小倉 朗:〔ピアノ協奏曲イ短調〕
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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小倉 朗:〔ピアノ協奏曲イ短調〕 | Piano concerto | 作曲年: 1968年 |
ピアノ協奏曲イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヴァイスマン:ピアノ協奏曲 イ短調 | Konzert für Klavier und Orchester Op.138 | 作曲年: 1941-42年 |
スタマティ:ピアノ協奏曲 イ短調 | Concerto pour piano et orchestre en la mineur Op.2 |
チェルニー(ツェルニー):ピアノ協奏曲 イ短調
レスピーギ:ピアノ協奏曲 イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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レスピーギ:ピアノ協奏曲 イ短調 | Concerto for piano and orchestra P 040 | 作曲年: 1902年 |
アルベニス:ピアノ協奏曲 イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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アルベニス:ピアノ協奏曲 イ短調 | Concerto pour piano et orchestre Op.78 |
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 イ短調 | Konzert für Klavier und Streichorchester a-Moll O 2 | 作曲年: 1821-22年 出版年: 1997年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
シューマン, クララ:ピアノ協奏曲 イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューマン, クララ:ピアノ協奏曲 イ短調 | Konzert für Klavier und Orchester Op.7 | 作曲年: 1833/36年 出版年: 1836年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro maestoso | 7分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Romanze: Andante non troppo con grazia | 5分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Finale: Allegro non troppo - Allegro molto | 11分30秒 | No Image |
作品解説
1833年、クララがわずか14歳の少女であった時に作曲された協奏曲。この協奏曲は、それまで相互に関連性の薄い小品集ばかりを作曲していたことを考えると、クララにとって大きな成長といえるだろう。これはクララのオーケストラ作品で唯一現存する作品である。
当初ヴェーバーやシュポーアの例に倣って協奏楽章、すなわちピアノと管弦楽のための単一楽章作品として構想されていた。そしてそれを、ローベルトと共同で作り上げようとしていた。1833年11月22日、クララは日記にこう記している。「私は協奏曲を完成した。シューマンは今、私が演奏会で弾けるように、それをオーケストレーションしようとしている。」また残されているスコアの最初のページに、ローベルトの字で「クララによる協奏楽章、ぼくの管弦楽編曲」と書かれている。しかしクララの中で、この頃には協奏曲にしようという考えがまとまっていたようで、1834年2月24日にローベルトがオーケストレーションを終えクララに渡した時、彼女はそれを「フィナーレ」と日記に記した。1834年にこの協奏楽章が初演され、他の楽章が完成するまで何度か単独でこの「フィナーレ」のみを演奏し成功を収めた。そして全楽章は1835年にメンデルスゾーンの指揮と、もちろんクララ自身のソロで初演された。
2つの速い楽章と1つのゆっくりとした楽章という、このジャンルの伝統的な構成。これを全楽章アタッカでつなぐという形式は、メンデルスゾーンのト短調の協奏曲(作品25)の影響だと思われる。第2楽章は明らかだが、全体を通してピアノ・ソロの優位が効果的であるが、これは19世紀前半の協奏曲にはよく見られる特徴である。なお、この時代の協奏曲によくあるように、この作品もピアノ五重奏やピアノ・ソナタ用としても出版され、作品の普及に貢献した。
第1楽章
自由なソナタ形式。まずオーケストラが、そしてピアノ・ソロが主要テーマを奏する、慣習的な方法を用いている。テーマがピアノに移ると、そこからはピアノが音楽をリードし、オーケストラは主にピアノを支える。変イ長調に転調した展開部は、ピアノ・ソロが主要テーマを変奏する。そして両手のオクターヴで一気に下行したのち、短縮された再現部へ。主調ではなく属調で、オーケストラによって進められる。ピアノによるアダージョの1小節が、ロマンスへの懸け橋となる。
第2楽章
上品で優しさにあふれるロマンス。冒頭の上行音形は、第1楽章との結びつきを示している。3部形式からなるが、はじめの2部分は叙情的にピアノのみで奏される。そしてオーケストラではなく、独奏チェロに旋律が引き継がれピアノと二重奏を演じる。これはシューマンのピアノ協奏曲やブラームスのピアノ協奏曲での有名なチェロ声部への刺激となったのかもしれない。
第3楽章
ロンド形式。ピアノがfで奏し始めるロンド主題が何度も現れる。356小節と第1・2楽章を合わせた長さよりも長く、規模・内容ともに充実した楽章。締めくくりにふさわしいだけでなく、単独で演奏されたことも納得できる。
それまでよりもオーケストラの重要性が増し、オーケストラの音色の操作、そしてピアノとの対話が光る。先ほども述べたように、ローベルトによるオーケストレーションだが、しかし彼の手が加わっているからといって、クララにとってこの作品の重要性が減少することはないはずだ。またローベルトの初期のオーケストラ書法を知るうえでも貴重な例となっている。
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 | Konzert für Klavier und Orchester a-Moll Op.54 | 作曲年: 1841,'45年 出版年: 1846年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro | 16分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Intermezzo | 5分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Allegro vivace | 11分30秒 | No Image |
作品解説
唯一完成されたピアノ協奏曲。それまでたくさんのピアノ独奏曲や歌曲を書きつづけたシューマンであったが、1838年には自ら「ピアノは私にとってあまりに窮屈になってきた」と語り、前後にも4つの「交響曲」をはじめ数々のオーケストラ作品を残した。さてこの曲は第1楽章が1841年、第2、3楽章が1845年の作曲だが、ロマン派の他の多くの協奏曲がピアノにあくまでもきらびやかなヴィルトーゾ性を追及させることを最優先しているのとは少々異なり、時にはピアノがオーケストラの伴奏を受け持ったり一つのメロディーをかけあったりと、ピアノを多分にオーケストラ楽器の一つとして扱っているところに、後にたくさん残した素晴らしい室内楽曲の予兆を感じられる。
第1楽章:短いオーケストラによるドミナントの投げかけにピアノが連続する下降和音で答え、極めてドラマティックに幕をあける。第1主題はまずオーボエによって一度きいたら忘れられないメランコリックなテーマが奏でられ、すぐにピアノによって模倣される。そのあとメロディーは再びオーケストラに移り、長い駆け引きの後第1主題を発展させた第2主題が現れる。ここでもはじめピアノは管楽器によるメロディーの伴奏を受け持つが、このアルペジオによる伴奏形が実はかなりの超絶技巧である。展開部ではテンポ標示が「Andante」に変わり、思いがけない変イ長調で再び第1主題のモティーフが現れる。その後は突然冒頭の下降音型がオーケストラとの掛け合いで最高潮まで盛り上がったところで第2主題の発展型に続き、落ち着いたところで再現部を迎える。もともとこの楽章は作曲された時期的にも構成的にも独立した楽曲として構想されたと思われる。
第2楽章:Intermezzo 「間奏曲」という題にふさわしい短い楽章である。軽く愛らしい主題がピアノとオーケストラの掛け合いで進み、中間部は一転してチェロによる朗々としたメロディーをピアノが伴奏し、間合い的にピアノによるカデンツが挿入される。第1楽章のモティーフの後はそのまま第3楽章に突入する。
第3楽章:打って変わってイ長調の明るいホルン五度のテーマがここではピアノによって奏され、オーケストラが伴奏する。
途中でピアノが本来の三拍子、オケがヘミオラで掛け合いアルペジオを主体とした軽いピアノソロに続くが、これがまたくせもので軽さと和声進行をはっきりきかせるのは至難の技である。コーダはサブドミナントで余韻を残すように始まり、最後は華々しく分散オクターブで終わる。
パデレフスキ:ピアノ協奏曲 イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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パデレフスキ:ピアノ協奏曲 イ短調 | Klavierkonzert Op.17 | 作曲年: 1888年 |
フンメル:ピアノ協奏曲 イ短調
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 | Piano Konsert Op.16 | 作曲年: 1868年 出版年: 1872年 初版出版地/出版社: ライプツィヒ |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro molto moderato | 12分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Adagio | 6分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Allegro moderato molto e marcato - Quasi presto - Andante maestoso | 9分30秒 | No Image |
作品解説
グリーグの作品においてのみならず、古今のピアノ協奏曲の中でも重要な位置を占める「名曲」。親友のエドムント・ノイペルトに捧げられており、完成の翌年、ノイペルトによって初演された。
フランツ・リストが本作品を初見で弾いて絶賛したというエピソードが伝わっており、今日一般的に使用される版は、このときのリストのアドヴァイスを反映したものとされている。また、シューマンのイ短調協奏曲との類似もよく指摘される。レコード商品としては、この2曲が組み合わされることが多い。
第1楽章は、イ短調のアレグロ・モルト・モデラート。4分の4拍子で書かれている。ティンパニのトレモロで開始し、そのすぐ後にピアノが、オクターヴによるパッセージを繰り広げる。このパッセージからして、既にノルウェーの情緒をうかがわせている。そこに続く第1テーマは、オーケストラの軽快なメロディーと歌唱声に溢れたメロディーから構成されている。そして、それに対比を成す第2テーマは、チェロが提示する。
第2楽章は、第1楽章の主調からみて長3度にあたる調の異名同音の変ニ長調で書かれている。アダージョのこの楽章は、8分の3拍子で、3部リート形式の形をとっている。弱音器を付けた弦楽器がノルウェーの情緒溢れるメロディーを歌い始う。中間部の繊細な音楽を経て、再現部では、ピアノが前面に出て歌いあげる。アタッカで次の楽章へと続く。
第3楽章は、アレグロ・モデラート・モルト・エ・マルカート。第1楽章と同じイ短調で書かれ、4分の2拍子の自由なロンド・ソナタ形式の形をとっている。マーチによる導入の後、ピアノのカデンツァで開始する。ノルウェー舞曲を思わせる第1テーマは、ピアノが提示する。そして、中間部では、フルートがとりわけ叙情性に溢れた牧歌的なメロディーを歌いあげる。その後、一度クァジ・プレストにテンポを急迫させてから、アンダンテ・マエストーソとなり、堂々とした終曲に至る。
「ピアノ協奏曲 イ短調」の例文・使い方・用例・文例
- ピアノ協奏曲
- その曲はピアノ協奏曲に編集された。
- 6月21日の本選で,上原さんはチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」とラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏した。
- そのとき,彼女は偶然,ラヴェルのピアノ協奏曲を聞き,自分と千秋(玉(たま)木(き)宏(ひろし))が舞台でその曲を一緒に演奏している姿を想像する。
- 千秋は彼女がショパンのピアノ協奏曲を演奏するのを見るためにはるばるプラハまで行く。
- 内田さんはクリーブランド管弦楽団と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏で最優秀器楽ソリスト演奏(オーケストラとの共演)賞を受賞した。
- 浅田選手は,ショートプログラムではショパンのノクターンのうちの1曲,フリーではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に合わせて演技すると述べた。
- フリーについて,浅田選手は「私はラフマニノフのピアノ協奏曲がとても好きです。」と述べた。
- 翌日のフリーでは浅田選手はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に合わせて滑った。
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