ロス・イルミナドス教団が開発したB.O.W.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 17:55 UTC 版)
「プラーガ」の記事における「ロス・イルミナドス教団が開発したB.O.W.」の解説
プラーガの特徴である「あらゆる生物に寄生できる」、「宿主の生命力が向上する」、「支配種プラーガでコントロールできる」という点を利用し、原種プラーガを用いて造られた有機生命体兵器(B.O.W.=Bio Organic Weapon)群。ロス・イルミナドス教団が悲願である世界征服に利用するために開発された。 コルミロス(Colmillos) プラーガを寄生させた犬。名前はスペイン語で「牙」を意味し、寄生体との同化によって発達しすぎた牙が口腔に収まりきらず、口が大きく裂けて歪な牙がむき出しとなった凶悪な面構えをしている。動きが素早い上に姿勢が低く、サイドステップで銃の射線を外しつつ飛びかかり、相手に圧し掛かって喉笛に噛みついてくる。背中を突き破って寄生体の触手が露出し、鞭のように叩きつける攻撃も行う。プラーガを介した行動のコントロールは安定しており、出現時には必ず群れを作って波状攻撃を仕掛けてくる。 デルラゴ(Del Lago) プラーガを応用した生物兵器開発研究のサンプルとなったオオサンショウウオ。名前は「湖の」を意味し、制御不能な凶暴性を危険視したサドラーによって村の湖に封印されていた。プラーガの成長が進むにつれて際限なく巨大化し、全長は20メートル以上にも及ぶ。また、攻撃には使用しないが口内に寄生体の触手が蠢いているのが見て取れる。水中をモーターボートと同等の速度で移動し、レオンの乗るボートに体当たりを仕掛け、水面に投げ出された所を丸呑みにしようと襲い掛かってくる。 エルヒガンテ(El Gigante) プラーガに寄生された人間に遺伝子操作を施した結果、「巨人」の名のごとき異様な巨体へ変貌したもの。その身長は2階建ての家屋ほどもある。圧倒的なパワーと耐久力を持ち、強烈なパンチや体当たりを繰り出すほか、村に出現する個体は大岩を投げ飛ばし、立ち木を引き抜いて振り回す。しかし、知能は皆無で同族のガナードにさえ襲い掛かるほど凶暴化したため、生み出されたのはわずか数体のみ。耐久力にも限界があり、それ以上のダメージを受けると膝をついて動きを止め、弱点の寄生体が再生のために活発化し、背中から露出する。村に出現する個体は皮膚が薄い灰色だが、古城の地下ではより耐久力の増した赤色の皮膚の個体が2体同時に登場する。 ガラドール(Garrador) プラーガを寄生させた人間に肉体強化を施して生み出された狂戦士。名前は「爪を持つ者」を意味し、両の手甲に3本ずつ、自在に伸縮できる長大なカギヅメを装備している。チェーンソー系ガナード以上の強靱な肉体を獲得したが、目に付いた者に敵味方の区別なく襲い掛かるほど凶暴化したため、瞼を縫合して視覚を奪われ古城の牢獄などに拘束されている。封じられた視覚に代わって聴覚が発達しており、わずかな足音でも正確に獲物の位置を捕え、カギヅメを振り回して切り刻む。中世の剣闘士のような鉄仮面を被ったものと全身鎧を着込んだものが登場するが、両方とも背中にむき出しとなった寄生体が弱点。 邪教徒には「チェーンソー男」のような強力な武器を扱うガナードが少なく、このガラドールが戦略的穴埋めになっている。 ノビスタドール(Novistador) プラーガの応用実験で生み出された昆虫と人間の混合体。全身を覆う外殻の色を自在に変化させる擬態能力で「見えざる者」の名の如く身を隠し(風景の揺らぎ、眼光、吐息、移動時の水しぶきで位置は判別可能)、鋭い爪や飛び蹴り、酸を吐きだして獲物を狩る。擬態能力を持たない失敗作(サラザール曰く「できそこない」)も多数存在し、それらは背中の翅で宙を飛び、群れをなして標的を襲う。ベースは人間ながら手足のあるフォルム以外は人間の面影は全くなく、古城の一角に巨大な巣を作って盛んに繁殖を続けている。 ヴェルデューゴ(Verdugo) サラザールの側近兼、警護を務める、黒い外殻の昆虫人間。名前はスペイン語で「執行者」を意味し、サラザールが自らの右腕と呼ぶ赤色のローブを着たものがレオンの処刑執行のために差し向けられた。昆虫の遺伝子を用いた応用実験の完成形で、ノビスタドールよりはるかに高い戦闘能力を持つ。両手の爪を用いた格闘戦に加え、先端に刃のついた伸縮自在の尾を鞭のように振り回す。また、柔軟な身体を活かして床下や天井裏に潜り込み、死角からの奇襲攻撃を仕掛けてくる。人間だった頃の自我はガナードよりも色濃く残っており、レオンとの戦闘に於いても指を立てて挑発したり、攻撃を受けても効いていないとばかりに肩をすくめるなど仕草が人間的。全身を包む外殻は銃弾を弾くほど強固だが、冷気には非常に弱い。 なお、もう一方の側近である黒いローブを着たものも同種であり、サラザールと共にプラーガ母体と同化した。 元々はサラザールの執事であり、邪教徒と同様に自らプラーガを受け入れたことが示唆されている。 リヘナラドール(Regenerador) ひとりの人間に複数のプラーガを寄生させる実験で生み出された怪物。名前はスペイン語で「再生者」を意味し、身体の欠損個所を短時間で修復できる異様な代謝能力、それに伴う高い耐久力を獲得している。しかし、細胞組織が脳から内臓に至るまで変質しているために人間の知能はなく、単に獲物に対して食らいつくだけの生ける屍と化している。乾いたような薄紫色の皮膚、鋭い牙を持ち常に涎を垂らす口、古い電球のように揺らいで赤く輝く眼球といった醜悪な外観を持ち、歩行速度は遅いが、腕を遠くに伸ばして相手を引き寄せて噛みいたり、丸太のように肥大させて殴りつける。 アイアンメイデン(Iron Maiden) リヘナラドールに更なる改良を加えた強化版。皮膚は暗い灰色になり眼球は退化し、口は鼻先まで縦に割れている等、リヘナラドールより醜悪な外観を持つ。全身の皮膚に1メートル以上にも伸びる針を無数に隠し持っており、伸縮自在の手で捕らえた獲物を自らの身体に叩きつけるように引き寄せ、串刺しにする様子が中世ヨーロッパの拷問具「鉄の処女」を彷彿とさせるため、この名がついた。 U-3 プラーガと複数の生物の遺伝子を用いて生み出された合成生命体。各生物の特徴の調整が不完全なため、非常に歪で醜悪な姿となった。舌が異様に伸びた人間の上半身に昆虫の腹部を持ち、その巨体をトカゲのような4本の足で支えている。3段階に形態が変化し、第1形態は左腕の触手を鞭のように振り回し、相手に叩きつけたり首に巻き付けて頸椎をへし折る。第2形態は人間部分の背中から大型のプラーガが露出し、巨大なハサミのようなアゴで相手を切り裂く。ダメージによって人間部分が機能を失い、プラーガが直接肉体を制御しているのが第3形態で、巨大なアゴで地中を掘り進み、足元から奇襲攻撃を仕掛けてくる。
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