過去の「複雑な動きをする台風」の例とは? わかりやすく解説

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過去の「複雑な動きをする台風」の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 19:31 UTC 版)

複雑な動きをする台風」の記事における「過去の「複雑な動きをする台風」の例」の解説

台風進路図解1924 沖縄台風 日本のはるか南方洋上琉球列島向かって西進し沖縄本島通過した後、進路を東寄り急転し、再び沖縄本島襲って北上し東シナ海入った。「沖縄台風」の名は非公式に付いたもの。 1950 ヘリーン台風 1950年発生した台風9号である。当時日本アメリカ軍占領下にあって台風にもアメリカ女性名付けられ、この台風はヘリーン(Helene)と呼ばれた台湾のはるか東で発生して北西進み九州接近したが、台風10号との相互作用もあって複雑な動きをした。すなわち、九州の南と西の海上でループ描き、更に東シナ海ジグザグに蛇行しながら南下したのである。 1955 9号 日本の南東海上で発生し北西進んだが、九州南の海上に差しかかったところで、突如Uターンして、今度本州の南を北東進んだ最初日本向かっているとみられた台風が、結果的に日本上陸しなかった例である。 1956 17号 1960 14号 日本の南放物線描いて進み関東の東海上東進したが、急に西に転向してもと来た経路引き返し関東地方向かった後、再び進路転じて三陸沖北上した1963 19号 マリアナ諸島付近ループを描くように進みその後北上して日本接近したが、上陸はしなかった。 1964 14号 本州のはるか南東海上発生小型台風として日本の南沖を西から西南西進み台風16号との相互作用によって沖縄南東海上大きく円を描いて進みながら、台風16号吸収して巨大な台風成長したその後ゆっくり北上して奄美大島付近小さなループ描き鹿児島県上陸した当時関東地方では、太平洋高気圧覆われ記録的な水不足となっていたが、この台風による一息ついた。また、台風14号16号沖縄南東互い重心回りいながら運動した状況は、「藤原の効果」を実証した例として知られる。 1966 15沖縄付近高緯度発生後、しばらく複雑な動きをして停滞しその後九州上陸した16号 マリアナ諸島近海発生後当初は北に進んでいたが、突然円を描いて旋回し西進をはじめる。その後中国大陸上陸した1967 241968 4号 マリアナ諸島付近発生後日本向けて北上し四国九州通過したが、九州付近急にループを描くように進み東へ進んだ7号 日本のはるか南東発生後、しばらくは本州向けて北西に進むが、紀伊半島接近した辺りゆっくりと南西進路変えて徳之島接近速度落として東シナ海2日ほど停滞したその後進路北東転じ対馬海峡通って日本海抜けた後に、ロシア上陸して温帯低気圧に変わる。 1971 32号 発生後西進続けていた台風だが、フィリピンルソン島上陸した後、一旦南シナ海抜けると、Uターンするように旋回して進んで再度フィリピン北部通過その後沖縄南東海上北東進んだ1972 7号 7月7日マリアナ諸島の南で発生後北西しながら発達。しかし12日から14日にかけて、沖ノ鳥島南西動き止め反転して東北東に進む。この時に台風6号藤原効果となる。その後奄美大島の北を西進した後に、南に進み沖縄西海上にて4日間かけて大きな楕円を描くような不思議な進路辿ったこの影響南西諸島長期間暴風域入り影響長引いた。なおこの台風は、当時としては最長となる19日間の台風期間を記録し、現在は統計開始以降第2位長寿台風となっている。 1973 6号 1973年7月18日9時(JST)に日本のはるか南の海上で発生した台風6号は、発達しながら北上したが、紀伊半島の南に達した頃から勢力衰え始め22日3時台風ではない低気圧へと降格した低気圧進路を西に転じて九州回り込むように進んだ。そして、熊本県の西に達した25日15時に再び台風となってそのまま熊本県宇土半島上陸。しかし、上陸後間もない26日3時再度低気圧降格したそのまま九州横断して四国付近通過し最初に低気圧降格した地点に近い地点へと戻り3度目台風昇格した。そして東海地方接近した後に消滅した結果として、2回も復活したこの台風は、以下のような3度もの台風期間を持つこととなった1974 14号 台風の勢力で西寄り進んで中国華中上陸衰弱して「弱い熱帯低気圧当時の用語)」となってから東進して海上へと進み再発達して台風となり沖縄経由東海地方上陸する進路取った。 1976 9号 九州付近速度落ち長崎県近海から天草諸島付近3日間に渡って複雑な動きをした。当初熊本県宇土半島上陸した気象庁から発表されたが事後解析結果上陸取り消された。 1978 6号 マリアナ諸島近海大きく楕円描いた後、奄美付近に進み一旦は温帯低気圧に変わるが、再び台風となって中国大陸上陸した15マリアナ諸島近海でぐるりと円を描くように旋回した後、北上して日本列島接近した1984 251985 12号 1985年8月24日マリアナ諸島北西発生した台風12号は、北上後に西寄り進み九州南部をかすめ東シナ海達したが、急にUターンするような複雑な進路辿り北東進して九州に再び接近長崎県五島列島から壱岐付近通過した。この台風は、8月28日台風14号と、30日台風13号藤原の効果起こし相手台風との中間にある点の周り反時計回り回転している。 