB達の反乱が始まり、人間化したGBを皆殺しにする一方、混乱の中、ピグ博士もペリルの種を体内にたっぷり仕込まれて苦悶死を余儀なくされる。廃工場を後にしたレパ達は「GBも赤い血を持ったとたんに堕落する」との苦い思いをかみ締めて新たな逃亡先へ向かう。
※この「偽りの赤い血」の解説は、「グリーン・ブラッド」の解説の一部です。
「偽りの赤い血」を含む「グリーン・ブラッド」の記事については、「グリーン・ブラッド」の概要を参照ください。
- 偽りの赤い血のページへのリンク