登場する組織・ギャング
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「レッド・デッド・リデンプションII」の記事における「登場する組織・ギャング」の解説
ダッチ・ギャング (Dutch's Boys/Van der Linde gang) ダッチ・ファン・デル・リンデがリーダーを務めるギャング組織。主人公であるアーサーが所属している。ダッチの方針により、略奪の対象を権力者・資産家・悪党に限定しており弱者や貧者からは略奪しないなど、他のギャング組織とは一線を画す。ブラックウォーターでの強盗事件により司法当局だけでなくピンカートン探偵社や賞金稼ぎからも狙われており、追っ手から逃れるためにアメリカ西部の各地を転々としている。また、ダッチのアイディアにより各メンバーは手紙を出す際などに返信先としてタシタス・キルゴア(Tacitus Kilgore)なる偽名を使用する。最終的に情緒不安定になったダッチの狂乱と叛逆したマイカの策略により壊滅した。 コルム一味 (O'Driscoll Boys) コルム・オドリスコルがリーダーを務めるギャング組織。酒と女を好み、暴力の限りを尽くす享楽的かつ凶暴な性質を持つ。アメリカ西部の広範囲に勢力を展開しており、ダッチギャングと長年に渡って抗争を続けている。ビッグバレー北部のハンギングドッグ農場を乗っ取り、拠点としている。終盤でコルムがサンドニで処刑されたことで瓦解してしまう。 ルモワン・レイダーズ (Lemoyne Raiders) 南北戦争で敗北した南部連合の退役軍人らによって結成されたギャング組織。ルモワン地方を縄張りとしており、軍備を維持するためにあらゆる犯罪に手を染めている。また、ブレイスウェイト家とは協力関係にあり、密造酒や武器の密売を生業とする。政府との衝突やダッチ・ギャングらの台頭により物語後半には大きな打撃を受けるが、エピローグ(1907年)時点ではかつてダッチ・ギャングが隠れ家として利用していたシェイディベル屋敷を根城としているなど、勢力を回復させていると見受けられる。 マーフリー・ブルード (Murfree Brood) ビーバーホローの洞窟を根城とする野蛮人集団。多くは裸同然のみすぼらしい外見に拳銃や山刀で武装しており、18世紀頃からロアノークリッジに定住する土着の一団として活動している。また、ニューハノーバー州北東部の森林地帯に出没しては旅行者や荷馬車を襲撃して生計を立てているが、その残虐性は他のギャングとは一線を画しており、馬車を襲撃して生き残った乗員を隠れ家へ誘拐しては男は惨殺し、婦女子には凌辱を繰り返している。治安維持に向かった保安官が何人も行方不明となったため、州政府が公式に注意勧告を発している。また、Broodとは一腹の子や一家の子供を意味する英単語であり、メンバーは全員ウォルト・マーフリーなる人物の子供たちという設定である。物語後半にて新たな隠れ家を求めたダッチ・ギャングの強襲によりアジトにしていた洞窟を奪われるが、エピローグ(1907年)時点で再びビーバー・ホローに根城を築いて活動を始める。 スキナーブラザーズ (Skinner Brothes) ウェストエリザベス州のトールツリー周辺に出没する集団。構成員は白人のみならず黒人や中国人、先住民族出身の者も含まれ、多人種で構成されている。装備も多岐に渡り、アパッチ族の弓からアメリカの銃器まであらゆる武器を使う。また、他のギャングとは異なり、決まった隠れ家を持たず、森林地帯を移動しながら生活しているが、「捕まった被害者は生きたまま頭皮を剥がされる」ことで有名であり、マーフリー・ブルードに比肩する残虐性からブラックウォーター周辺の住民を恐怖に陥れている。1907年のジョン編にのみ登場するが、首魁の一人である賞金首のオーティス・スキナーがジョンによって捕えられた上にブラックウォーターで絞首刑にされたことで解散状態に陥る。 ナイト・フォーク (Night Folk) マーフリー・ブルードとスキナーブラザーズ同様に非常に危険な集団。