オフピッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:09 UTC 版)
担任教諭によれば高校での様子は、コミュニケーション能力が高く輪の中にすっと溶け込めるといい、海外遠征で通学が少ない中でも友達に教えてもらい発表会のダンスを2~3日でマスターしていた。 トップレベルの選手は長期遠征などの都合で通信制に進学することも多いなか、村瀬は自ら全日制の高校に進学をした。冬は北半球、夏は南半球と一年を通した遠征の中で勉強道具は必需品で、友人にノートの写真などを送ってもらい遠征先で通話しながら勉強する努力家でもある。海外帰りのひどい時差ボケの中でも必ず登校しているという。 高校スキー部顧問で担任教諭も務めた安藤聡によれば、第一印象は普通の高校生で、派手なイメージのあるスノーボーダーとは違った、と述べている。また、普段教室にいる村瀬は表舞台に出る時とギャップが凄いといい、よくつまづいて転んだりして『心椛は雪の上じゃないと立っておれんね』とみんなにからかわれるおっちょこちょいな一面もあるという。 友人によれば村瀬の性格は天真爛漫で癒しキャラ。だが競技の時は顔つきががらっと変わるという。学校では一緒にトレーニングしたり、行きたいカフェや古着の話をしたりするなど普通の高校生でもある。歌も上手だといい、優里の「ドライフラワー」や瑛人の「香水」を教室で口ずさんでいることもしばしばあった。友人らは「みんな心椛が大好きだし尊敬している」「自分ももっとがんばらないと、と思わせてくれる存在」と村瀬から刺激をもらっていると語っている。 中学校の卒業式は遠征と重なり欠席。卒業前最後の登校日にはクラスメイトからWe are the worldの合唱をサプライズでプレゼントされ涙ぐんだ。 中学2年生にして世界の頂点に立つも本人は「ただの中2や! って思うようにしています。そう思わないと天狗になっちゃうかも知れないから」と語っている。中学校の学年主任教諭の後藤幸子によれば「勉強や校内活動に対してとても誠実に取り組む子。世界大会で優勝しても自慢することもなく控えめで、人柄の良さが印象的だった」と回想している。 小学生の時から3歳年上の岩渕麗楽を慕っており、子ども時代はいつも後ろをついて回っていた。「麗楽ちゃんの技をやりたい」「麗楽ちゃんと同じゴーグルがしたい」「同じボードのセッティングをしてみたい」「同じ洋服にしたい」など、中学時代から高難度の技に挑戦する先輩岩渕に憧れて、なんでも真似したい時期があったという。北京五輪にも岩渕と一緒に出場できたことが、初のオリンピックでもリラックスして望めて良い結果に結びついたのではないかと、日本スノーボード協会の石原繁は語っている。 父は毎週末土日の富山県への練習場通いや、全国各地の遠征に赴く際の費用節約のため、ハイエースのトランクにマットレスをひき電子レンジも置くなどキャンピングカー仕様に改造し車中泊をしていた。国内連戦中の車中泊で快眠を得るのは厳しかったらしく、西川のアスリートサポートプログラムを受け同社製品を車中泊や海外遠征の時に利用してる。 2018年9月29日 東京オリンピック・パラリンピック フラッグツアーが岐阜メモリアルセンターで催された際には、岐阜県知事の古田肇らと共に岐阜代表としてリオ五輪 競泳金メダリストの金藤理絵から旗の引き継ぎを受けた。 スノーボードの世界では早くから世界に出て活躍したものの世間的には知られていなかったが、北京に内定してから一気に注目が集まり大勢の記者による囲み取材には緊張したという。五輪直前に受けた取材では競技への意気込みを語ると共に「全然JKらしいことはできてない。一番したいことは制服着てディズニー行きたい!」と答えたり、自身の性格について問われると「自分ではそんなこと思わないけど友人からはよく天然と言われる」と答えるなど女子高生らしい受け答えもあった。 2022年3月1日、2030年の冬季オリンピック札幌誘致に向けて寄せたショートメッセージをJOCの公式Twitterに公開。「8年後もオリンピックに出続けたいです。札幌で会いましょう。」と語った。また、ウィンタースポーツの選手ながら意外にも北海道には行ったことがないといい、旅行にも行きたいという。 Tokyo Girls Collection Teen 2021 Winter ではモデルとしてスノーボードを抱えて登場しモデルウォークをしている 博報堂DYメディアパートナーズが行ったアスリートイメージ評価調査(2022年2月度)によれば、村瀬は『純粋なアスリート』で2位(1位は鍵山優真、3位は大谷翔平)、『可愛いアスリート』で1位(2位は藤澤五月、3位は吉田知那美)にランクインした。調査期間が2022年2月24日 - 28日(サンプル数600)で北京オリンピック直後であったことから平野歩夢、髙木美帆、坂本花織、高梨沙羅、羽生結弦、小林陵侑など多くの冬季オリンピアンたちが各部門にランクインした。 2022年5月7日、バンテリンドームで開催された中日対阪神戦の始球式に登板。中日のユニフォームにはKOKOMOの名前と、自身の誕生にちなんだ117の背番号を付けた。豪快に振りかぶった投球は打席に立った阪神・近本の外角へ大きく外れるワンバウンドとなってしまったが、捕手・木下のミットに収まり、ドーム内からは大きな拍手が沸き起こった。式典後「貴重な舞台に立てて、とてもうれしかった。始球式は一瞬だったが、初めてのバンテリンドームが始球式で、いい思い出になった」と語った。ドアラの公式ブログによれば村瀬はすごく緊張していたといい、表情は終始硬かった。 2022年5月10日、都内で開催された全日本スキー連盟によるスノーアワードの表彰式には黒のドレスで登壇。店員と親と共に選んだという人生初のドレスとネックレスやイヤリングも身にまとい「こういうときしか着ることができないので、目立ちたいなと思った。いつもズボンだけれど、今日は長めのスカートをはいて表彰式の舞台に立てた。すごく気に入っています」と笑顔を見せた。今期の実績については「納得いくシーズンを送れた。4年後は1番輝きのある金メダルを取りたい」と語った。
※この「オフピッチ」の解説は、「村瀬心椛」の解説の一部です。
「オフピッチ」を含む「村瀬心椛」の記事については、「村瀬心椛」の概要を参照ください。
- オフピッチのページへのリンク