ニコンF6
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:52 UTC 版)
「ニコンの銀塩一眼レフカメラ製品一覧」の記事における「ニコンF6」の解説
2004年(平成16年)発売。それまでF一桁モデルを愛用していた報道をはじめとするプロカメラマンの多くがデジタル一眼レフへと移行したことによりその登場が危ぶまれていた。フィルムカメラとしてのあらゆる性能を追求したモデル。 2020年(令和2年)販売終了。35mmフィルムを用いるニコンのカメラでは最後まで販売されていた機種である。また、2000年(平成12年)から2018年(平成30年)まで発売されていたキヤノンのEOS-1Vが唯一のライバルであり、お互いに貴重な名機と見る向きもある。 背面に大型液晶ディスプレイを配置することで各種設定がやりやすくなるよう配慮。従来モデルでは別売だったデータバックも標準装備となった。さらに「ニコンF100と同じサイズのF一桁機をつくる」とのコンセプトにより、ニコンF5では一体型だったバッテリーパックを分離。大型バッテリーパックなしの状態ではニコンF5よりはるかに軽量になっている。用途により交換可能な分離式ファインダーは廃止されたものの、固定式ファインダーとなったことで更なる防塵・防滴性能の向上が図られている。その一方で手動巻き戻しクランクは残されており、カメラに非常事態が生じた場合にも、撮影済みのフィルムについては手動で巻き戻して取り出せる。 オートフォーカス測距点は11点。焦点距離と開放F値を入力・設定することによりマニュアルフォーカスレンズでもRGBマルチパターン測光が可能になっている。これはニコンF5で省略された機能の復活であり、マニュアルフォーカスレンズを多く持つユーザーには特に喜ばれた。 またニコンF6は操作音にこだわって開発されており、シャッター音はもちろん裏蓋の開閉音すら丁寧に解析し、ユーザーの操作に対する心地よさを追求している。
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