顔を白く塗り、ボロボロの衣服をまとった不気味な外見をしている。また、一切言葉を発しないが、動物のような鳴き声で襲撃を合図しており、沼辺で霧が発生すると森から音もなく突如現れてはナイフや山刀で攻撃してくる。犠牲者の死体を木に吊したり縛り付けたりする狂気的な行動も見せる。バイユーンワとブルーウォーター湿地周辺の森林を縄張りとしている。また、基本的にストーリーには関与せず、フィールドやサイドミッションで敵として登場するのみである。 デル・ロボス (Del Lobos) ニューオースティン州で広範囲に活動しているメキシコ系ギャング集団。フォートマーサーやベネディクト・ポイントの農場を隠れ家にタンブルウィードやアルマジロの町で狼藉を働いている。 ララミーギャング (Laramie Gang) 資産家であるアベルに雇われたギャング。1899年時には存在せず、1907年時にプロングホーン農場に対する地上げ行為を行っている。また、1899年時にコルム一味が拠点にしていたハンギングドッグ農場を隠れ家にしている。 グレイ家 (Gray family) スカーレット・メドウズ東部を統治する名家。ブレイスウェイト家とは19世紀初頭から関係が悪化しており、100年近くに渡り血みどろの抗争を繰り広げている。イギリス植民地時代の1750年代に名誉革命の反乱勢力であるジャコバイト派であった始祖のロス・グレイが1745年ジャコバイト蜂起に失敗したことでイングランドを追われて北アメリカのスカーレット・メドウズに到達したとされるが、実際はジャコバイト派と敵対していたカンバーランド公爵側のスパイであり、ジャコバイトらの迫害に加担した功績から彼らから奪った土地や財産を与えられ、それらを基に黒人奴隷を使役したタバコと綿花の大規模栽培を行うことで富を築いた。ダッチ・ギャングとの抗争によりブレイスウェイト家共々衰退した。 ブレイスウェイト家 (Braithwaite family) イギリスに起源を持つ一族。1779年頃にアメリカに移住し、奴隷農園を経営することでこの地域で最も勢力を持つ一家として成長したが、南北戦争の終結により奴隷制度が廃止されたことで経営していた農園が大打撃を受け、裏家業として密造酒の製造に手を出すようになる。その後、1806年に一家の娘であったルシールがグレイ家のダグラスと恋仲となり、経緯は不明だが、彼にブレイスウェイト家の所有する財産を盗ませた上に彼自身がグレイ家の財産にも手を出したことから両家に軋轢が生じてしまう。ダッチ・ギャングとの抗争によりグレイ家共々衰退した。 ピンカートン探偵社 1899年当時に実在していたアメリカの国立探偵社(公企業)。米政府や企業からの依頼を受けて探偵業務の他に警備などを請け負っている。鉄道王コーンウォールの依頼によりミルトンやロスを始めとする多数の捜査員を投入してダッチ・ギャングを追跡する。 ワピチ・インディアン (Wapiti Indians) アンバリーノ州北部の居留地に隔離されたインディアンの部族。かつてはハートランドを中心に広く分布しており、それでも近代化によりアメリカ政府から迫害を受けて現在の居留地に生活圏を狭められているが、族長である雨の到来が勝ち目のない戦いであることを悟って和睦を持ち掛けられても彼らの絶滅を図ろうとするフェイバーズ大佐により劣勢に立たされており、不満を持った若者を中心に米軍に対して弓矢や雑多な小銃などによるゲリラ戦術により抵抗活動を展開している。終盤ではチャールズの助けで移動し、エピローグ(1907年)時点では勢力がかなり衰退した状態でカナダに暮らしていることを雨の到来から語られた。 クー・クラックス・クラン (Ku Klux Klan) 北方人種を至上とし、現在も活動中の実在の秘密結社。白装束の格好をしながら十字架に火を放つ集会を各地で開いている。また、アーサーからは嫌悪されているらしく、「フードをかぶったネズミども」と罵倒されている。
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