木下夕爾とは?

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木下夕爾

木下夕爾の俳句

あくびしていでし泪や啄木忌
かたつむり日月遠くねむるなり
この丘のつくしをさなききつね雨
こほろぎやいつもの午後のいつもの椅子
たべのこすパセリのあをき祭りかな
つくねんと木馬よ春の星ともり
てのひらにうけて全き熟柿かな
とけてゐるアイスクリーム秋の蟬
とぢし眼のうらにも山のねむりけり
にせものときまりし壺の夜長かな
ふりいでし雨の水輪よ休暇果つ
ふりむいてまだ海見ゆる展墓かな
児の本にふえし漢字や麦の秋
兜虫漆黒の夜を率てきたる
冬の坂のぼりつくして何もなし
噴水にひろごりやまず鰯雲
地球儀のあをきひかりの五月来ぬ
地球儀のうしろの夜の秋の闇
家々や菜の花いろの燈をともし
寒林に日も吊されてゐたりしよ
少年に帯もどかしや蚊喰鳥
春昼のすぐに鳴りやむオルゴール
春暁の大時計鳴りをはりたる
枯野ゆくわがこころには蒼き沼
梟や机の下も風棲める
水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹
泉のごとくよき詩をわれに湧かしめよ
海の音にひまはり黒き瞳をひらく
海鳴りのはるけき芒折りにけり
炎天や昆虫としてただあゆむ
秋天や最も高き樹が愁ふ
稲妻や夜も語りゐる葦と沼
花冷の包丁獣脂もて曇る
花蕎麦に雲多き日のつづきけり
遠雷やはづしてひかる耳かざり
鮟鱇に似て口ひらく無為の日々
 

木下夕爾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/07 15:35 UTC 版)

木下 夕爾(きのした ゆうじ、1914年10月27日 - 1965年8月4日)は、日本詩人俳人。本名・優二。広島県福山市御幸町に生まれる。広島県立府中中学(現・広島県立府中高等学校)を卒業後、1933年にいったんは第一早稲田高等学院文科(仏文科)に入学するが、家業を継ぐために転学。1938年に名古屋薬学専門学校(現・名古屋市立大学)を卒業し、広島で実家の薬局を営む。以後終生郷里を離れなかった。この間堀口大学に傾倒し影響を受けており、13歳のときには堀口の詩誌「若草」で特選を取っている。1940年、第一詩集『田舎の食卓』を刊行、第6回文芸汎論賞を受賞。1949年に詩誌「木靴」を創刊・主宰。以後の詩集に『生まれた家』(1940年)『笛を吹くひと』(1958年)など。日本詩人クラブ、日本現代詩人会に所属。


  1. ^ 鎌倉佐弓 「木下夕爾」『現代俳句ハンドブック』 36頁。
  2. ^ 成瀬櫻桃子 「木下夕爾再考」 『木下夕爾句集』 74頁-80頁。
  3. ^ 岩井寛『作家の臨終・墓碑事典』(東京堂出版、1997年)122頁


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