ピアノ協奏曲イ短調とは? わかりやすく解説

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小倉 朗:〔ピアノ協奏曲イ短調〕

英語表記/番号出版情報
小倉 朗:〔ピアノ協奏曲イ短調〕Piano concerto作曲年1968年 

ピアノ協奏曲イ短調

英語表記/番号出版情報
ヴァイスマン:ピアノ協奏曲 イ短調Konzert für Klavier und Orchester Op.138作曲年: 1941-42年 
スタマティ:ピアノ協奏曲 イ短調Concerto pour piano et orchestre en la mineur Op.2

チェルニー(ツェルニー):ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
チェルニーツェルニー):ピアノ協奏曲 イ短調Konzert für Klavier und Orchester, a-moll Op.214

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato1600 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio con moto, cantabile 1500 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Rondo: Allegro con aNo Data No Image

レスピーギ:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
レスピーギ:ピアノ協奏曲 イ短調Concerto for piano and orchestra P 040作曲年1902年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Moderato - Allegro moderato 8分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio molto 6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Presto - Andante - Tempo I9分30秒 No Image

アルベニス:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
アルベニス:ピアノ協奏曲 イ短調Concerto pour piano et orchestre Op.78

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 No Data No Image
2 第2楽章 No Data No Image
3 第3楽章 No Data No Image

メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 イ短調Konzert für Klavier und Streichorchester a-Moll O 2作曲年: 1821-22年  出版年1997年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1No Data No Image
2 第2楽章 Mov.2No Data No Image
3 第3楽章 Mov.3No Data No Image

シューマン, クララ:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
シューマン, クララ:ピアノ協奏曲 イ短調Konzert für Klavier und Orchester  Op.7作曲年: 1833/36年  出版年1836年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro maestoso 7分00 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Romanze: Andante non troppo con grazia 5分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Finale: Allegro non troppo - Allegro molto 1130秒 No Image

作品解説

執筆者: PTNA編集部

1833年クララがわずか14歳少女であった時に作曲され協奏曲。この協奏曲は、それまで相互に関連性の薄い小品集ばかりを作曲していたことを考えると、クララにとって大きな成長といえるだろう。これはクララオーケストラ作品唯一現存する作品である。
 当初ヴェーバーシュポーアの例に倣って協奏楽章、すなわちピアノ管弦楽のための単一楽章作品として構想されていた。そしてそれを、ローベルト共同作り上げようとしていた。1833年11月22日クララ日記にこう記している。「私は協奏曲完成したシューマンは今、私が演奏会弾けるように、それをオーケストレーションようとしている。」また残されているスコア最初のページに、ローベルトの字で「クララによる協奏楽章、ぼくの管弦楽編曲と書かれている。しかしクララの中で、この頃には協奏曲にしようという考えまとまっていたようで、1834年2月24日ローベルトオーケストレーション終えクララ渡した時、彼女はそれを「フィナーレ」と日記記した1834年にこの協奏楽章初演され、他の楽章完成するまで何度単独でこの「フィナーレ」のみを演奏し成功収めた。そして全楽章1835年メンデルスゾーン指揮と、もちろんクララ自身ソロ初演された。
 2つ速い楽章1つゆっくりとした楽章という、このジャンル伝統的な構成。これを全楽章アタッカでつなぐという形式は、メンデルスゾーント短調協奏曲作品25)の影響だと思われる第2楽章明らかだが、全体通してピアノ・ソロの優位効果的であるが、これは19世紀前半協奏曲にはよく見られる特徴である。なお、この時代協奏曲よくあるように、この作品ピアノ五重奏ピアノ・ソナタ用としても出版され作品普及貢献した
 第1楽章
自由なソナタ形式。まずオーケストラが、そしてピアノ・ソロが主要テーマ奏する慣習的な方法用いている。テーマピアノに移ると、そこからはピアノ音楽リードしオーケストラは主にピアノ支える。変イ長調転調した展開部は、ピアノ・ソロが主要テーマ変奏する。そして両手オクターヴ一気下行したのち、短縮され再現部へ。主調ではなく属調で、オーケストラによって進められるピアノによるアダージョの1小節が、ロマンスへの懸け橋となる。
 第2楽章
上品で優しさにあふれるロマンス冒頭の上行音形は、第1楽章との結びつき示している。3部形式からなるが、はじめの2部分は叙情的にピアノのみで奏される。そしてオーケストラではなく独奏チェロ旋律引き継がれピアノ二重奏演じる。これはシューマンピアノ協奏曲ブラームスピアノ協奏曲での有名なチェロ声部への刺激となったのかもしれない
 第3楽章
ロンド形式ピアノがfで奏し始めロンド主題何度も現れる356小節と第1・2楽章合わせた長さよりも長く規模内容ともに充実した楽章締めくくりにふさわしいだけでなく、単独演奏されたことも納得できる
それまでよりもオーケストラ重要性増しオーケストラ音色操作、そしてピアノとの対話が光る。先ほど述べたように、ローベルトによるオーケストレーションだが、しかし彼の手が加わっているからといってクララにとってこの作品重要性減少することはないはずだ。またローベルト初期オーケストラ書法を知るうえでも貴重なとなっている。


シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Konzert für Klavier und Orchester a-Moll Op.54作曲年: 1841,'45年  出版年1846年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1600 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Intermezzo5分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro vivace1130秒 No Image

