口宣とは? わかりやすく解説

く‐ぜん【口宣】

読み方:くぜん

職事(しきじ)が、叙位任官などの勅命口頭上卿(しょうけい)に伝えること。

口宣案」に同じ。


口宣

読み方:クゼン(kuzen)

口頭勅命伝宣されること。


口宣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 20:01 UTC 版)

口宣(くぜん)とは、平安時代中期から用いられるようになった非公式な公文書書式で、天皇勅旨を口頭で受けた蔵人所職事(職事蔵人・蔵人頭もしくは五位蔵人)がその内容を文書化して太政官上卿に伝える目的のために使われた。宣旨と共通する部分が多く、宣旨の一種・派生と捉えることもできるが、その書式に異なる部分がある。


注釈

  1. ^ 口頭で受けるために「口勅」ともいう。

出典

  1. ^ 「おおせことば」と読む。あくまでも、天皇が職事蔵人の口を借りて命令を太政官に伝えるという体裁を取っていたため、「天皇が仰せられた詞(ことば)」の意味で用いられた。
  2. ^ 述べる・陳べると同音同義語で「のべる」と読む。「宣」には上位者(この場合は天皇)から下位者(同じく上卿)への命令という意味がある。
  3. ^ 富田、2012年、P249-250。
  4. ^ 富田、2012年、P278-282。


「口宣」の続きの解説一覧

「口宣」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「口宣」の関連用語

口宣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



口宣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの口宣 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS