第3作・第4作
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「ハヤテのごとく!の登場人物」の記事における「第3作・第4作」の解説
ツグミ・ルリ 声 - 井口裕香 アニメ第3期に登場。ナギの妹を名乗る謎の少女で、妹かどうかは保留のままムラサキノヤカタの住人となる。持つ者の幸運を吹き飛ばし不運を招く呪われた時計と呼ばれる三千院家の秘宝・黒椿(くろつばき)を狙っている。システマの使い手で、ハヤテも圧倒できる戦闘力を持つ。字はかなり下手で、平仮名ですらまともに書くことが出来ない。その正体は両親の手で砂漠に置き去りにされたところをドリーに拾われた孤児であり、ドリーをお母様と呼び慕っている。当初は妹と騙ってナギから黒椿の情報を引き出そうとしていたが、ナギからは興味を持たれておらず、煙たがれる一方で「あまり悪意は感じない」と評されていた。ナギの興味を得ようと努力するうちに彼女への友情を抱き始めるが、黒椿を諦めるように説得され、ドリーの命令との板ばさみになって苦悩。ムラサキノヤカタから姿を消し、自身の身柄と黒椿の交換を要求する脅迫状(筆跡からツグミが書いたものとバレバレだった)を残して、ナギをラスベガスに誘き寄せる。ラスベガスでは黒椿を奪おうと暗躍するも上手くいかず、黒椿の正体に気付いたナギに頼まれ、黒椿と引き換えにドリーのいる聖域から結婚指輪を持ち出そうとする。しかしドリーに気付かれて失敗し、黒椿を取り戻しに来たドリーの蔦に捕縛され、シン(の魂が入ったハヤテ)とナギの前に連れて来られる。そこでナギを救出しに来た伊澄と交戦。一度は伊澄を蹴り倒すが、本気を出した彼女の雷撃には耐えられずに気絶。搬送された病院の前でドリーの崩壊を見届ける。ドリーの消滅後はナギに結婚指輪を返し、シドウと共に去っていった。 原作にも第487話から、修学旅行・レベル5に紛れ込む形で登場。ナギの妹を自称する素性不明の少女という点は変わらないが、ナギの前に現れた目的等は異なる。美琴の意を受け、帝が回収できなかった王玉を密かに回収していた。 シドウ 声 - 箭内仁 カラス人間のような衣装と仮面をつけた姿をしているドリーの部下の一人。仮面の下はかなりのイケメン。ツグミを黒い竜巻で捕縛したり、翼で飛行するなどの能力を有しているが、ハヤテやヒナギク、伊澄との戦闘では一方的に敗北し、彼らを「非常識な連中」と(自分のことを棚に上げて)評した。ドリーには強い忠誠心を持っており、彼女が怪物化して暴走した際には制止しようとしたが、凶暴化した彼女には言葉が届かず、蔦による攻撃でビルに叩きつけられてしまった。ドリー消滅後はツグミと共に去っていった。 ドリー 声 - 神田朱未 黒椿を狙いツグミをナギの元に送った魔物。鳥の式神でツグミに指示を出していた。 普段は美しい女性の姿を取っているが、感情が昂ぶると凶暴化し、他人の話を聞かなくなる悪癖を持つ。 本名はドリアーデであり、巨大な木の怪物に変身することが出来るが、聖域と呼ばれる場所から離れると肉体を維持できない。 かつて王と呼ばれる男性に仕え、共に暮らしていた。王はドリーと永遠に暮らし続けることを望んだが、長大な寿命を持つドリーと人間である王が共に生き続けることは出来ないため、黒椿を使って王の魂を他者の肉体へ移し変え、延命させていた。しかし、何らかの理由により王の魂の入った黒椿を紛失し、それが三千院家に渡ったことを知る。そのため、当時泥棒だったシン・ハイエックに黒椿を奪うように唆したが、シンがそのまま紫子の執事(後に夫)になってしまったことで失敗。次にシンから結婚指輪を盗み、それと引き換えに黒椿を引き渡すことを要求するが、シンが取引場所のラスベガスへ向かう途中で事故死したことにより再度失敗。それから約13年後の2005年9月、ツグミを利用して黒椿を取り返そうと行動を開始する。しかしツグミが自身を裏切って指輪を盗もうとしたことに業を煮やし、自ら聖域を出て黒椿を取り戻しにスターサイドホテルのナギの元に出向く。