D1桁シリーズとは? わかりやすく解説

D1桁シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:54 UTC 版)

ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の記事における「D1桁シリーズ」の解説

D1桁シリーズはカメラマン報道デザイン事務所などのプロ用途向けモデルである。 フラッグシップであるD1桁シリーズは仙台ニコン製造されるMade in Japanであったが、2021年タイ工場への生産移管表明したD11999年9月29日発売DXフォーマット) - キヤノンデジタル一眼レフカメラEOS D2000が198万円EOS D6000が360万円という非常に高価な機材であったのに対し65万円という当時としては極めて低価格販売されたことで、プロ中心としたデジタル一眼レフカメラ普及基礎作った搭載CCD自体10.8メガピクセル備えていたが、感度画質速度優先し4画素を1画素として出力していたため有効画素数は2.6メガピクセル低くなっていた。しかし新聞掲載するには必要十分解像度だったこと、ISO1600という高感度撮影可能だったことから報道機関中心に普及したカメラボディニコンF100ニコンF5ベース作られたため、比較堅牢性が高い。 D1X(2001年5月31日発売DXフォーマット) - 有効画素数5.3メガピクセルありながらRAWのデフォルトサイズを6メガピクセル10メガピクセル選択できる10.8メガピクセルCCD備え、縦の2画素を1画素として扱っている。2.0液晶モニタ。 D1H(2001年7月25日発売DXフォーマット) - D1Xの連写性能向上したモデルで5コマ/秒、最大40コマ連続撮影、最高1/16,000秒のシャッタースピード、1/500秒のシンクロスピードを実現した有効画素数は2.7メガピクセル電子シャッター機械式シャッター併用。 D2H(2003年11月29日発売DXフォーマット) - ニコン開発したJFETセンサLBCAST」を採用し、37msのレリーズタイムラグ、8コマ/秒、最大40コマ連続撮影が可能となっている。有効画素数4.1メガピクセル2.5液晶モニタ。オートフォーカスセンサーも11点増え、より激し動き被写体にも対応できるようになった。この機種よりデジタル一眼レフカメラ主体としたボディワーク利用するようになった。後に発売されニコンF6はD2Hのボディーワークの一部デザインのほか、オートフォーカスセンサーなどを流用している。ボディ構造材にマグネシウム合金採用電源リチウムイオン二次電池ディスプレイ中心として左右にボタン配したシンメトリーデザインで操作性寄与。 D2X(2005年2月25日発売DXフォーマット) - 新画像処理システム色再現力と階調性を徹底的に追求したモデルセンサーは12.4メガピクセルCMOS採用センサ中央部6.8メガピクセルだけを使うことで、ニコンD2H並の秒間8コマ連写ができるクロップ高速機能備える。 D2Hs(2005年3月25日発売DXフォーマット) - D2Xの発売に伴い、D2Hの細かなボタン位置などをD2Xと共通化したマイナーチェンジモデル。 D2Xs(2006年6月29日発売DXフォーマット) - D2Xにより大容量バッテリーや高視野角液晶モニター採用しクロップ高速時ファインダー表示などを改良したマイナーチェンジモデル。2007年8月アメリカ航空宇宙局によりスペースシャトルでの記録撮影カメラとして採用された。ニコンレンズスピードライトと共にボディー76台を受注した実際に宇宙使用されるものは潤滑剤アメリカ航空宇宙局指定のものに変更される以外は市販品と同じである。 D32007年11月30日発売FXフォーマット) - D2Xsの後継機これまでDシリーズ採用して来た「DXフォーマット」でなく「FXフォーマット」と呼ばれる12.1メガピクセル24×36mmCMOSを採用。クロップモードを搭載しFXフォーマット以外に5:4フォーマットDXフォーマットでの撮影も可能。また従来機では対象ユーザー層合わせて機種ごとで画像生成設定変えていたため異な機種併有したり新機種に買い換え場合発色傾向をそろえることができず不便というユーザーの声に応え色彩統一システム「ピクチャーコントロールシステム」を初採用設定スタンダードビビッドニュートラルモノクロームの4設定用意され、ピクチャーコントロールシステム搭載機では機種異なっても同じ設定セットすればまったく同じ発色傾向得られるようになった画像処理コンセプトEXPEED」も初採用また、ニコンデジタル一眼レフカメラの1機としては初めライブビュー機能実装した。 D3X(2008年12月19日発売FXフォーマット) - ニコンD3と共通のボディに,24.5メガピクセルFXフォーマットCMOS採用常用感度D3のISO200〜6400相当に対して、よりスタジオ撮影重点置いた本機ISO1001600相当となっている。 D3S(2009年11月27日発売FXフォーマット) - 有効画素数が12.1メガピクセルFXフォーマットCMOS感度ISO200〜12800相当まで拡大。「Dムービー」と呼ばれる動画撮影機能搭載カメラ内で完結できる、動画からの静止画切り出しが可能。2009年12月ニコンアメリカ航空宇宙局からスペースシャトルでの記録撮影カメラ11台を交換レンズAF-Sニッコール14-24mmF2.8G EDとともに受注した。D一桁シリーズの中ではD3Sで初め超音波によるイメージセンサーホコリを落とす機能追加された。 D42012年3月15日発売FXフォーマット)‐ 有効画素数が16.2メガピクセルFXフォーマットCMOS画像処理エンジンは「EXPEED3」を採用常用感度100~12800、増減感領域含めると50~204800まで対応。測光システムでは91000分割RGBセンサー搭載し光学ファインダー撮影時での顔認識も可能。フォーカスポイントD3同様51点だが、11点はf/8対応である。約40回のレリーズテストをクリアする高い耐久性有する有線LANコネクタ搭載しワークフロー効率化図られた。 D4S(2014年3月6日発売FXフォーマット)- - D4のブラッシュアップモデル。2014年1月7日開発発表有効画素数は16.2メガピクセルD4同等ながら、新センサーとなり画像処理エンジンは「EXPEED4」を採用常用感度100〜25600、増減感により50〜409600までの対応となったAF性能などの機能向上図られた。 D52016年3月26日発売FXフォーマット)- 有効画素数が20.8メガピクセルFXフォーマットCMOS常用感度ISO100~102400。拡張感度は最低側がISO50相当、最高がISO3280000相当。画像処理エンジンは、新しノイズ低減機能搭載した「EXPEED5」を搭載AF測距点153点へと増加し、さらにその配置エリア全体面積が、D4Sより130%以上と広くなっている。プロ機としては珍しく背面モニタータッチパネル採用した。 D6(2020年6月5日発売FXフォーマット)- 有効画素数が20.8メガピクセルFXフォーマットCMOS常用感度ISO100~102400。拡張感度は最低側がISO50相当、最高がISO3280000相当。画像処理エンジンは「EXPEED6」を搭載新開発AF専用エンジン搭載AF測距点105点ですべてがクロスセンサー。-4.5EVの低輝度にもAF可能になった。記録メディアCFexpressTypeB)に対応。BluetoothGPSみちびき対応)を内蔵

※この「D1桁シリーズ」の解説は、「ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の解説の一部です。
「D1桁シリーズ」を含む「ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の記事については、「ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「D1桁シリーズ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「D1桁シリーズ」の関連用語

D1桁シリーズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



D1桁シリーズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS