カメラボディ
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コンタックスブランドではこの以前にコンタックスTシリーズという、いわゆる高級コンパクト機があったが、Gシリーズではレンズ交換式とし、より趣味性の高いものとなった。当時は、レンズ固定式の一般のカメラからは距離計が完全に消滅し、一眼レフ方式以外のレンズ交換式カメラはライカ(Mシリーズ)に代表される距離計式(レンジファインダー)がもっぱらであったため、オートフォーカスレンジファインダーと銘打たれたが、距離計式ではない(なお、Tシリーズの初代モデルが距離計式である)。TシリーズとGシリーズの関係に似たようなシリーズとして、コニカの「ヘキサー」と「ヘキサーRF」があるが、ヘキサーRFは距離計式を採用した。 Gシリーズは、レンズ交換式カメラを、オートフォーカスをはじめとして完全電子化するという野心的なシリーズで、ボディは初代コンタックスG1および後継機種コンタックスG2の2機種が設計・生産された。両機種・レンズとも機能性・画質・デザインといった多くの面で完成度の評価は高く、また極端な高級路線を取りがちなコンタックスブランド製品としては比較的現実的な価格も多くのユーザーを受け入れる下地となった。 一方で、コンタックスG1のオートフォーカスは光学式ではあるものの、撮影者が2重像(ないし上下像)を確認することはできず、「焦点合わせの結果に不安がある」という、オートフォーカスフィルムカメラの弱点であり距離計式を選ぶ理由となる点について、本シリーズ機には距離計式としての利点が無いというのが大きな弱点である。G2ではオートフォーカスの向上のため赤外線によるアクティブオートフォーカス併用となった。 ファインダーはいわゆる「実像式」タイプだが、取り付けられたレンズの焦点距離を電子認識し、自動的に表示範囲の調整とパララックス補正を行う機能を備える。特にコンタックスG2のファインダーはズームレンズの画角変化にも逐次追従するなど、高機能なファインダーとなっている。 京セラのカメラ事業撤退により、アクセサリを含む全ての製品が2005年3月をもって生産終了、同年9月に出荷完了した。以下本記事中に「希望小売価格」として記載した円建ての価格はいずれも発売当時に京セラが日本国内で提示していた税抜き希望小売価格である。 コンタックスGシリーズボディに共通の不具合として、シャッターボタン横に取り付けられているフィルムカウンター窓の小型液晶パネル内層で劣化による滲みが起きる、という問題を抱えており、中古での購入時にはこの現象が起きているか否か、あった場合には枚数表示の視認に影響がないかを確認する必要がある。また、外装はチタンであるものの、内部部品にはプラスチックが多用されており、これらの経年劣化・損傷が起きやすい。 G1/G2の比較コンタックスG1コンタックスG2ファインダー 構造 実像式ズームファインダー 仕様 視野率90%・倍率0.57倍(45mm・視度-1D・無限遠の場合) AEブラケット 対応 オートフォーカス 測距方式 パッシブ パッシブ/アクティブ併用 コンティニュアス 非対応 対応 連続撮影速度 秒2コマ 秒4コマ シャッター 縦走行式フォーカルプレーンシャッター(電子制御) シャッター速度 絞り優先 1/2000~16秒 1/6000~16秒 マニュアル 1/2000~1秒 1/4000~4秒 フラッシュ同調 1/100秒以下 1/200秒以下 アクセサリーシュー TTL測光連動対応(コンタックスTLAストロボ) 電源 CR2二本(メーカー測定寿命は24枚撮り80本分) 寸法 133mm×77mm×42mm 139mm×80mm×45mm 重量 460g 560g 日程 発売 1994年9月 1996年10月 生産終了 1996年9月 2005年3月 補修期限 2006年9月 2015年3月 希望小売価格 日本 14万3000円 16万3000円 米国 1928米ドル 2250米ドル G2はボディカラーが通常のチタン地色のものとは別にブラック塗装のモデルが数量限定で生産された。このモデルは一般にG2ブラックと呼ばれ、日本では1000台限定で1997年9月10日に発売された。ボディに合わせて各Gマウントレンズにもブラック塗装モデルが用意されたほか、レンズキャップやフードといったアクセサリ類にもブラック塗装品が生産され、レンズ本体とセットで入手できた。
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カメラボディ
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機種一覧機種発売日センサー有効画素数ISO感度シャッター高速連続撮影シャッタースピードファインダー倍率ほか主な装備質量画像処理エンジン特徴FXフォーマット(フルサイズ)Z 92021年12月24日 4571万画素ISO 64-25600 約20コマ/秒(約120コマ/秒)1/32000~30秒 約369万ドット約0.8倍 ボディ手ブレ補正チルト式モニター肩液晶Real-Live Viewfinder 約1340g EXPEED 7 縦グリップ一体型のフラッグシップモデル「EXPEED 7」の採用によりZ 7II比で約10倍の高速処理を実現 CFexpress (Type B)のダブルスロット採用 8K収録など動画面での性能が強化されている。 Z 7Z 7II2020年11月12日 4575万画素ISO 64-25600 約10コマ/秒1/8000~30秒 ボディ手ブレ補正チルト式モニター肩液晶 約705g デュアルEXPEED 6 Z 7の性能向上モデル。「デュアルEXPEED 6」の搭載により処理速度が向上している。CFexpress (Type B)とSDのダブルスロット採用 Z 72018年9月28日 約9コマ/秒1/8000~30秒 約675g EXPEED 6 プロ・ハイアマチュアをメインターゲットとした高画素機詳細は「ニコン Z 7」を参照 Z 6Z 6II2020年11月6日 2450万画素ISO 100-51200 約14コマ/秒1/8000~30秒 約705g デュアルEXPEED 6 Z 6の性能向上モデル。「デュアルEXPEED 6」の搭載により処理速度を向上している。CFexpress (Type B)とSDのダブルスロット採用 Z 62018年11月23日 約12コマ/秒1/8000~30秒 約675g EXPEED 6 高感度性能にも優れたオールラウンドモデル Z 52020年8月28日 2432万画素ISO 100-51200 約4.5コマ/秒1/8000~30秒 ボディ手振れ補正チルト式モニター 約675g 携行性を重視したフルサイズミラーレスエントリー機Zシリーズとして唯一SDダブルスロット採用 DXフォーマット(APS-C)Z 502019年11月22日 2088万画素ISO 100-51200 約11コマ/秒1/4000~30秒 約236万ドット約1.02倍 チルト式モニター内臓フラッシュ 約450g EXPEED 6 DXフォーマット(APS-C)のミドルレンジ機 Z fc2021年7月23日 2088万画素ISO 100-51200 約11コマ/秒1/4000~30秒 約236万ドット約1.02倍 バリアングル式モニター 約445g ニコンFM2にインスパイアされたヘリテージデザインのAPS-C機。ボディーの人工皮革部分の張替に対応する。ZマウントAPS-C機として初めて動画瞳AF/動物AF、Type-C端子による給電に対応。
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