ソフトボール
作者ヨシイドク,ヨシイミツ
収載図書ねむりばこ
出版社新風舎
刊行年月2004.7
ソフトボール
歴史と沿革
ソフトボールは野球を基に考案されましたが、野球場よりも小さめの競技場、大きくて柔らかいボールの使用など独自のルールがあります。野球が盛んだったアメリカで19世紀末、冬季の練習用に考案されました。当時はインドア・ベースボールなどと呼ばれていましたが、1926年にコロラド州アマチュア・ソフトボール協会が設立されたのを機にソフトボールという名称が広がったようです。1934年には統一ルールもつくられ、以来、安全性も高く、年齢や性別に関わらずプレーしやすいソフトボールは世界的に普及していきます。
1951年には国際ソフトボール連盟(ISF)が設立され、1965年に第1回世界女子選手権大会が、翌66年には第1回世界男子選手権大会が開催されています。オリンピックには1996年のアトランタ大会から女子の正式種目となりました。2008年の北京大会を最後に除外され、現在は、正式種目への復帰を目指し、PR活動などが行われています。
● 日本におけるソフトボールの歴史
日本にソフトボールが伝わったのは1921年(大正10年)、アメリカ留学から帰国した東京高等師範学校の大谷武一教授が学校体操科の遊戯として紹介したことといわれています。1927年(昭和2年)には正式に学校体育の種目に採用され、1946年(昭和21年)には大阪府下の12校の女子チームによって日本初の大会が開催されました。
1949年(昭和24年)には日本ソフトボール協会(JSA)が日本軟式野球連盟から分離独立する形で設立され、さらに第1回全日本女子選手権大会も開催されました。JSAが主催する「日本ソフトボールリーグ」は女子が1968年、男子が1972年にスタートしています。
国際的には1951年、ISFに加盟以降、女子代表が世界選手権などに出場するようになります。オリンピックの正式種目となった1996年アトランタ大会に出場して4位入賞、その後は2000年シドニー大会で銀メダル、2004年アテネ大会で銅メダル、2008年北京大会では念願の金メダルを獲得しています。また、男子代表も2000年の第10回世界男子選手権で準優勝するなど、男女とも世界のトップレベルを誇っています。
競技方法・ルール
野球に類似した競技方法で、2つのチームが攻撃と守備に分かれ、規定回数内(正式試合では7回)で攻守交替しながら得点を競います。投手が速いボールを投げることが認められているファストピッチゲームと、適度に遅いボールを投げるように定められているスローピッチゲームの2種類があり、ルールも少し異なります。
● ダブルベース
ソフトボール独自のルールのひとつで、一塁にダブルベースを置いてプレーします。野球よりも塁間 (18.29m)が短いソフトボールでは一塁でのクロスプレーが多く、打者走者と野手との接触によるケガ発生のリスクが高いことから、考案されました。1987年のISFルール委員会で提案、可決され、1994年の世界女子ソフトボール選手権大会から使用され、1997年からJSAルールにも採用されています。
ベースの大きさは38.1cmX76.2cmで、白色のベースをフェア地域に、オレンジ色のベースをファウル地域に固定して使います。基本的には白色ベースを使いますが、内野ゴロなどでクロスプレーが予想される場合は原則として、打者走者はオレンジ色のベースを走り抜け、守備側は白色ベースを使うことでクロスプレーを回避します。
● タイブレーカー
ソフトボールの正式試合において規定の7回終了時点で同点の場合、勝敗を早く決定するため8回表から採用されるルールです。7回最後に打撃を完了した選手を二塁走者とし、次打者が打席に入り、無死二塁の状況からゲームをスタートします。8回裏も同様に行い、勝負が決するまで同じ方式を続けます。ISFが初めてこのルールを採用した1987年では延長10回からの採用でしたが、2002年のルール改正で8回からとなりました。JSAルールもISFに準じています。
競技場・用具など
● 競技場
ソフトボールでは本塁から外野フェンスまでの距離は一定が基本です。距離の規定はISFルールでは2002年の改正以降、女子220フィート(67.06m)以上、男子250フィート(76.20m)以上となっています。ただし、JSAでは、既存施設の問題などがあり、女子200フィート(60.96m)以上、男子225フィート(68.58m)以上のまま、改正を留保しています。
投手・捕手(投手板から本塁まで)の距離は2002年のISFルール改正以降、女子43フィート(13.11m)以上、男子46フィート(14.02m)に規定されています。また、投手板として半径8フィート(2.44m)のピッチャーズサークルがあり、マウンドはなく平坦です。
● ボール
大きさ(円周)は30.2cm~30.8cm(12インチ)。色はISF主催大会では2002年から、黄色に赤ステッチ(革の部分が黄色で縫い目の部分が赤色)のイエローボールが使用されています。JSAでも、2002年の日本女子ソフトボールリーグ1部でイエローボールが使用されて以降、イエローボールを使用する大会が増えています。
● バット
長さは86.4cm (34インチ)以内、重さは1077g (38オンス)以内、太い部分の直径は5.7cm。材質は金属が主流ですが、他に木、竹、カーボン、合金、セラミックなど各種あります。
ソフトボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/10 05:50 UTC 版)
ソフトボール(英: Softball)は、野球と似た球技。野球から派生したスポーツであるが、野球とは投球方法、競技場の規定、使用球、ルールなどが大きく異なっており、野球と比較して狭い土地でも行うことができる。野球が盛んなアメリカや日本などをはじめとする国々で女性を中心に行われている。国際競技連盟は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)、かつては国際ソフトボール連盟(ISF)。日本では塁球(るいきゅう)とも呼ばれる。
- 1 ソフトボールとは
- 2 ソフトボールの概要
ソフトボール
「 ソフトボール」の例文・使い方・用例・文例
- スローピッチソフトボールをしたことがありますか。
- あなたはソフトボールをやったことがあるよね。
- 私は中学生のとき、ソフトボール部に所属していました。
- 今日はソフトボールの大会があった。
- メハリズシは、ソフトボールぐらいの大きさです。メハリズシは、大きくにぎったご飯を高菜の葉でくるむ。
- 私はソフトボールの一部リーグを見に行きました。
- 私はソフトボール大会に出場した。
- 私達はソフトボールとサッカーをした。
- 私はこのチームでソフトボールが出来て良かったです。
- ソフトボールはとても楽しかったです。
- 私はソフトボール部でした。
- ソフトボールは競技人口も多く、広い世代によって楽しまれています。
- ソフトボール部に入部しています。
- ソフトボール部でした。
- もし晴れたら私たちはソフトボールをします。
- もし晴れたら私たちは外でソフトボールをします。
- 私はソフトボール部に所属しています。
- 私は今日は弟のソフトボールの試合に行った。
- 私は今日は朝からソフトボールの練習をしていました。
- 私は今日ソフトボールの練習に参加しました。
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