男性のズボンとは? わかりやすく解説

男性のズボン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 17:53 UTC 版)

ズボン」の記事における「男性のズボン」の解説

英語のTrousers単数形ではなく複数形なのは、15世紀男性たちが着用していた別々のホースhose:中世貴族着ていたタイツ)がその起源だからである。ホース作成が容易で、上部にあるポイント呼ばれるダブレットDoublet)に紐で固定しやすかったが、時を経るにつれ2つホース結合されていった最初後ろ結合され表側結合されていったが、衛生的な機能のために大きな開放部がまだ残されていた。元々はダブレットがほぼ膝まで届く長さとなっており、陰部効果的に覆い隠すことができたが、流行変化してダブレット短くなり、男性生殖器コッドピースcodpiece)で覆う必要が出てきた。 16世紀末になるとコッドピースホース一体化していた。この筒は現在では通常ブリーチ(breeches)と呼んでおり、だいたい膝までの長さがあり、フライフロント比翼)やフォールフロントといった開閉機能を有していた。 フランス男性フランス革命当時、たとえ上流階級出であったとしても、それまでの上階級の膝丈のブリーチ代えて労働者階級衣服を着るようになった足首まであるズボンフランス語パンタロン)、あるいは、ニッカーボッカーのような膝丈ほどの長さキュロットなどであった。 このスタイル19世紀初期イングランドへ伝わった伝えたのはジョージ・ブライアン・ブランメル推測されている。19世紀中頃までファッションストリートの流行服としてブリーチに取って代わった。ブリーチは若い学生によりプラスフォアーズ(plus-fours)や運動着とするためのニッカーズknickers)として1930年代生き延びた水兵世界中ファッションとしてズボン普及させる役割担った推測される17世紀から18世紀にかけて、水兵はガリガスキンズ(galligaskins)と呼ばれるだぶだぶズボン着用していた。水兵はまたデニム作られズボンであるジーンズ最初に着用した人々でもあった。これらはがっしりとしていて頑丈だったため、19世紀後半アメリカ西部でさらに一般的になった。

※この「男性のズボン」の解説は、「ズボン」の解説の一部です。
「男性のズボン」を含む「ズボン」の記事については、「ズボン」の概要を参照ください。

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