男性の作成したクローラの動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 06:53 UTC 版)
「岡崎市立中央図書館事件」の記事における「男性の作成したクローラの動作」の解説
産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター、情報セキュリティー会社など3カ所による解析では男性の作成したクローラに違法性はなく、図書館の蔵書検索システムに不具合が存在していたと回答した。 このクローラは、同時には一回しかリクエストを送らず、受信後に間隔をおいてから次のリクエストを送信していた(1秒に1アクセス程度に調整)。これはクローラの動作としては「常識的」「礼儀正しい」程度のものであり、応答を待たずに過大なアクセスを行うことで高負荷にさせる攻撃用のプログラムと異なる動作であった。サーバの能力について言えば、この程度の「常識的な」アクセス頻度ではまだ十分な余裕があったのだが、システムが特殊な接続方式をとっていたことが原因でアクセス障害が発生した。岡崎市立中央図書館のウェブサイトは、自治体のサイトとしては専門家でも想像できないほどに脆弱なものであった。 しかし、愛知県警察では逮捕時にはプログラムの意図を把握していなかった。産総研主任研究員で情報セキュリティの専門家である高木浩光は、攻撃用のプログラムとは明白に違うプログラムであるとし捜査に疑問を呈している。
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