ロス・イルミナドス教団
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「バイオハザード4」の記事における「ロス・イルミナドス教団」の解説
オズムンド・サドラー (Osmund Saddler) 声:マイケル・ガフ モーションキャプチャー:秦健二 古からの宗教団体、ロス・イルミナドス教団の教祖。 周辺地域の領主であるラモン・サラザールを篭絡してプラーガの封印を解き、村人たちに予防接種と称してプラーガの種を植え付けた諸悪の根源。 その後はプラーガの力を利用して支配領域を拡大していく。 大統領令嬢であるアシュリーを誘拐し、プラーガを注射した彼女を送り返すことでアメリカ合衆国を混乱させ、最終的には全世界を支配しようと目論む。 性格は冷酷かつ慎重で疑り深い。忠実であった村長のビトレス・メンデスや八代目城主ラモン・サラザールに対してあまり期待していなかった様子や、クラウザーを使い捨てにするつもりだったことからも伺える。が、ルイス・セラだけはある程度信頼していたが、良心の呵責から裏切ったことで人間不信になっていった。 教祖の証であり、寄生体を操るための杖を常に所持している。また、寄生されても自我を残すことができる支配種プラーガをその身に宿しており、とりわけ他の支配種プラーガよりも格段に進化を遂げたものを体の中に入れている模様。 彼の体は高密度に圧縮された支配種プラーガの細胞が駆け巡っており、体の一部分を触手に自在に変化させることができる。 また、銃弾を大量に浴びてもプラーガの細胞が瞬時に弾を掌部分に集め、瞬時に打ち返すことができるなど、その力はまさに反則的。 「いまやアメリカ人が勝つというのは映画の中だけのクリシェなのだよ」というセリフからアメリカ合衆国に何らかの憎悪やコンプレックスがあったことが伺える。 ビトレス・メンデス(Bitores Mendes) 声:Jesse Corti レオンが訪れた村の村長で、教団の神父。スペイン人。 スキンヘッドに長い顎鬚、常に浮かべている威厳のある表情や黒いトレンチコートが特徴の大男。左目は義眼。 他の人達から一貫して「村長」と呼ばれ、名前で呼ばれることはない。 体格に相応した驚異的な膂力の持ち主で、レオンの渾身の蹴りを片手で容易く受け止めて投げ飛ばしたり、鉄製のドアノブを素手で軽く捻じ曲げてしまうほど。また、敵対勢力を察知して対策を立てる知性を持つが、少々抜けている。 語学堪能でもあり、母国語であるスペイン語のほかに英語を流暢に操る。 ラモン・サラザール (Ramon Salazar) 声:Rene Mujica モーションキャプチャー:つるぎだん 村の近隣に大きな城を構え、古くから周辺を統治してきたサラザール家の8代目当主。 スペイン人で1984年生まれ。ビトレス同様に英語も堪能。 年齢は20歳だが、子供のような体躯に老人のような顔つきと声に白髪というアンバランスな容姿をしている。この容姿はプラーガに寄生された影響ではなく、元からのものである。 幼稚かつ短気でヒステリック性格で、人が串刺しになる時の音を楽しむなど残虐な嗜好を持つ。それ故か、煽り耐性はあまり高くない。 側近として、ヴェルデューゴ2体(赤いローブと黒いローブ)を常に従えている。 サラザール家は代々プラーガを教団の手から守ってきたのだが、家族がおらず孤独感に由来する心の隙をサドラーに突かれて教団に入信し、城の地下に封印されていたプラーガを解き放った。 なお、シリーズの中では珍しくレオンをミドルネームのスコットで呼ぶ人物である。 サラザールの側近/ヴェルデューゴ サラザールの側近を務める長身の人型クリーチャー。 名前はスペイン語で「執行者」を意味する。 赤いローブを着た者と黒いローブを着た者の二体が存在する。 赤い方ははサラザール曰く「右腕」であり、高い信頼を寄せており、サラザールと常に行動を共にする。 後に赤いローブを着た者はレオンへの刺客として送り込まれ、黒いローブを着た者はサラザールと共にプラーガの母体と融合した。 ロス・イルミナドスが作り出した生物兵器で、プラーガと昆虫の遺伝子を応用した実験の完成形。 