フリーダム団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 03:24 UTC 版)
当初は「自由な冒険はのびのびするもの」という発想から「のびのび団」を自称していたが、それを「ダサい」と指摘したペンネが提案した候補から「フリーダム団」に改称した。チームエンブレムはワイルドライガーをイメージしている。第18話時点では明確なリーダーは決まっていないが、アラシは各自それぞれの得意分野で「みんながリーダー」と考えている。 アラシ 声 - 小野賢章、金田アキ(幼少期) 本作の主人公。フリーダム団リーダー。相棒はワイルドライガー。頭髪(前髪)が特徴的な「Z」の形をしており、漫画ではドレイクから「Z頭」と呼ばれた。 父親に影響を受けゾイドに憧れる少年で、伝説のライオン種ゾイドと呼ばれるワイルドライガーと出会い相棒となる。ワイルドライガーに冷たくあしらわれて岩場に投げられても無傷で立ち上がって挑戦を繰り返すほどのタフさや粘り強さを持っている一方で、自身で考えたイラストやチーム名をペンネに「ダサい」と言われたり、他人の異名やゾイドの種類をきちんと覚えられず、オニギリに「ダメだこりゃ」と呆れられている。ただし、知識よりも深い所でゾイドと通じ合っているとオニギリに評価される。アニメではろくな準備をせずに旅立って食料にすら困窮することが多いが、漫画では水筒からベッドまで過剰な荷物を持ち出そうとしていた。一人称は「俺」。 ベーコンらシュプリーム団との出会いを通じて、自分だけのチームを作ることを宣言し、ワイルドライガーと共に古大秘宝Zを探す旅に出る。アニメでは秘宝を見つけること自体が目標で入手後のことはまだ考えていないが、漫画では秘宝を目指せば父親に会えると考えて探している)。アニメ第8話でデスメタル軍の賞金首にされており、フォアグラから100人の賞金首を捕まえるよう命令を受けていたペンネのターゲットにもなっていた。第18話では初めてフリーダム団でのチームワークを発揮し、ワイルドブラストせずに敵を倒すまでに成長した。 ギャラガーに敗れて死亡したベーコンの敵討ちに執念を燃やし、怒りにまかせて無意識のうちに暴走するようになった反面、ベーコンの過去の台詞や幻影に自らの弱さを痛感させられたり暴走を制止させられたりするようにもなる。ギャラガー打倒のためにムシ仙人に弟子入りしたところ、感情にまかせて考え無しに動き、ワンパターンで突撃するばかりでワイルドブラスト以外に取り柄が無いと厳しく指摘されたが、10日以上に及ぶ修行を経て個人技能もチーム連携も向上させ「キングオブクロー・スパイラル」なる新技を会得した。38話のデスメタル四天王との激闘によってギョーザが大けがを負い、スコーピアたちもまともに戦える状態ではなかったため、デスメタルに鹵獲されたシュプリーム団のグラキオサウルス、アンキロックス、パキケドスを取り戻すために単身デスメタル帝国へと向かうも仲間たちに止められ、キャンディからデスメタルを倒す鍵は古代秘宝Zにあると聞き、Zを手にするために出発する。しかし鹵獲されたシュプリーム団のゾイドの1体アンキロックスをアポカドの頼みもあり倒してしまったことが原因で、後に立ちはだかったクロアメのグラキオサウルスと戦うことにトラウマになってしまうが、再会した父イカヅチの言葉に励まされる。 ペンネ 声 - 小松未可子 本作のヒロイン。第5話より登場。フリーダム団メンバー。相棒はスコーピアで、最後の家族同然の存在。 特技はゾイドのカスタマイズとペインティング。チームエンブレムをデザインしたほか、第2クールのエンディングでは仲間とゾイドたちを描いている。スコーピアとは当初は野生ゾイドで怪我をしていたところを彼女の両親に助けられ、そのまま一緒に暮らすようになるが、父親はゾイドギャングに襲われ、命を落とし、母親も父の後を追うように亡くなった。そして、賞金稼ぎとなり、スコーピアと共に父の仇をとった後、自分と同じように家族を亡くした孤児たちを引き取り、故郷で自前のゾイドカスタム工場を建てて一緒に暮らすのを夢にする。お宝を金に換えながら旅していたが、アラシと出会ってフリーダム団の団員2号となるが、当初はアラシの旅には同行せずに別行動をとった。第5話で、ワイルドライガーのワイルドブラストを初めて見た時には、デスブラストと誤認していた。 アラシの旅先で何度も偶然に出会っていたのは、フォアグラからの命令で賞金首であるアラシを狙っていたため。夢を実現するためにお金を必要としていたところをフォアグラにつけ込まれて、稼従わされていた。しかし、夢を追っているのに泣きそうな顔をするのはおかしいとアラシに諭され、仲間としてあくまでもその夢を応援すると言い切るアラシに感化されてフォアグラとの決別を決意。