13号 同年台風12号14号とともに藤原の効果により複雑な経路見せた8月26日沖縄南海上で発生後反時計回り回転するような進路取って東へ進み北上して31日九州上陸その後日本海北海道抜けた1986 14号 19日以上にわたり南シナ海北部居座って非常に複雑な動きをし、台湾フィリピン中国など相次いで接近上陸繰り返す。現在、統計史上最も長い寿命熱帯低気圧降格していた期間を含む)を持つ台風である。 1990 11号 九州付近から日本の南へと南下した後、進路転じて北上し静岡県上陸した1991 20号 台湾フィリピン近海及び南シナ海で、2週間以上にわたって複雑な動きをした後、中国大陸上陸した1994 311996 12号 8月6日日本のはるか南で発生し九州方面北上した後、数日にわたり沖縄近海ゆっくりと複雑な進路取り14日九州上陸した251997 9号 7月20日フィリピンの東発生後発達しながら北上して26日徳島県上陸した後、岡山県再上陸して一旦は日本海抜けたが、28日になると、北陸地方西部から東海地方へと南下する変わった経路示した2000 19号 北マリアナ諸島近海発生した後、西進していた熱帯低気圧が、10月22日台風となり、その後沖縄接近先島諸島付近円を描くような複雑な経路示し27日温帯低気圧変わった2001 16号 沖縄の南で発生し、約10日間に渡って沖縄付近複雑な動きをした。沖縄では長時間わたって暴風雨さらされ、島のライフライン影響が出るなどした。 2002 11号 日本のはるか南東発生後、しばらくは西進していたが、沖縄南東海上楕円を描くような経路示しその後北上して九州接近した後に消滅した2003 18号 10月21日マリアナ諸島近海発生した18号は約1週間かけて太平洋高気圧の縁を一周し、まるで円を描くような進路取った。この進路は非常に珍しい進路で、前例もなかった。 2004 2511月17日発生した25号は、フィリピンの東海上複雑な動きしながら勢力強めたその後フィリピン上陸し各地被害もたらした後、南シナ海通ってベトナムタイなどに接近した2008 19号 熱帯低気圧としてフィリピン通過後、南シナ海台風となり、迷走して複雑な経路見せた2009 17号 9月29日カロリン諸島発生その後10月3日フィリピンルソン島上陸した。いったんはバシー海峡抜けたものの、台風18号との藤原効果で再びルソン島上陸その後も、退避再上陸を経つつも、ルソン島付近に長く停滞し10月10日南シナ海抜けた2011 6号 7月12日南鳥島近海発生。西に進み途中で進路北寄りに変え本州へ向かう。7月20日に、一度徳島県南部上陸するが、すぐに通過しそのまま和歌山県潮岬通過した後、今度南下して日本列島南東さまようその後再度進路を北に転じ本州の東海上温帯低気圧変わった。この台風のように、一度日本上陸した後、そのまま一気北上することなく、一旦南下して再度北上するケースはかなり稀であった159月13日日本の南発生しその後ゆっくりと発達しながら西に移動し沖縄本島近海停滞その後北上かと思われ台風は、3日間かけて反時計回りの円を描いて一周迷走しその後一時北に移動し急激に速度早め発達しながら、北東進み9月21日午後2時過ぎ静岡県浜松市付近に上陸徐々に勢力弱めたが、さらに速度上げ東海関東東北地方縦断し。9月21日22時頃に太平洋抜けたその後勢力保ちながら、北海道道東を暴風域巻き込み9月22日午後3時千島近海温帯低気圧変わった2012 14号 8月19日フィリピンの東海上発生しその後発達しながら北上先島諸島の南で西向き進路変更そのまま西へ進むかと思われ台風は、台湾西の海上で東に進路変え先島諸島再接近先島諸島通過し済州島朝鮮半島上陸し韓国甚大な被害をもたらす台風は、8月30日21時に朝鮮半島消滅した21号 10月7日日本のはるか南で発生後、西に進み沖縄南の海上で複雑な動きをして停滞この影響で、沖縄地方では波が高い状態が続いた2016 10号 熱帯低気圧として北西方向に進み日本付近に接近したが、伊豆諸島付近南西寄り方向進み8月21日四国沖台風となったその後南下続けたが、8月26日今度北方向に進路変え結果的に日本の南海上反時計回り円を描く進路取った後、発達しながら8月30日岩手県大船渡市付近に上陸東北地方太平洋側台風上陸したのは観測史初めてのことであり、北日本各地大きな被害もたらした。翌31日日本海温帯低気圧変わった19号 10月3日グアム島近海熱帯低気圧として発生し10月6日台風昇格南シナ海停滞し複雑な動き見せ10月10日熱帯低気圧降格し南下しつつ消滅した2017 5号 7月21日南鳥島近海発生し台風6号の南で大きな楕円を描くように進み小笠原諸島沖でいわゆる迷走」をし、小笠原諸島接近しその後北西進んだ台風8月7日和歌山県北部上陸した後、8月9日日本海温帯低気圧変わった2018 12号 7月25日発生し一度東から西へと進んだもののその後太平洋沖から関東地方から北九州へと西へ進み更には種子島付近へと南に進んだ後、2度ループを描くように進んだ。「トロコイダル運動」と呼ばれる日本付近覆っていた太平洋高気圧チベット高気圧北日本朝鮮半島存在していた事により行く手阻まれた上、日本の南海上居座った寒冷渦影響反時計回り移動したとされている。

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