元が人間だからなのか、指を立ててレオンを挑発したり、銃撃を受けた際に「効かない」とばかりに肩をすくめるなど、妙に人間的な仕草が多い。 昆虫人間だが、エルヒガンテと違い暴走もなく高い知能と戦闘力と耐久力をもち、サラザールの命令に忠実。 その耐久値たるや、ロケランの直撃にも耐えうるレベルで、加えて並みの銃撃など弾き返すレベルの防御力も持ち合わせているが、昆虫成分からか液体窒素などの冷気が苦手。 ベースは人間だが、顔には昆虫の遺伝子に由来した形状のアゴがあり、全身は黒い光沢を放つ甲殻に包まれている。両手の指は3本しかないが太く鋭い爪が備わっており、臀部には先端に刃の付いた伸縮自在の尻尾が生えている。 また、体型は2m以上の身長とは裏腹に細身だが、貧弱さはなく、まるでエイリアンを彷彿とさせる不気味ながらもスタイリッシュな造形をしている。 なお、城内に残された執事の手記を見るに元はサラザール家に使える執事であったと思われる。 ルイス・セラ (Luis Sera) 声:リノ・ロマノ モーションキャプチャー:和田圭一 村の小屋に監禁されていたラテン系の男。「(元マドリードの警察官の)ハンサムなプー」を自称する28歳。1976年生まれ。 軽い口調で話し、人を小馬鹿にしたような喋りをするも、真意を見せようとはしない。 スペイン語混じりの英語を話す(レオンに「あんたアメリカ人だろ」と尋ねた際に「American」ではなく「americano」と言うなど)。 愛銃はモーゼルC96(作中での名称は「レッド9」)。 家族や昔のことはあまり語られないが、猟師をしていた祖父がいたとのこと。 その正体は、ロス・イルミナドスに所属しプラーガの研究をしていた科学者。作中では、プラーガについての研究過程やその考察・心境などを書き残したメモを各所で入手できる。 プラーガを利用した教団の真の目的を知ったことで、良心の呵責から教団を裏切る。その際にプラーガのサンプルを持ち出し、村からの脱出と引き換えにエイダに渡そうとするが、捕まって村の廃屋に監禁されていた。 軽薄に見えるが義理堅い性格で、プラーガに寄生されたレオンとアシュリーのために、身の危険を冒してプラーガの成長阻害薬と情報をレオンにもたらす。だがその直後、サドラーに体を貫かれて殺害され、プラーガのサンプルもサドラーに奪われる。 なお、チャプター2での共闘シーンでルイスを5回撃つと、怒ったルイスがレオンを射殺するムービーが挿入され、ゲームオーバーとなる。但し、ルイスは銃を向けるとしゃがむので、故意に狙わないとこのムービーは見れない。 武器商人 声:Paul Mercier 本編にて、お金と引き換えにアイテムや武器の売買・改造をプレイヤーに提供してくれる謎の人物。 オレンジ色に輝く瞳に黒いフードを被り、口元を紫の布で覆い隠した不気味な姿にダミ声が特徴的。 青い炎を灯した燭台が彼のシンボルで、いる場所には目印としておいている。 武器の品揃えは、どうやって集めたのか不自然なまでに充実しており、レオンも「戦争ができるな…」と呆れた素振りを見せている。その上武器の改造技術も凄まじく、威力や装填数の強化など、もはや何をどうやったのか疑問になるレベルである(ショットガンの弾数100発、マインスロアーの弾丸にホーミング性能を付与など) 商人であるからか、弾代もしっかり請求し、宝石も物によって半額になったりする。 正体は村人と同じガナード(夜のエリアで目がオレンジに光る描写がある)だが、中立的な立場であるため襲っては来ず、金さえあれば、本来敵であるレオンやエイダにも武器を売ってくれる。ただし、周囲にガナードがいる場合は、裏切り行為を知られたくないのか、話しかけても武器を売ってくれない。 ガナードだからなのかは謎だが、独特の発音の英語を話す。営業トークも上手い。また、武器などで倒すことも出来るが、倒してしまうとその場所には出現しなくなる。ちなみに、武器の種類に関係なく、攻撃を1発当てるだけで倒せる。
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