そこでナギとシン(の魂が入ったハヤテ)に王の魂が消滅したことを告げられて逆上。ナギを蔦で絞めつけて黒椿を奪おうとしたが、シンと再び入れ替わったハヤテに魔剣・黒椿で斬られてナギを奪い返され、同時に肉体が崩壊する。今際の際にナギからシン(の肉体に入った王)が「ありがとうドリー、愛している」と言い遺して逝ったことを聞き、涙を流しながら消滅した。 シン・ハイエック 声 - 杉田智和 三千院ナギの父親。原作にも回想シーンにのみ登場していたが、アニメ第3期にて詳細な描写が行われた。 幼い頃に両親を亡くし、貧しい暮らしをしていたため「何もない人生に、価値を見出すため」という理由で泥棒となり、業界から一目置かれるまでの存在となるも、いくら盗んでも満足することのない人生に虚しさを感じていた。 その後、ドリーの口車に乗せられ、業界から一目置かれる大泥棒となるために秘宝・黒椿を狙い、三千院家に忍び込む。そこで三千院紫子と出会い脅そうとしたものの、逆に44マグナムで脅されて「運命の人はあなたでいいや」の一言で紫子の執事となる。当初は従ったフリをして隙を見て黒椿を盗むつもりだったが、紫子と過ごす内に彼女に惹かれ、「運命の人があなたで良かった」と思われたいようになり、後に結婚する。 その出自故か帝からは信頼されていなかったらしく、生前から「あえて高級な結婚指輪を渡せば、指輪を奪って去っていくはず」と評されていた。 帝の予想通り、ナギが誕生する直前に黒椿を盗み、ラスベガスに渡った際に交通事故で他界。しかも今際の際に言い遺した言葉は、彼が浮気していたとしか解釈出来ないものであった為、帝に激しく嫌悪され、生前の彼の写真は全て処分されていた。 実はドリーに奪われた結婚指輪を取り返すため、黒椿を持って単身ラスベガスへ渡った際に黒椿を触ってしまい、不運の呪いによって事故死していた。しかし、息絶える直前に魔剣・黒椿に胸を刺されたことで、精神だけが王と入れ替わり精神が生存したまま長らく黒椿の中で眠っていた。ハヤテが魔剣・黒椿に刺された際に精神が入れ替わってハヤテの身体に入り、初めて娘のナギと対面する。当初はナギが自分の娘であることに気付かず、執事を辞めると宣言して彼女の前を立ち去ってしまうが、事情を察したナギの策によって再び彼女と対面、わずかな時間ながら親子として会話する。黒椿を奪おうと現れたドリーからナギを救うべく、自身を魔剣・黒椿で刺し、ハヤテと入れ替わって王の消滅を証明。黒椿の中でハヤテと対面し、ナギの救助を依頼すると同時に「女を待たせている」と言い遺して去っていった。その後、女装して魂のステージで歌うことで黒椿の幸運の力を引き出してナギとハヤテを守り、女装姿のまま紫子と再会して消滅した。 全てが終わった後、ツグミから返却された結婚指輪はシンの願い通り、ナギの手で下田の三千院家墓碑に安置されている。 回想では当初、マリオネットのシルエットのみであったが、12話で初めて姿が描写された。目つきが鋭く、髪の色が金髪であるなどナギに似た特徴を有するが、髪型など容姿はハヤテに酷似しており、彼を知っている美琴はそのことに言及している。なお、原作ではアメリカ人であることが明かされている。時計男 声 - 杉田智和 アニメ第4作・第11・12話に登場。タヌキと共にハヤテの夢の中に登場した、前作に登場した「黒椿」の中の人と名乗る存在で、壊れた懐中時計の姿をしている(長針、短針ともに8を指したまま)。マリアを除くヒロイン達にハヤテとキスをする夢を見せ、ハヤテが真夜中0時までに誰かとキスをしなければ黒椿の嘆きによって「ナギとの永遠の別れ」が訪れると告げる。その正体はタヌキ(紫子)と共に、現世に留まれる残り少ない時間でナギの人間関係を見守りたいと仕組んだシン・ハイエックであった。
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