キアリスの人々
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小野明美(おの あけみ) → 岩佐明美(いわさ あけみ) 演 - 谷村美月(幼少期:坪内花菜) 坂東家の女中・マツの娘。すみれより1歳年上。店の開店直後より主にベビー相談担当で、昭和24年にはアメリカ企業との商談時の通訳担当を兼任。昭和34年の時点ではキアリスの取締役、昭和44年の時点で育児相談部長に就任している。昭和50年すみれ達と共に一旦退職するも、お直し部発足に伴い復職。 貧しい母子家庭で育ち、幼い頃よりすみれと自身との置かれる境遇の差に複雑な思いを抱くと共に、無意識ながらも自身を傷つける言動をする彼女を嫌悪する。 1942年(昭和17年)の時点では、看護学校を卒業している。1944年(昭和19年)の時点では、ベビーナースとして神戸に駐留する外国人宅に出向し育児指導をしている。 終戦後、看護師として病院勤務中に、すみれから西洋式おむつの作り方を教えて欲しいと乞われて当初は断るが、母娘で生きるために考えが変わったことを聞いて手助けし(すみれからお礼に布製の写真入れをもらう)、やがてすみれの子供服店起業にも協力に乗り出す。当初は看護師と店員を掛け持ちするが、復員者を採用するための人員整理で病院を解雇された後は、あさや2階に住居を間借りする形で移住し、子供服店の勤務に専念する。 足立から想いを寄せられ、2度求婚されるが、1度目は年の差を理由に相手にせず、2度目は家族を失うことへの恐れから独身を貫く決意を理由に断る。昭和50年、栄輔からの提案で、彼と同棲を始めるが、最終回を前に正式に入籍する。 坂野惇子が出産時に世話になったベビーナースであり、ファミリアのコンサルタントを務めた大ヶ瀬久子がモデル。 多田良子(ただ りょうこ) → 小澤良子(おざわ りょうこ) 演 - 百田夏菜子 すみれの女学校時代の同級生。店では主に型紙製造担当。昭和34年の時点ではキアリス製作所長、昭和44年の時点ではデザイン部責任者に就任している。昭和50年すみれ達と共に一旦退職するも、お直し部発足に伴い復職。 1942年(昭和17年)に潔に一目惚れするが片思いで終わる。その後、親が勧める勝二との縁談を受け入れ、すみれの結婚時に夫婦円満な様子を語る。 終戦後、夫から贈られた腕時計を売るなどして糊口を凌ぎながら息子・龍一と神戸市内のバラックで夫の帰還を待つ中、すみれと再会。すみれの子供服店起業の誘いを当初は断るが、エイミーからの依頼のベビードレス作りに協力したことや、君枝が起業に参加したことで考えが変わり、仲間に加わる。開店早々、明美から接客態度を苦言されて対立し、更に店番中に客を立腹させたことで気落ちして、夫から反対されたと嘘をつき店を辞めるが、仲間で開店に向けて準備した気持ちを思い出し店に戻る。 坂野惇子と同じくファミリアの創業者で、バンドー化学創業者の榎並充造の次女・田村枝津子がモデル。 田坂君枝(たさか きみえ) → 村田君枝(むらた きみえ) 演 - 土村芳 すみれの女学校時代の同級生。店では主にデザイン担当。昭和34年の時点の肩書きはキアリスのデザイナー。昭和44年の時点ではデザイン部責任者に就任している。昭和50年すみれ達と共に一旦退職するも、お直し部発足に伴い復職。 すみれの結婚時、縁談を受け入れたことを示唆する。 幼い頃から病弱で長くは生きられないことを宣告されていた。終戦後は、婚家の邸宅が米軍に接収されて、元の使用人小屋に姑・息子とともに移住し夫の帰還を待つ。すみれ・良子と再会した時には、戦時中の心労で体調を崩し病臥していた。すみれの子供服店起業の誘いを、成功の現実性の無さなどから断るが、エイミーからの依頼のベビードレス作りに協力したことで病弱の不安や日本の敗北で終わった終戦で気落ちしていた自身を変える可能性を感じ、参加する。しかし、開店早々、無理が祟って入院したことで家族に反対されて店を去るが、すみれと明美の説得で夫に認められ、勤務時間や日数を短縮した上で仕事に戻る。夫の昭一や息子の健太郎へ干渉する義母の琴子に悩まされるが、健太郎が思春期を迎える頃には、琴子によく似た過保護の母親になり、健太郎を悩ますことになる。 坂野惇子と同じくファミリアの創業者で、日本綿花常務の中井栄三郎の三女・村井ミヨ子と同じく「臍の緒が首に巻きついた仮死状態の未熟児で誕生、以来病弱な体質」とのエピソードを持っている。 足立武(あだち たけし) 演 - 中島広稀 「キアリス」の従業員。昭和34年にキアリスの部長、昭和44年の時点(36歳)で開発宣伝部部長、昭和48年に取締役に就任。昭和50年に紀夫から社長職を引き継ぎ3代目社長に就任。昭和59年に社長職を村田健太郎に譲り退職する。 坂東営業部が取引する大分県中津市のメリヤス工場の三男坊であったが、父の死後に長姉の夫が家と工場を継いだため、家を出る。昭和23年頃、潔の紹介でキアリスに採用。店に住み込み、店内の掃除や龍一の面倒を見るなどの雑用を行う。 キアリスが大急百貨店で限定10日間委託販売を終えた直後、明美に求婚するが、けんもほろろにあしらわれる。 昭和37年に明美に再び求婚するが、独身を貫く明美の信念を聞いて諦め、縁談で知り合ったたみ子との結婚を決める。 西城一朗(さいじょう いちろう) 演 - 永瀬匡 「キアリス」社員。昭和34年の24歳時、4年間勤めたメーカーで能力を活かせないことに気づき、キアリスに転職する。快活な性格で、紀夫の営業活動に率先し付いていく一方で、すみれたちの私語の多さや衝動的な働きぶりを苦々しく思っている。酒癖が悪く、酔うと毒舌になる。 キアリスの社風に合わず、入社後程なく退職後、昭和45年の時点ではKADOSHOに就職し、古門の側近を務める。 中西直政(なかにし なおまさ) 演 - 森優作 「キアリス」社員。昭和34年、家業の酒屋の閉店が決まりキアリスに転職する。同期の西城とは対照的に、おとなしくおだかやな性格だが、洞察や企画力に優れ、ギフトセットを作る企画を提案し採用される。昭和44年の時点(32歳)で人事部長に就任している。昭和59年に取締役に就任。後に佐藤久美子と職場結婚。 寺田明日香 演 - 大西礼芳 開発宣伝部。さくらと大学は違うが同じ研究会の先輩。昭和44年4月時点で26歳。当初は、経営陣の身内が入社したことで、さくらに対して複雑な思いを抱き、健太郎に対しては快く思わない態度を示す。 佐藤久美子 → 中西久美子 演 - 呉城久美 開発宣伝部。昭和44年4月時点で33歳。後に中西と職場結婚。 島野直子 演 - 青山夕夏 開発宣伝部。昭和44年4月時点で23歳。 阿部靖夫 演 - 上川周作 さくら・健太郎と同期入社。枚方大学経済学部卒。
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