ローブ ローブの概要

ローブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 03:10 UTC 版)

語源

ゲルマン語でroubとは「戦利品、略奪品」の意味であった。それがフランク王国時代にラテン語に取り入れられ、衣服の意味へと変化を遂げた。フランス語ではrobeとはドレスやガウンを指す。

英語におけるローブ

キリスト教の聖職者が羽織るガウンをローブとも呼ぶ。また、裁判官法服や、主に日本のキリスト教系の学校卒業式などで生徒が羽織るガウン(アカデミックドレス)など、神聖な儀式などで使われるガウンもローブとも呼ばれている。また、中世ヨーロッパを舞台としたファンタジー作品において魔法使いなど神聖なキャラクターが羽織るものもローブとも呼ばれている。

女性におけるローブ

ローブは本来、男女ともに着用されていたが、近世ヨーロッパでズボンが独立して聖職者などの例外を除いてはツーピースの男性衣服が一般的になると、女性が着用する細胴とそれを強調する緩やかなスカートで構成されたワンピース形式の衣装のことを指すようになる(フランス語の「ローブ」はこの意味で用いられることが多い)。18世紀にはフランス宮廷を中心にローブ・ア・ラ・フランセーズ、ローブ・ア・ラ・ポロネーズ、ローブ・ア・ラングセーズ、ローブ・ヴォラントなどの様々な形式のローブが流行して、ヨーロッパの社交界で愛用された。今日でも礼服として用いられることが多く、肩および背中と胸の上部を露出したローブ・デコルテ[1]は女性の最も正式な礼装(夜会服)とされている[2]

関連項目




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