カメラカーとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/01 09:55 UTC 版)
「クラウス=マッファイML-4000形ディーゼル機関車」の記事における「カメラカーとして」の解説
1968年末までに、ML-4000は1両の除いて全車サクラメントでスクラップとなった。解体されなかった1両(ロードナンバー9010号→9113号)は翌年にかけてカメラカーに改造され、SPMW(SPの保線用車両の報告記号)の1号となった。SPの管理システムはロードナンバーを4桁で管理していたため、さらにSPMW1166号に改番された。1969年6月、さらにSP8799号となった。 この車両の目的は運転士の教習に使用する機関車のシミュレーター用の映像を撮影することであった。外観は大きく変更され、ショート・フードを事故対策として重くて厚い鉄板でできた角張った箱のような形状のものとし、車端部まで延長した。その中にカメラが納められた。 内部は、運転室側の変速機が1組撤去され、空いたスペースにはカメラ用の発電セットが搭載された。その燃料は、機関車の本来の燃料タンクから供給された。2組のエンジンと1組の変速機は残されたが使用できない状態とされ、単なるウエイトとしての役割を与えられた。運転室内の制御機器は残され、このカメラカーを後部から押す機関車を制御するのに使用された。カメラカーは南カリフォルニアのウェスト・コルトン操車場を拠点としていろいろな列車の先頭に連結されたが、そのほとんどは専用の列車として設定された。 1984年、使用が停止された。
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