オフプロのプレーヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 15:41 UTC 版)
チャンプ テイパーの奴隷プレイヤー。本名「土屋剛」。プロトポロス編の主要人物。 無精ひげの壮年の男性。元はしがない若手サラリーマンで、オンプロでNo.1プレイヤーとなったことから運営に無料で市民待遇でオフプロに誘われ、島にやってきたという来歴を持つ。その後、つね男の裏切りによってビオスを全て失い奴隷に堕ちていた。下記の通り、裏切られやすく、仲間の反感を買いやすい側面もあるが、「四神包囲」や「アンタッチャブルライン」では策を提案し、仲間たちのリーダーのように振る舞うことも多い。元オンプロの一流プレーヤーとしてゲームのシステムや内容に詳しく、後に仲間となった貘を手助けする。 自身を能力がある善人と捉えているが、その実は自分の責任を放棄し、問題が起こっても他人に原因を求める性格。もともと会社を辞め、オンプロにのめり込んだのも、会社での失敗を上司と客先に押し付けたためであった。困った人を見ると助けようとするが、同時に相手の気持ちを考えずに理想論だけを語るために反発されることも少なくなく、失敗すればその人に責任転嫁するため、中途半端な優しさとなっていた。貘からは「本当の根っからの奴隷根性で心理が読めない」と評されるが、その貘との出会いによって自己に向き合い、プロトポロス編を通して成長していく。 プロトポロス編の最序盤において、テイパーの奴隷としてやってきた貘と出会う。直後にヰ近主催で始まった「四神包囲」では貘に翻弄され、最終的には諍いがあったりゅうせいらも含めた奴隷仲間たちで共闘して倒そうとするも、結局完敗し、ヰ近から借りた200ビオスを含めた全額を失う。このため、同様の借金を抱えた仲間たちと共に、ヰ近に闘技場に売られてしまい、オフプロで最下級といわれる闘技場の奴隷(アンタッチャブル)にまで堕ちてしまう。しかし、それも含めて貘の狙いであり、マルコの手助けを受けるなどして「アンタッチャブルライン」で活躍し、貘に利益をもたらす。その後は、貘の積極的な協力者となり、最終的にはレベル80の上級職にまで上り詰める。 同編後半の島の混乱下では梶らと共に逃亡生活を送り、最終的にはりゅうせいやみのるらと共に生還を果たす。現実社会への復帰をうかがわせていたが、乗った船はヒューガー人民共和国行きであった可能性が示唆されている。 りゅうせい テイパーの奴隷プレイヤー。本名「大山のぶ男」。「四神包囲」「アンタッチャブルライン」の参加者。 チャンプの奴隷仲間である線の細い青年。甘やかされて育ったため、ちょっとした叱責を受けると激怒する。奴隷たちの間で行っていた頼母子講において、チャンプの提案でイカサマを行うも、土壇場で彼を裏切り利益を得るなど、仲が悪い。貘の登場によってチャンプと和解し、貘の協力者として行動する。 プロトポロス編の最序盤において貘と出会い、「四神包囲」で戦うこととなる。貘の行動を観察することでゲームの定石にいち早く気づくが、最終的にはすべてを失い、闘技場に売られてしまう。「アンタッチャブルライン」ではチャンプら仲間たちと共闘して結束を高め、貘によって市民職に復帰後も積極的に協力し、最終的にはレベル80の上級職にまで上り詰める。 同編後半の島の混乱下においては、レベル100の特権アカウントを巡る争いにおいてアイデアル側に拉致されてしまう。貘に勝負を飲ませるための人質とされ、目の前でめんまが殺されたり、ラロにインナーを奪われるなどする。このため、最後の戦いではラロの打倒を貘に懇願する。 最終的にはチャンプ、みのると共に現実社会への復帰をうかがわせていたが、乗った船はヒューガー人民共和国行きであった可能性が示唆されている。 みのる テイパーの奴隷プレイヤー。「四神包囲」の参加者。 チャンプやりゅうせいと手を組んでいる奴隷仲間。特にりゅうせいと仲が良く目をかけられている。チャンプやりゅうせいと比べると頭が回らず、愚かな面も目立つが、自分なりの考えで行動し、結果として2人よりも慎重な面もある。 プロトポロス編の最序盤において貘と出会い、「四神包囲」で戦うこととなる。結果として敗北するが、チャンプ、りゅうせいのようにヰ近からの借金を背負うことはなかったため、闘技場送りは免れる。その後はチャンプらと共に貘の協力者として行動する。 同編後半の島の混乱下においては、りゅうせいへの人質として彼らに誘拐される。最終的にはチャンプ、りゅうせいと共に現実社会への復帰をうかがわせていたが、乗った船はヒューガー人民共和国行きであった可能性が示唆されている。 トラボルタ テイパーの奴隷プレイヤー。「四神包囲」「アンタッチャブルライン」の参加者。 テイパーの奴隷仲間たちの中でも最も小柄な男。かつてチャンプにオンプロで助けられたことがあるとして義理堅いところがある。