無礼討ちとは? わかりやすく解説

無礼討ち

作者多岐川恭

収載図書江戸犯科帖
出版社徳間書店
刊行年月1999.11
シリーズ名徳間文庫


切捨御免

(無礼討ち から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 22:36 UTC 版)

切捨御免(きりすてごめん、斬捨御免)とは苗字帯刀とともに、戦国時代の次の時代である江戸時代初期の辻斬り禁止[1]武士へ相手に無礼を止めるように注意後も無礼を働き続けた場合に限り認められた殺人への後世の呼称である。当時の呼称は史料においては「手討」「打捨」である[2][3]。切捨御免は最下級武士である足軽にも認められていたものの[4]、無礼の様子の目撃者などの証拠や正当な理由が確認出来ない場合、所定の手続きをしなかった場合、違法である「辻斬り」として処罰された[4]


注釈

  1. ^ ただし、同書成立の以前から慣習法などの形として認められていたと考えられている。

出典

  1. ^ 辻斬りとは”. コトバンク. 日本大百科全書(ニッポニカ),デジタル大辞泉,デジタル大辞泉プラス. 2022年6月28日閲覧。
  2. ^ カワウソ編集長 (2022年6月19日). “無礼討ち「切捨御免」とは?本当は使いたくない太平の武士のプライド維持装置”. ほのぼの日本史. 2022年6月28日閲覧。
  3. ^ a b c d e 谷口(2005)pp.15-18
  4. ^ a b 切捨御免とは”. コトバンク. 2022年6月24日閲覧。
  5. ^ goo国語辞書
  6. ^ 中江克己 『お江戸の武士の意外な生活事情―衣食住から趣味・仕事まで』 PHP文庫 2005年6月
  7. ^ a b 朝日重章鸚鵡籠中記
  8. ^ 氏家幹人 『江戸藩邸物語―戦場から街角へ』 中公新書 1988年6月
  9. ^ 守屋浩光 岡山藩研究会編『藩世界の意識と関係』「法制史研究」51 法制史学会 2002年3月
  10. ^ a b 三好昭一郎 徳島城下における「溢れ者」の横行とその対策 『異事旧記』を素材として 佛教大學大學院紀要30号 2002年3月
  11. ^ 生麦事件はなぜ外国との戦争にまで発展したのか?生麦事件のポイント5つ|ベネッセ 教育情報サイト”. ベネッセ教育情報サイト. 2024年4月10日閲覧。


「切捨御免」の続きの解説一覧

無礼討ち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 05:34 UTC 版)

宇和島藩」の記事における「無礼討ち」の解説

宇和島藩では安政2年1855年)と明治4年1871年)の2回にわたり無礼討ちが起こっている。前者藩命による直々の無礼討ちであるが、後者日本最後の無礼討ちと伝わっている。 安政2年の件では、宍戸太郎という武士差料奪われそうになり、何とか守ったが鞘を奪われたために面目を失い、藩の助け得て元助・幸兵衛という犯人討った宍戸の腕はかなり未熟で、何度も斬りつけてようやく討ち果たしたといわれ、「見事と申すほどにはこれなく」とある。明治4年の件では、宗紀の側近須藤頼明が百姓を斬ったとされるもので、佐伯須藤と丑が出くわした際、酔っていた丑須藤通路をふさぐ悪戯をした。このため須藤注意したが、丑相手若侍面罵したため野次馬が集まる前で丑一刀の下に斬り捨てたちなみに、無礼討ち禁止令は明治4年1871年8月17日出されているため、日本最後の無礼討ちとも伝わっている。

※この「無礼討ち」の解説は、「宇和島藩」の解説の一部です。
「無礼討ち」を含む「宇和島藩」の記事については、「宇和島藩」の概要を参照ください。

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