直江兼続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 14:09 UTC 版)
直江 兼続(なおえ かねつぐ)は、戦国時代から江戸時代前期にかけての武将。米沢藩(主君 上杉景勝)の家老。兜は「錆地塗六十二間筋兜」 立物は「愛字に端雲の立物」[1]。
注釈
- ^ 『上杉年譜』では景勝が「愁嘆勝て計るべからず」(その嘆きはたとえようもない)と言ったとある。
- ^ 『高野山春秋編年輯録』では「直江山城守庶子」、『紀伊続風土記』や『金剛峯寺諸院家祈負輯』などでは「直江山城守次男」と記載があるが、『龍光院先師伝記』には寛永8年(1631年)に57歳で亡くなったとあるので、兼続が14歳の時にうまれた子とするには生年に無理がある。実際には直江家にゆかりのある子弟、またはお船の方か他の女とお船の前夫・直江信綱との間の子と考えられている。なお、清融は、兼続とお船が結婚した年の頃に何らかの理由で若くして(8歳)出家したと言われる。
- ^ 現在、研究者の間で一般に謙信の寵臣と目されている河田長親や中条景泰は、10代の頃から謙信に近侍し寵用されていたことが、謙信直筆の書状をはじめとする複数の一次史料によって立証されている。近年、山田邦明は、謙信の母の父とされる長尾顕吉を発給文書の署名より、景勝の祖父である長尾房長の一代前の上田長尾家当主であるとの説を唱えている。謙信の母が上田長尾家出身であるのかどうかはまだ多くの疑問点があるものの、上田長尾家家臣団の中には栗林政頼や謙信の命で甘糟家を相続した甘糟景継など、謙信配下で活躍したものたちも少なくない。謙信時代ないし謙信配下としての兼続の立場・処遇については今後の研究が待たれる。
- ^ 後年、新井白石が『藩翰譜』上杉譜内で、大田錦城が、随筆『梧窓漫筆』内において、また昭和に入り南方熊楠が岩田準一との往復書簡内において、景勝と兼続は衆道関係にあったと断言しているが、それを裏付ける一次史料などは見られない。
出典
- ^ 花ケ前 2009, 竹村雅夫「直江兼続の甲冑遺品」.
- ^ 木村 2008, p. 27.
- ^ 木村 2008, pp. 31–32.
- ^ 木村 2008, p. 43.
- ^ 木村 2008, p. 565.
- ^ 木村 2008, p. 60.
- ^ 木村 2008, p. 520.
- ^ 村川浩平『日本近世武家政権論』近代文芸社、2000年。
- ^ 桐野作人「検証『直江状』の真偽 名門上杉氏の意気を示した本物」『直江兼続』学習研究社〈新・歴史群像シリーズ 17号〉、2008年。
- ^ 下村效『日本中世の法と経済』続群書類従完成会、1998年。
- ^ 矢部健太郎『豊臣政権の支配秩序と朝廷』吉川弘文館、2011年。
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- ^ 木村 2008, p. 360.
- ^ 宮本義己「内府(家康)東征の真相と直江状」『大日光』78号、2008年。
- ^ 高橋明「会津若松城主上杉景勝の戦い・乾-奥羽越における関ヶ原支戦の顛末-」『福大史学』80号、2009年。
- ^ 高橋明「会津若松城主上杉景勝の戦い・坤-奥羽越における関ヶ原支戦の顛末-」『福大史学』81号、2011年。
- ^ 木村 2008, p. 116.
- ^ a b 今福 2008, p. 304.
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- ^ 本多俊彦「本多政重家臣団の基礎的考察 ― その家臣団構成について ―」『高岡法科大学紀要』20号、2009年。
- ^ 今福 2008, p. 64.
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- ^ 木村 2008, p. 133.
- ^ 竹村雅夫『上杉謙信・景勝と家中の武装』宮帯出版社、2010年。
- ^ 平野進一、永田仁志「上州甲冑師の基礎的研究-成国とその周辺」『甲冑武具研究』第140号、日本甲冑武具研究保存会、2003年1月。
- ^ 木村 2008, pp. 458–459.
- ^ 今福 2008, p. 191.
- ^ a b 今福 2008, p. 45.
- ^ “加藤清史郎「20歳になりました」に感慨、祝福の声続々 「イケメン」「かっこいい」とファン”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2021年8月4日) 2023年5月4日閲覧。
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