ワルザック共和帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:26 UTC 版)
「黄金勇者ゴルドラン」の記事における「ワルザック共和帝国」の解説
ワルター・ワルザック / イーター・イーザック 声 - 森川智之 タクヤら3人からは「悪太」と呼ばれる。20歳。一人称は「私」。ワルザック共和帝国の第一王子で、同国の駐日大使でもある。好きな食べ物はチョコレート、納豆、イチゴ、納豆アイスストロベリー味。文武両道、容姿端麗の貴公子を自称し世界的映画監督の肩書きも持つが、実際には三枚目。古代の暗号を解く知性を見せ、メカの操縦能力や生身での戦闘能力も高いが世間知らず故の間抜けさと甘さで幾度も勇者たちに敗北する。シリアスにトドメを刺すチャンスを得ながら自ら逃してしまっている。しかし「ゴキブリ以上の生命力」を持ち、様々なピンチを切り抜けてもいる。 序盤から中盤まではパワーストーンを狙う悪としての側面が強く、手段を選ばない行動が多かった。ただし「前線には必ず自ら赴く」「他人に責任を転嫁しない」「タクヤたちが行動に出ない限り彼らに手は出さない」「自分の邪魔にならなければ一般人を巻き込むことは好まない」といった彼なりの美学は持っていた。毎回自らロボットに搭乗して出撃し、ゴルドランに斬られては「どっしぇ〜!!!」などと悲鳴を上げ、脱出装置で逃げながら捨てゼリフを吐くのが恒例であった。最初期は「一度ならず二度までも」「二度ならず三度までも」 と回数まで数えていた。 中盤では度重なる失敗で実父・トレジャーに見放され、弟・シリアスにも裏切られ殺されかけたことで落ち込むが、タクヤたちと敵対しながらパワーストーンを追った日々を心の底から楽しんでいたことに気づき、正しい心に目覚めていく。成り行きで勇者たちを蘇らせ主となった際は、彼らの絆を知って「あのお子たち(タクヤたち)を主として崇めよ」と真っ先に命令する男気を見せた。 後半では弟のシリアスとの戦いで宇宙に吹き飛ばされた際、月にパワーストーンの状態で眠っていたキャプテンシャークを偶然発見。念願だった勇者の主となり、以降宇宙海賊キャプテンハーロックをそのまま真似たような衣装で宇宙海賊「イーター・イーザック」を演じ救うようになる。本人は全くの別人として振舞っているつもりでバレていないと思い込んでいるが、実際には最初からシャランラ以外の全員に正体がバレていた。イーザックとして行動するようになってからは父と弟に対しても和解したいと考えていた。 猛烈にアプローチしてくるシャランラが大の苦手で、彼女から逃げるために敵であるタクヤたちにシルバリオンが合体できることを教えたり、不本意ながら彼女とファーストキスを交わした際は泣いて暴走したりした。だが回を重ねる毎に彼女自身に対する愛と献身に絆されていき、最終的には伴侶としている。 カーネル・サングロス 声 - 茶風林 60歳。ワルターの執事を勤める初老の男性で、シリアスが実権を握った後も変わらずワルターに尽くし続けた忠実な人物。一人称は「私」。実はワルザック共和帝国のロボット兵器開発省に密接なパイプを持ち、TPOに合ったロボット兵器を調達する参謀。 序盤では女子供にも容赦が無く、タクヤたちを暗殺して勇者を強奪する計画を企てる冷徹な面も見せたが、話が進むにつれ丸くなり最終的にはすっかり好爺々に。太いまゆ毛に目が隠れている。 シリアス・ワルザック 声 - 定岡小百合 12歳。ワルザック共和帝国の第二王子で、ワルターとは歳の離れた兄弟。一人称は「私」。幼少の頃から英才教育を受けてきた天才的な頭脳の持ち主で、その名の通り卑劣かつ冷酷非情な性格。自分以外の全ての人間に心を許さず、忠実な愛犬レイザーとアンドロイドの兵士たちしか側に置こうとしないが本当は誰よりも愛に飢えている。