楽観的過ぎて状況を読めない面もあるが、仲間のために身を張れる側面もある。 プロトポロス編の最序盤において貘と出会い、「四神包囲」で戦うこととなる。結果として敗北し、チャンプらと共に闘技場に売られる。「アンタッチャブルライン」では最弱ゆえに仲間の要として守られる役を与えられるが、自身も戦って仲間の勝利に貢献する。最終的に市民に復帰すると島を出る。 パチャンガ、トビ太 テイパーの奴隷プレイヤー。「四神包囲」「アンタッチャブルライン」の参加者。 チャンプやりゅうせいらの仲間の奴隷。「四神包囲」ではりゅうせいらと組むが、最終的に敗北し、闘技場に売られる。最終的にはチャンプらと同様に貘に買い戻される形で市民に復帰する。 同編後半の島の混乱下においては、りゅうせい達と行動を共にしていたが、パチャンガは暴徒に襲われ殺害される。 メンマ テイパーの奴隷プレイヤー。「四神包囲」の参加者。 チャンプやりゅうせいらの仲間の奴隷。「四神包囲」ではチャンプらと組むが、最終的に敗北する。しかし、闘技場送りは免れる。 同編後半の島の混乱下においては、アイデアルに囚われ、りゅうせいへの人質はみのる1人で十分として彼らの目の前で殺害される。 つね男 テイパーのプレイヤー。「アンタッチャブルライン」の参加者。 自分を強者と嘯く悪辣な男。チャンプを卑劣な罠にかけて奴隷に堕とした張本人であり、一切の良心の呵責がない。 「アンタッチャブルライン」において敵方(ハンター方)のプレーヤーとして登場する。チャンプら奴隷たちを舐めてかかるが、強い結束を見せた梶やチャンプ達によって返り討ちにされる。その後、仲間と闘技場から出て森の中を歩いていたところ、伽羅によって違反行為である自国のプレイヤーのPK(プレイヤーキル)をさせられ、服を奪われた挙句にお尋ね者として捕まる。 その後、闘技場においてモンスター役として着ぐるみを着て戦わされている描写がある。 のぶ子 ショウドの上級職プレーヤー。後にショウド国王。 ポニーテールで巨乳の美人。古参プレイヤーでプロトポロスのルールや、現在のショウドについて詳しい。アウトローに襲われたところをハル(創一)に助けられ、以後ハルを護衛として側に置く。助けてくれたハルに対し好意を抱いているが、そのマイペースさに振り回される。1年以上プロトポロスから出ておらず、島を出ても帰る場所もないという。 ショウドのプレーヤーとして島入りしたハルが、貘とラロを共倒れさせるべく、のぶ子を皇帝にしようとする思惑に知らずに乗せられてしまう。ハルの支援の他にも、元来の容姿もあってショウドの他プレーヤーの支持を得てまたたく間にショウド国王となる。 編の後半ではアイデアルの策謀に気づき、島が危険な状態が陥ることを予見したハルによって、梶と島落ちを賭けた八百長の勝負を行い、賭郎が用意した潜水艦で島落ちする。 最終エピソードで再登場し、蘇生するも入院していた創一を担当する看護師となっている。 カメオ テイパーの司祭(上級職)。後に貘の協力者。 禿頭の小柄な中年男。上級職にあり、ゲーム中は司祭として威厳のあるような言動を行うが本性は気弱。 とあるアズラのプレイヤーに色恋の私怨があり、抹殺クエストの依頼を出し、貘がこれを受ける。しかし、貘がクエストを口実にして砦を陥落させたために、安定していた三国の均衡状態が崩れてしまう。自分がその引き金を引いてしまったことに動揺したところを貘に付け入れられ、半ば強制的に彼に協力を強いられるようになる。 編の後半の恐慌状態の島においてはアイデアルと暴徒から暴行を受けりゅうせいの情報を吐いてしまう。その罪悪感から危機に陥っていた貘を救おうとするが、暴徒の撃った銃弾に当たってしまう。生死は不明であり、以降は登場しない。 ネロネロ テイパー国王。「ハンド・チョッパー」戦の相手。 細身の青年。現在のテイパー国王だが、現在の地位に満足しており三国統一には興味がない(統一すると、ブランク期間の後に職位がリセットされるため)。実はマサチューセッツ工科大学に飛び級で入学した経歴を持つ天才であり、スマホアプリ開発会社を設立して数本の大ヒットを出して資産を得ると会社を部下に任せ、プロトポロスで取り巻きと共に生活を送っていた。また、裏社会にも詳しく、賭郎の存在も知っていた。賭郎の事前分析では現在の3人の国王の中で最も手強い人物。 異常な攻略スピードの貘に目を付けて城に招待し、作中に登場する。貘の実力を高く評価した上で上記の目的から王位を持ち回りで担うことを提案するも、今すぐに王になりたい貘とは意見が合わず、玉座と島落ち、さらに賭郎会員権をかけて賭郎勝負を行うこととなる。勝負内容は自分が得意とする「ハンド・チョッパー」に決まり、元来の頭の回転の速さと定石を熟知していることから有利に進めるものの、貘の常識外れな策の前に逆転敗北を喫し、島落ちとなる。
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