作品解説

執筆者: PTNA編集部

唯一完成されピアノ協奏曲それまでたくさんのピアノ独奏曲歌曲書きつづけたシューマンであったが、1838年には自ら「ピアノは私にとってあまりに窮屈になってきた」と語り前後にも4つの「交響曲」をはじめ数々オーケストラ作品残した。さてこの曲は第1楽章1841年、第2、3楽章1845年作曲だが、ロマン派の他の多く協奏曲ピアノあくまでもきらびやかなヴィルトーゾ性を追及させることを最優先しているのとは少々異なり時にはピアノオーケストラ伴奏受け持った一つメロディーをかけあったりと、ピアノ多分にオーケストラ楽器一つとして扱っているところに、後にたくさん残した素晴らし室内楽曲予兆感じられる
第1楽章:短いオーケストラによるドミナント投げかけにピアノ連続する下降和音答え極めてドラマティックに幕をあける。第1主題はまずオーボエによって一度きいたら忘れられないメランコリックテーマ奏でられ、すぐにピアノによって模倣されるそのあとメロディーは再びオーケストラ移り長い駆け引きの後第1主題発展させた第2主題現れる。ここでもはじめピアノ管楽器によるメロディー伴奏を受け持つが、このアルペジオによる伴奏形が実はかなりの超絶技巧である。展開部ではテンポ標示が「Andante」に変わり思いがけない変イ長調で再び第1主題モティーフ現れるその後は突然冒頭下降音型がオーケストラとの掛け合い最高潮まで盛り上がったところで第2主題発展型に続き落ち着いたところで再現部迎える。もともとこの楽章作曲され時期的に構成的にも独立した楽曲として構想されたと思われる
第2楽章Intermezzo 「間奏曲」という題にふさわしい短い楽章である。軽く愛らしい主題ピアノオーケストラ掛け合い進み中間部一転してチェロによる朗々としたメロディーピアノ伴奏し間合い的にピアノによるカデンツ挿入される第1楽章モティーフの後はそのまま第3楽章突入する
第3楽章打って変わってイ長調明るホルン五度テーマがここではピアノによって奏されオーケストラ伴奏する
途中でピアノが本来の三拍子オケヘミオラ掛け合いアルペジオ主体とした軽いピアノソロに続くが、これがまたくせもの軽さ和声進行をはっきりきかせるのは至難の技である。コーダサブドミナント余韻を残すように始まり最後華々しく分散オクターブで終わる。 


パデレフスキ:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
パデレフスキ:ピアノ協奏曲 イ短調Klavierkonzert Op.17作曲年1888年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1630秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Romanza andante 8分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro molto vivace 9分30秒 No Image

フンメル:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
フンメル:ピアノ協奏曲 イ短調Konzert für Klavier und Orchester  Op.85作曲年1816頃年  出版年: c1821年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato 1530秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Larghetto4分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Rondo: Allegro moderato 1030秒 No Image

グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調Piano Konsert Op.16作曲年1868年  出版年1872年  初版出版地/出版社ライプツィヒ 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro molto moderato 1200 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro moderato molto e marcato - Quasi presto - Andante maestoso 9分30秒 No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 齊藤 紀子

 グリーグ作品においてのみならず古今ピアノ協奏曲中でも重要な位置占める「名曲」。親友エドムント・ノイペルト捧げられており、完成翌年、ノイペルトによって初演された。
 フランツ・リスト本作品を初見弾いて絶賛したというエピソード伝わっており、今日一般的に使用される版は、このときのリストアドヴァイス反映したものとされている。また、シューマンイ短調協奏曲との類似もよく指摘されるレコード商品としては、この2曲が組み合わされることが多い。
 
 第1楽章は、イ短調のアレグロ・モルト・モデラート。4分の4拍子書かれているティンパニトレモロ開始し、そのすぐ後にピアノが、オクターヴによるパッセージ繰り広げる。このパッセージからして、既にノルウェー情緒をうかがわせている。そこに続く第1テーマは、オーケストラ軽快メロディー歌唱声に溢れたメロディーから構成されている。そして、それに対比を成す第2テーマは、チェロ提示する
 第2楽章は、第1楽章主調からみて長3度にあたる調の異名同音変ニ長調書かれているアダージョのこの楽章は、8分の3拍子で、3部リート形式の形をとっている。弱音器付けた弦楽器ノルウェー情緒溢れメロディー歌い始う。中間部繊細な音楽経て再現部では、ピアノ前面出て歌いあげるアタッカ次の楽章へと続く。
 第3楽章は、アレグロ・モデラート・モルト・エ・マルカート。第1楽章と同じイ短調書かれ、4分の2拍子自由なロンド・ソナタ形式の形をとっている。マーチによる導入の後、ピアノカデンツァ開始するノルウェー舞曲思わせる第1テーマは、ピアノ提示する。そして、中間部では、フルートとりわけ叙情性溢れた牧歌的なメロディー歌いあげるその後一度クァジ・プレストにテンポ急迫させてから、アンダンテ・マエストーソとなり、堂々とした終曲に至る。

Edvard Grieg “Klavierwerke 2” C. F. Peters 2000


「ピアノ協奏曲 イ短調」の例文・使い方・用例・文例



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