賽河原市立第四中学校
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「地獄少女の登場人物」の記事における「賽河原市立第四中学校」の解説
御景 ゆずき(みかげ ゆずき) 声 - 佐藤聡美 『三鼎』におけるヒロインの1人にしてキーパーソン。市立賽河原第四中学校三年生のごく普通の少女。性格はおっとりしていて大人しいが、物語終盤では、強気な性格になっていき、特にあいに対しては攻撃的な態度をとるようになる。両親とは別居しており、団地で一人暮らし。 次の地獄少女となる運命を負っており、ある日突然あいに依り代として憑依されてから、地獄少女に翻弄されていくこととなる。そのせいでつぐみと同じように、地獄通信を通じてあいと接触を図る者たちが見える能力を持つことになる。 六文燈籠の日にあいが離れた後もその能力は健在で、秋恵が地獄へ流されてしまったことから地獄通信にアクセスし、あいに流しの依頼を行おうとしている者たちを止めようと動く。その後、地獄少女に関する一切を意図的に無視し、高校受験に向けて勉強に励むが、担任に内申書を紛失されたり友達に失念されたりするなど、徐々にゆずきの存在が失われていく。それに前後して自宅の団地も廃墟に変貌していき、高校の合格発表の日には自宅で白骨化した自分の遺体を見つけたことから、自分がすでに故人であることを思い出した。 ゆずきの父・一彦(かずひこ、声 - 磯部弘)はバスの運転士であったが、ゆずきが幼い頃に事故を起こしてしまう。しかし、それはバスの整備不良によりブレーキが作動せず起こった事故であった。一彦はそのまま亡くなってしまうが、事故の責任をバス会社から押しつけられてしまったため、ゆずきと母・小夜子(さよこ、声 - 島本須美)は事故の被害者や遺族らから責められ、近所から迫害される。周囲の人間との関係を一切断ち切られて小夜子は病に伏し、ゆずきもひどいいじめを苦に小学校へ行かなくなってしまう。親戚を頼ろうとして断られ、診療所から診療拒否を受けたうえ、病状がきわめて悪化したため、小夜子とゆずきは死に場所を求めてアパートを出ていき、数時間神社の祠に籠るが、そこで小夜子は死亡してしまう。ゆずきは母を桜の花びらで埋葬して単独で自宅へ戻り、生前の父にプレゼントされたクマのぬいぐるみを抱きしめながら、孤独と絶望の中で力尽きて死亡した。なお、生前のゆずきは幼少時の秋恵と出会っており、死亡する時点でもまだ小学生だったが、祠から眺めた中学生の姿に憧れた際の強い思いにより、ゆずきは中学生として現世に留まり続けることになった。 自分の悲惨な生い立ちを思い出したことで、地獄通信がこの世に存在する理由と必要性を確信し、地獄少女となる運命を受け入れ、瞳の色もあいと同じ赤い色に変わる。しかし、地獄で彷徨うべき存在である秋恵を己の私情で使い魔とし、地獄少女の掟(自分で裁かず、地獄流しを依頼された者をただ流す定め)を破ることを表明したため、輪入道以外の使い魔に見捨てられてしまう。地獄少女としての最初の依頼を受けた際には、ターゲットの梓が秋恵を地獄へ流していたことを知り、梓への復讐心に取り憑かれる。その結果、掟を破って私怨で地獄流しを行おうとしたため、人面蜘蛛から永遠に地獄を彷徨う罰を下されるが、あいが代わって罰を受けて地獄少女に復帰したことで解放され、最後は彼女に見送られながら成仏した。 なお、ゆずきを演じた佐藤聡美とあい役の能登麻美子は、「普通の中学生なのに1人暮らしをしている」ことから、「ゆずきは普通じゃない」と思ったという[要出典]。 高杉 秋恵(たかすぎ あきえ) 声 - 沖佳苗 ゆずきの同級生で親友。大人しい性格のゆずきとは反対に、明るく活発。髪は短いポニーテール。父と二人暮らしで、家事は家政婦の晴子(はるこ、声 - 定岡小百合)に任せているが、時折晴子に料理も教わっている。 親しかった家庭教師の梓から、名家の息子から暴力を受けて彼女の父が寝たきりになった事件の捜査を秋恵の父が行わずに揉み消した事実を知らされる。そのショックで実家を出てマンションで暮らすようになるが、梓の復讐の対象として狙われ、六文燈籠の日にゆずきの目前で地獄へ流される。 実は幼い頃に周囲からひどい迫害を受けていたゆずきと出会い、病気の母親を助けようにも助けを求められず、どうすればいいのか分からずに途方に暮れていたゆずきを励まし、飴を贈った。 ゆずきが地獄少女になったあとは彼女のそばに付き添っていたが、後に人面蜘蛛が秋恵の姿を借りていたことが判明する。 江上 そら(えがみ そら) 声 - 伊瀬茉莉也 ゆずきのクラスメイトで、「アミーゴズ」の一員。常に望や珠代と共に行動している。髪は三つ編み。 ゆずきが地獄通信とアクセスできる者が見える能力を持っていることや、秋恵が地獄へ流されたことは、望や珠代と同様に知らない。 尾藤 望(びとう のぞみ) 声 - 橘田いずみ ゆずきのクラスメイトで、「アミーゴズ」の一員。眼鏡を掛けており地味な面持ちだが、外すと大きな瞳が露となる。髪はおかっぱ。 夏にアルバイト先で出会った乃村 信夫(のむら のぶお、声 - 山口勝平)から人生初のデートに誘われるも、彼が地獄へ流されてしまったために約束がフイになり、大きなショックを受けていた。 