霊たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 23:14 UTC 版)
一部(エロ猫や不幸の黒猫など)を除いて、響以外の人間には直接見えないが、写真には写る。中には携帯電話を使って響以外の人間とコミュニケーションを取るものまで存在する。 代返侍(だいへんざむらい) 声 - 川原慶久 / 堀内賢雄、演 - 高木聡一朗 学校の出欠確認時に響が寝ている際、代返をしたことから「代返侍」と名付けられた若い侍の霊。老け顔だが、享年は19。 荒れ果てていた自分の墓を修理してもらい、さらに死因が餓死だったことを知った響から多くの食べ物を供えられた恩から、響のそばで過ごすようになった。 響の代返をする以外にも、エロ猫を排除するなど、ボディガードのようなこともしている。携帯電話を持っている描写はないが、他人に電話をかけたり、写真付きメールを送ることができる。 なお、生前の姿を念写した写真はかなり美形に写っていたが、本当にそうだったのか不明。 死因が餓死だったためか食べ物に目がなく、特にのりたまが好物。 「普通の子供のように過ごしてみたい」という願いと共に幼少期の頃にまで逆行してしまったことがある。この時は「少年侍」として響と暮らしていた。元に戻った後も気を抜くと少年侍に変身してしまう。 コギャル霊(後述)とは感性が合わず、彼女が響に憑依することも極度に嫌っているために小競り合いを起こすことが多いが、本当に嫌っているわけではなく一緒に行動を共にしている場面も多い。 公園の地縛霊(こうえんのじばくれい) 声 - 最上嗣生 / 飛田展男、演 - 村田諒人 公園入口の通り魔殺人事件の現場にいる霊。その事件の被害者であったかどうかは不明。生前の記憶がほとんどないためほかの霊と違って身体(姿)を構成できず、常に「おいで、おいで」と誘っているが、もはや本人も何に対して言っているのか定かでない。 きわめて常識的な感覚を持った霊で、響のよき相談相手となっているほか、代返侍の相談に乗ったこともある。 自分の姿がどのようなものか忘れてしまっていたが花を供えに来た親子の会話により両手のみだが身体の一部を出せるようになった。任意で消すことができるほか、モノを掴む、エロ猫を押さえつけることなどができるようになった。。 首無し霊(アニメ版では顔無し霊) 声 - 木野双葉、演 - 神山綾花 雨の日に赤い傘を持って現れるセーラー服姿の少女の霊。首から上(アニメ版では顔)が無いが、話すことはできる。首から上(顔)が無いことを知らなかった響は、偏頭痛(アニメ版では疲れ目)の相談を持ち掛けて落ち込んでいた。中性的な喋り方をする。 登場前の噂話の段階では「雨の日に傘を持たない生徒の前に現れ、『傘を渡す代わりに首(顔)をよこせ』と要求する」と悪霊のような扱いだったが、実際には無害。スカートをめくったエロ猫が鼻血を噴き出すほどの下着を常に着用している。出現するだけなら雨の日でなくてもいいらしく、自在に雨を降らせることもできる。 エロ猫(エロねこ) 声 - くじら / 若本規夫 響たちの学校周辺に出没するブチ猫。 可愛らしい外見とは裏腹にかなりの邪心を持っており、どこからともなく現れては女子更衣室やスカートの中身を覗いたり、女子ばかりがいるプールに潜ったりと、様々なセクハラ行為におよんでいるが、響が病気の際には手を出さなかったり、響を盗撮しようとした男子生徒を代返侍と結託して成敗するなど、自分なりのルールは持っている。 その性格ゆえ、代返侍や公園の地縛霊など、ほかの霊と乱闘になることもしばしば。 普通の猫ではなく妖怪や生霊・化け猫の類である可能性もあり、響が1日に交流した相手として霊の方にカウントされていたり、夢の中にまで出現してセクハラを行ったりしている(その後、代返侍に撃退された)。小川の父親が高校生だった時も近辺に出没している。 トイレの花子さん 声 - 井澤美香子 / 川口美香子、演 - 高橋菜々美 南中央公園のトイレにいた霊。前髪で目が隠れている(勇希と出会って以降は出すようになった)ボクっ娘。 響から名前の刺繍の入ったハンカチを贈られた際、「ありがとう」と言い残して元いたトイレから消えてしまったため、成仏したかと思われたが、響の通う高校のトイレに引っ越しただけであった。トイレから出ることはできないが、トイレ間の移動はできる。本物のトイレのほか、おもちゃのブロックで作ったトイレにも出現できる。勇希の無意識な言動にドギマギさせられており、やや意識している様子。 コギャル霊(コギャルれい) 声 - 内田彩 / 寺川愛美、演 - 菅沼もにか 10年ほど前に渋谷のビル火災に遭って亡くなったコギャルの霊。享年17。クリスマスが近いある日、響が井上に主婦のように特売セールの話をしたことから、井上から「もう少し女子高生らしく」と言われ、そのことで響が悩んでいた際に響と出会い、「悩みを解決する代わりに、クリスマスに会いたい人がいるので身体を貸してほしい」というバーター取引を持ち掛けて響に憑依することになった。現時点で複数回登場している霊の中では、本人同意の上で響に憑依したことがある唯一の霊。 自分が死んだ後も自分のことを思い続けている父親(声 - 最上嗣生)と母親(声 - 井上喜久子 / 伊藤美紀)を心配し、先に死んでしまったことを詫びたいと思いながらも素直になれず現世にとどまっていた。響の身体を借りて母に謝罪した後は成仏したと思われたが、「気になることがある」としてそのまま現世にとどまった。後に、響の中に先祖霊(後述)の気配を感じたのが気になっていたと発言している。 母親に対して(好感情の裏返しで)悪態をつくこともあるが、母親直伝の料理の味を褒められると得意になったりと、何だかんだと言いながらも母親を慕っている。また、一昔前の人間だが現代への順応は早い。 響に憑依すると響もコギャルファッションになり(ならない描写もある)、キャラもコギャル化する。腕だけ憑依・瞬時に髪型と髪の色を変えるなど、器用なこともできる。代返侍と同じく響のそばで過ごしていることが多い。 前述の代返侍とは感性が合わずに争い合うことも多いが、本当に仲が悪いわけではなく一緒に行動していることもしばしば。 家庭科室の主 主に家庭科室に現れる両手首から先だけの霊。家庭科室の主だけに料理や手芸に長けている。響曰く、頭が見つかってないとのことだが、両手しか現れないので頭以外も見つかってない可能性がある。 頭がないために喋れず、ジェスチャーで意思疎通を図る。 成美の祖母 成美の祖母が成美の守護霊となったもの。孫娘を日々見守っているほか、ほかの霊にその可愛さをのろけたりと、孫娘に並々ならぬ愛情を注いでいる。成美と直接の意思疎通はできないが、響を通じて言葉を伝えることがある。 メリーさん 声 - 松井恵理子、演 - 中西優香 花子さんの友人で、何故か上原限定で出没する霊。リダイヤルで任意に呼び出すこともできる模様。頭身が低く描かれることが多いために少女のように見えるが、響よりも身長が高い。 基本的に善人であり、人を怖がらせて面白がるだけのS気質の女性。 ステルス霊 響ですら見えない霊。その種類や登場パターンは多く、静止していて響がぶつかるもののほか、自ら動いて響にぶつかったり、半分地面に埋まっていて響がつまづくものなどさまざまである。 のぞき霊達 響の家にある風呂場の鏡一面に顔が浮かび、覗き行為を行っていたが、代返侍の助言を受けた響により風呂の蓋で視界を遮られた模様。 秋葉軍団(正式名称不明) 響のファンの男性霊3人組。3人とも見た目もファッションもステレオタイプな秋葉系。 願いの鏡の霊 響が通う高校にある鏡に宿っている霊。その鏡の前で会いたいと願った人に化けてくれるが、鏡に一度でも映ったことのある人に限る。 不幸の黒猫 黒猫の霊。自身の意思に関係なく、近くにいる人間等を不幸にする現象を起こすが、実は大人しくさびしがり屋の猫。 過去に山田が幽体離脱した際、幽体になった山田に可愛がられて頭を撫でてもらった恩返しとして、(他人を不幸にする現象を利用して)山田を元に戻した。 先祖霊 単行本7巻で初登場した霊で、見た目や声は天海に瓜二つだが性格は正反対。本人はその時のお盆に帰ってきたと言っているが、コギャル霊ははじめて天海に憑依した時に、天海の中に彼女の存在を感知したらしく、その正体や、このタイミングで現れた理由は現状不明。 天海家には母・夕陽の位牌のほかにもう1つの位牌が並んでおり、井上がそれを確認しようと触れた時に後ろから彼女を見つめていた。位牌は何故か掃除されてないままでよろず屋霊が確認しようと手を伸ばした時には泣くほど激しく動揺する。 よろず屋霊 代返侍の古い知り合い霊で探偵まがいのことをしてお供え物をせしめている。商売上、色んなところに出向くので知識は豊富で言葉遣いも代返侍とは違い現代風。 貰えるものさえ貰えればエロ猫からも依頼を受けようとする。 先祖霊に対して正体を暴こうと疑いの目を向けているが代返侍から「自分は天海殿を信じる」として止められた。
※この「霊たち」の解説は、「レーカン!」の解説の一部です。
「霊たち」を含む「レーカン!」の記事については、「レーカン!」の概要を参照ください。
- 霊たちのページへのリンク