アラシの協力を得てもフォアグラは倒せなかったが、この戦いでスコーピアとの究極の絆を獲得して初めてのワイルドブラストに成功、名実共にフリーダム団の一員となった。 ムシ仙人からは、常に裏をかこうとするのが逆に弱点になっていると言われた。 第41話で崖にあったスコーピアのパーツを回収しようとした際、転落する寸前ヨウカンに助けられる。当初は彼女に対し嫉妬していたものの、後に意気投合。最高のペアとなる。 オニギリ 声 - 小桜エツコ 第7話より登場。フリーダム団メンバー。相棒はガノンタス。 ゾイド学者やゾイド博士と呼ばれるほど知識や技術に優れる。ゾイドのことになると(敵対するゾイドであっても)メガネを輝かせながらウンチクを語り出す気質で、そのため友達ができなかったほど(アラシやペンネからも「長い」「イライラする」と突っ込まれるほど)。アニメではマカロニ兄弟に騙されてゾイド研究開発施設ロウヤに、漫画ではキャビアのいるドレイ都市カンゴクに連れてこられる。囚人番号5656番としてデスメタルキーの複製作りを強要させられていた。アラシと出会って仲間になり、ガノンタスとも本能解放ができるほどの絆を結ぶ。アラシに比べて非常に小柄だが、工具や資料の入った大きなリュックサックを背負っている。一人称は「僕」。漫画では下駄を履いている。 ムシ仙人との修行でガノンタスが動きが遅いことを意識するよう教えられ、相手の動きに合わせて攻撃をいなしつつ、時にはガノンタスで攻勢に出る方法を学んだ。 「おいなり」などと名前を間違えられることもある。 ギョーザ 声 - 木村昴 第10話より登場。フリーダム団メンバー。相棒はトリケラドゴス。ラップ調で話す。都市キンコ出身。ゼニーを稼ぐ事に強い拘りを見せており、トリケラドゴスに芸をさせてゼニーを稼ぐなど金儲けに暇がないが、これは妹ラーユの病気を治すための薬を調達するためである。 金にならない事に対しては消極的なところもあるが、損得勘定だけの単純な人物ではなく情のある一面も見られる。第24話ではゾイドギャングとして手配されるようになるが、盗んでいるゼニーはすべてアコギなことをして稼いだものと弱い立場から搾り取ったものしか狙わず、そのまま持ち主に返還している。そのため子供たちから"正義のゾイドギャング"として有名である。トリュフの一件以降、古代秘宝Zを手に入れて、ゼニーのいらない世の中にする願いをかなえるためにフリーダム団に加入する。後に加入したソルトとはかみ合わない点が多かったが、32話で再びトリュフが襲ってきた際今はフリーダム団の仲間だと認識し、一緒にトリュフに勝とうと意気投合、ステゴゼーゲを倒した。第37話ではナックルコングの攻撃で重傷を負ってしまい、治療のためサンラータンのキャタルガによって妹ラーユのいるサナトリウムの町へ移送された。 ソルト 声 - 内田雄馬、大地葉(幼少期) 第28話から登場した賞金稼ぎの少年。フリーダム団メンバー。相棒はハンターウルフで彼にとって育ての親でもある。 デスメタル帝国による賞金額が上がったアラシとワイルドライガーを狙っていた。強い相手を倒して自らが最強と名乗りを挙げることを目標としている負けず嫌いな性格。その一方で、かなりの方向音痴という欠点がある。 複数のクワーガをハンターウルフ単騎で圧倒し、ギョーザのトリケラドゴスを一騎打ちで劣勢に追い込むほどの実力があり、凄腕との噂はサンラータンの耳にも入っていた。以前にベーコンと会ったことがあり、自身と戦うアラシが「面白い」と発言する様子をベーコンと重ねた。 40話で古代秘宝Zの手掛かりのありかが偶然にも自分の生まれ故郷である「トンズラー」にあることがわかり、黙々としながら父シュガーと再会。過去に外の世界を始めて父と眺めていた際、群れからはぐれていた野生のラプトールに襲われ、父は彼をおいて逃げてしまい、残った彼はラプトールに襲われそうになった時にハンターウルフに助けられ、臆病な自分から強くなることを決意した。そのため、自分にとっての今の親をハンターウルフとし、自分を捨てた実の父を親とは思っていない。 ヨウカン 声 - 小清水亜美 第35話から登場した女性。フリーダム団メンバー。相棒はスパイデス。 デスメタル帝国専門の盗賊で、アラシのことは賞金首の手配書を通じて知っていた。エンニチ村出身。故郷の村を襲ったデスメタルの小隊長ベイベを恨み、ベイベをワイルドブラストで倒した後はスパイデスの糸で絞殺しようとしたが、アラシの言葉で思いとどまる。 アラシからフリーダム団に誘われ、やることがあるとして同行を断ったが、困ったときは駆け付けると言い残し、別行動をとる。後に41話でペンネが崖から転落しそうになったところを救出。アラシと再会したが、アラシは彼女のことをほかのメンバーに話していなかった様子。
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