椎名 珠代(しいな たまよ) 声 - 阿澄佳奈 ゆずきのクラスメイトで、「アミーゴズ」の一員。丸顔で太めの体型。おっとりした性格。 八神 邦彦(やがみ くにひこ) 声 - 佐藤雄大 ゆずきのクラスメイト。縦に長い輪郭を持つ。 蒲生と共に「地獄少年団」を自称している、やんちゃなお調子者。存在が失われたゆずきを認識できず、蒲生と共に彼女のことを不思議がっていた。 蒲生 高道(がもう たかみち) 声 - 粕谷雄太 ゆずきのクラスメイト。八神と共に「地獄少年団」を自称している。 平石 逸子(ひらいし いつこ) 声 - 豊崎愛生 ゆずきたちのクラスメイト。 教師の丹下と折り合いが悪く、何かにつけて反発していた。鬱憤に任せて地獄通信にアクセスしてしまい、後に激しく後悔する羽目に陥る。最終的には転校していった。 北山 明(きたやま あきら) 声 - 笹川麗子 ゆずきたちのクラスメイト。 中学生でありながら、山岡電器店にいる人妻・山岡 美津子(やまおか みつこ、声 - 久川綾)に淡い恋心を寄せており、彼女に暴力を振るう夫の誠次(せいじ、声 - 加瀬康之)に義憤を抱く。 湯川 猛 (ゆかわ たける) 声 - 保志総一朗 ゆずきたちのクラスメイトでいじめられっ子。 クラスの同級生から暴行されていたところを大学生の青年・仁志田 晋(にしだ しん、声 - 高橋広樹)に助けられ、彼を兄貴分として慕うようになる。その後、彼のある一面を知り地獄通信へアクセスすることとなる。 片瀬 利々香(かたせ りりか) 声 - 矢作紗友里 ゆずきたちの後輩で1年生。 大人しい人形のような少女で学校からの評価は悪くなかったが、祖母・小枝子(さえこ、声 - 峰あつ子)に溺愛されており、そのせいで学校に波乱が起こることになる。 諸星 綺羅(もろほし きら)、芹沢 夕菜(せりざわ ゆうな) 声 - たかはし智秋、高本めぐみ ゆずきたちの同級生。 体育教師・曽根アンナとして潜入していた骨女に熱烈な憧れを寄せており、互いをライバル視している。 犬尾 篤志(いぬお あつし) 声 - 水島大宙 家庭の事情でゆずきの学校に転校してきた男子生徒。ゆずきたちとは同級生。両親が離婚したために父はおらず、だらしない母・さくら(声 - 田中敦子)に代わって家事全般をこなす。 とある理由で地獄通信にアクセスしてクラスメイトの鷲巣を地獄へ流した後、精神を病んでしまう。 毎日スーパーで買い物をしている姿をゆずきに見られていたため、彼女から安い野菜を購入できる移動販売車(輪入道と山童が売りに来ている)を紹介される。 鷲巣 貴輝(わしず たかてる) 声 - 白石稔 犬尾のクラスメイトで学級委員。 隣の席になった犬尾の家庭事情に勘付いて力になろうとするが、犬尾の肉親としての情をかえりみずに一般論で問題を片付けようとしたため、彼の怒りを買って地獄へ流されてしまう。 稲生 楓(いなお かえで) 声 - ささきのぞみ ゆずきたちの後輩で2年生。ヘビーなオカルトマニアで通称は「コックリちゃん」。日本人形のような少女。暗い印象で影が薄かったために小学校時代は友達ができなかった。 中学に進んでから始めたコックリさんで皆の悩み事を解決し、一躍周囲の注目を集めるようになる。級友から乞われる依頼がエスカレートしていくにつれ、孤独に戻りたくないあまり、地獄通信で取り返しのつかない過ちを犯してしまう。 市村 和也(いちむら かずや) 声 - 三瓶由布子 ゆずきたちの後輩で1年生。 徒競走が得意で、マラソン大会の首位も学校からも有望視されていた。家は裕福だが母の浪費が目に余り、新聞配達のアルバイトで母の小遣いを稼いでいる。 浜野 知里子(はまの ちりこ) 声 - 悠木碧 ゆずきのクラスメイト。 深夜ラジオ番組『ど深夜のしじま』の大ファンで、毎回リクエストハガキを投稿している。リスナー名はハガキ職人のちぃちゃん。引っ込み事案でおとなしい性格だが、ちぃちゃんであることがクラスメイトに知れ渡り、一躍人気者となる。 松田 友秀(まつだ ともひで) 声 - 間島淳司 ゆずきたちの同級生。母や妹と3人で暮らす母子家庭。 学校ではいじめっ子だが家族思いの側面もあり、貧しい家計を助けるため、高校球児の夢をあきらめて中卒で働こうとしていた。過去に実父を地獄流しにしたことがある。 水原 文男(みずはら ふみお) 声 - 阪口大助 ゆずきたちの同級生。松田のグループにいじめられている。 家は金持ちで、松田が進学をあきらめた野球の名門校に進む予定でいた。他人に流されやすい性格であり、我の無い言動が松田の神経を逆撫でしていた。 丹下 英人(たんげ ひでと) 声 - 石川英郎 数学教師。 生徒たちのためと思い、あえて悪役になることをいとわない真面目な教師だったが、それが災いして悲劇が降りかかることになる。 新山 美和(にいやま みわ) 声 - 小林沙苗 教師。 滅多に怒らない優しい先生として学校では人気だったが、生徒の片瀬利々香との一件で精神的に追い詰められていく。
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