完全電子化と互換性の切り捨て
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:10 UTC 版)
「ニコンFマウントレンズの一覧」の記事における「完全電子化と互換性の切り捨て」の解説
カメラ、レンズとも高度に電子化する中、絞りリングは常に最小絞りに固定された状態で有名無実化しており、これを取り除いたのがGタイプレンズである。絞りリングを持たないことで旧型機との互換性は失われ、ボディ側から絞りを制御できないカメラでは実質的な使用は不可能となった。一桁台ボディではニコンF5、ニコンF6は全モードに対応するもののニコンF4ではP及びSモードのみとなり、ニコンF3以前では絞りを制御できない。 2013年5月末には、最後まで機械的連動として残っていた絞りの駆動を電磁絞りによる自動絞りとしたEタイプレンズが登場した。電磁絞りによる自動絞り機構はPC-Eレンズですでに実現されていたが、特殊レンズではなく一般レンズに使用されるに至り、Eタイプという呼称となった。Eタイプに至っては、フィルムカメラボディでの使用は一切考慮されず、またデジタルボディでもニコンD3・ニコンD300より古い機種は切り捨てられた。上記にもあるがAF-Pでも一部ボディの切り捨てが行われている。 もう一つの大きな変化は、APS-Cサイズ素子に特化したDXレンズ群である。35mm判フィルムカメラとの互換性は考慮されないため絞りリングは不要であり、全てGタイプレンズとなっている。Gタイプを使用できるフィルムカメラに装着は可能だが、イメージサークルが小さく35mm判をカバーしないため、ケラレが発生する。FXフォーマットの一部機種では、DXレンズが装着されると自動的にDXクロップモードへ切り替わる。
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