小倉 朗
北九州市生まれ。生後間もなく小倉家の養子となり、東京・鎌倉に暮らす。6歳より姉にピアノの手ほどき受けるとともに、音楽好きの叔父の影響から洋楽に親しむようになる。その後、深井史郎や池内友次郎に師事し、フランス流の楽典や和声を学ぶものの、ローゼンシュトックにベートーヴェン交響曲の指揮法を学ぶうちに、ドイツ古典音楽に傾倒。徹底した古典主義ぶりから、“オグラームス”とさえ呼ばれる。しかしその後古典一辺倒に行き詰まりを感じ、それまでの作品のほとんどを破棄。戦後は、NHKの契約作曲家として多くの放送作品を手がける傍ら、バルトークの音楽に糸口を見出し、日本民謡やわらべうたを用いて新境地を開く。颯爽とした躍動感あふれるリズムは、小倉音楽の魅力。音楽作品のみならず、鋭い批判精神を持つ評論やエッセイ、絵画等を通し、多方面にその才能を発揮した。74歳にて他界。著書に『現代音楽を語る』、『日本の耳』等。
小倉朗
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小倉 朗(おぐら ろう、1916年1月19日 - 1990年8月26日)は、日本の作曲家[1]。本名:小倉晋(すすむ) 、旧姓は小林[1]。
- ^ a b c d e f g 『日本の作曲家:近現代音楽人名事典』日外アソシエーツ、2008年、165-166頁。ISBN 978-4-8169-2119-3。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 『小倉朗音楽活動年譜 (『新交響楽団第79、80回演奏会:小倉朗交響作品展』プログラム所収)』新交響楽団、1978年4月1日、66-76頁。
- ^ 『北風と太陽 : 自伝』新潮社、1974年、11頁 。
- ^ 『北風と太陽 : 自伝』新潮社、87頁。
- ^ 『北風と太陽 : 自伝』新潮社、98-99頁。
- ^ 『北風と太陽 : 自伝』新潮社、102頁。
- ^ 『北風と太陽 : 自伝』新潮社、102-103頁。
- ^ 服部正 『広場で楽隊を鳴らそう』平凡社, 1958年, p112
- ^ 『戦前の作曲家たち : ドキュメンタリー新興作曲家連盟』国立音楽大学附属図書館、1999年、364頁 。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『プロフィール27 : 作曲家群像 : 新興作曲家聯盟の人々』日本近代音楽財団日本近代音楽館、1999年10月、9-10頁 。
- ^ a b c d e f g h i j k 新交響楽団第79、80回演奏会プログラム、1978
- ^ 『北風と太陽』新潮社、173-174頁。
- ^ 『北風と太陽』新潮社、162-185頁。
- ^ 『北風と太陽』新潮社、234-235頁。
- ^ “昭和31年度(第11回)芸術祭賞一覧”. 文化庁. 2024年2月20日閲覧。
- ^ a b c 日本音楽舞踊会議・日本の作曲ゼミナール1975-1978 編『作曲家との対話』新日本出版社、1982年8月、187-189頁 。
- ^ “連続ドラマ 「事件記者」(第一話) ―札束と拳銃―(前編)”. NHK. 2024年2月20日閲覧。
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- ^ 『作曲家との対話』新日本出版社、329頁。
- ^ “管弦楽のための舞踊組曲[オンデマンド版]”. 音楽之友社. 2024年2月19日閲覧。
- ^ “チェロ協奏曲 (日本交響楽振興財団委嘱作品シリーズ ; 1) | NDLサーチ | 国立国会図書館”. 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ). 2024年2月19日閲覧。
- ^ 小倉, 朗『Sonatine for piano』Kawai Gakufu、1965年 。
- ^ “「遠き笛の叙情」の商品検索結果一覧:全音オンラインショップ”. shop.zen-on.co.jp. 2024年2月19日閲覧。
- ^ 小倉, 朗『小倉朗歌曲集』Zen-On Music Co.、1973年 。
- ^ 金沢高等学校. “校歌・校章”. 金沢高等学校. 2024年2月20日閲覧。
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年2月19日閲覧。
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年2月19日閲覧。
「小倉 朗」の例文・使い方・用例・文例
- 彼の名前は小倉知之です。
- 小倉氏の功によるところ大である
- 小倉羹という練羊羹
- 小倉汁粉という,あんの入った汁粉
- 小倉百人一首という,百人の歌人による百首の和歌
- 絹小倉という織り物
- 小倉織という織物
- 毎年1月に滋賀県の近(おう)江(み)神宮で年間最大のかるた大会である小倉百人一首かるた大会が開催されます。
- 感情を込めて詩を朗読する
- 教会の礼式に則って聖書朗読がされる
- 3月の終わりに彼はクラスの式辞朗読者に選ばれた。
- 上記の草案に従って修正された主張を私たちは朗唱します。
- 新聞界が印刷文字を大きくしようとする最近の傾向はお年寄りや視力に問題のある人には朗報だ。
- 私はあなたからの朗報をお待ちしております。
- 私たちはその本を朗読し、そして翻訳します。
- 彼は朗らかな人です。
- 彼女は朗読が趣味だ。
- けい子と一朗が納得ずくで別れた。
- 彼らからの朗報を待っているところだ。
- 彼は明朗快活な青年だ。
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