義理堅く受けた恩義は絶対に忘れない側面もある。 当初は冷徹な敵としてタクヤたちの目の前に現れ、幾度も実兄・ワルターを裏切って殺そうとしたり心の中を覗き込んだ夢の惑星ミラダイスを破壊したりしたが、タクヤたちや母性的な優しさを持つリーダー・メーテら孤児との触れ合いを通じ少しずつ変化していく。 シュヴァンシュタインが暴走した際に命を賭けて彼を助けたレイザーを喪い、孤独の淋しさに耐え切れず初めて父に愛を求めるが見放され、絶望のどん底に叩き落される。自らサイバーデスギャリガンの一部となり全ての関係者に復讐しようとするが、命懸けで自分を助けようとしたタクヤやワルターたちに心を開き、タクヤの胸で号泣。それからは哀しみを振り切ったため人が変わったように明るくなり、最終回では兄とお揃いの海賊衣装を身に纏いイーザックと名乗り、居丈高に口上を述べている。かなりの甘党でアイスクリームが好物。レジェンドラ捜索の際はいつも食べていた。 『ブレイブサーガ2』ではバルドー軍に洗脳されたワルターを助けるべく、パワーストーンに戻ったキャプテンシャークを自らの手で復活させるが、彼から船長代理と呼ばれると「海賊“戦艦”を名乗るのなら、艦長代理と呼ぶように」と命じていた。 レイザー シリアスの賢く忠実な飼い犬。唯一心を許せる存在で、穏やかな表情を見せる。 シュヴァンシュタインが暴走した際にはシリアスを無理矢理救命ポッドに引き摺り込み脱出させ、自分は船と運命を共にしたかと思われたが、レジェンドラ王に助けられており、最終回でシリアスの元へ返される。 トレジャー・ワルザック皇帝 声 - 笹岡繁蔵 ワルザック共和帝国の皇帝にして、ワルターやシリアスの父。一人称は「私」。息子らを利用しレジェンドラの財宝を探させていた張本人。冷酷で無慈悲な性格。 彼を慕っていたワルターやシリアスに対してはただ自分に従い、また自分に何も求めない存在であればいいと考えている。だが、最終回でタクヤたちにおちょくられた際には父親らしいコミカルな姿を見せていた(特に自分の息子たちの名乗りが一番驚いたらしく、それ以降は完全に自分を崩していた)。 当初は顔を見せず、膝の上のネコを撫ぜていた。 シャランラ・シースルー 声 - 麻見順子 ワルザック共和帝国の有名貴族シースルー家の令嬢にしてワルターの自称婚約者。一人称は「私」。「シャララララ…」を口癖としている。年齢は20歳。 良くいえば天真爛漫、悪くいえば世間知らずな性格。とあるパーティ会場で彼女に最高の笑みを向けたワルター(実際には彼女の後ろにいた男性のズボンが何度上げてもズリ落ちることに大笑いしていただけ)に運命を感じて恋い焦がれる。彼女のワルターに対するアプローチは勝手に婚約発表記者会見を開く、無理矢理婚姻届に記名させようとするなど熱烈すぎてワルターにトラウマを植え付ける結果になる。人間離れした運動神経や腕力の持ち主で、ウサギ型ロボット「ウサリンMk-II」を駆りゴルドランを一蹴する実力を見せる。また絵も上手い。 中盤でシリアスとトレジャーの通信を聞き、シリアスがワルターを始末しようとしていることを知り守ろうと奮起。消息不明になった際も彼の無事を信じて待ち続けるが、イーザックにもときめき、揺れる自分の心に悩む。ワルターの味方であってタクヤたちの敵ではなく、遊び友達である。 イメージは魔法少女で、名前の由来は『魔女っ子メグちゃん』の主人公・神崎メグが劇中で使う呪文の「テクニク・テクニカ・シャランラー」から。また、最終話ではワルザック兄弟に便乗して宇宙海賊クイーン・エメラルダスのような衣装を見せた。
※この「ワルザック共和帝国」の解説は、「黄金勇者ゴルドラン」の解説の一部です。
「ワルザック共和帝国」を含む「黄金勇者ゴルドラン」の記事については、「黄金勇者ゴルドラン」の概要を参照ください。
- ワルザック共和帝国のページへのリンク